ダンジョン飯 九井諒子
ダンジョン飯で好きな小ネタ・伏線といえば
一巻を読んだあとにこの漫画おもしろいよねと友達に話したら、作者の短編集をたくさん貸してくれた。
ハイファンタジーの世界を本当に実在するかのように描くのが上手な作者さんだと思う。
「悪食令嬢と狂血公爵」に登場する魔物はすべて毒を持っているけど、こちらはそういう設定がないので、好奇心旺盛なライオスが食べる決意をしても不思議ではない。
ただ、スライムは現実に存在するとしたら、あの洗濯糊で作ったような見た目なんだろうか。ゼリーと思えば食べられなくはないんだろうか。
想像だけで尻込みしてしまうので、ライオス以外の一行は貧極まったとはいえ、なかなか勇気がある。
こちらの世界でいえば、最初にぶどう酒を飲んだ人、ナマコを食べた人、干し柿を食べた人、他に何があるだろう。
得体のしれないものを食べてきた先人は偉大だ。
漫画は巻がすすむほどにシリアス展開になり、魔物料理に我々も慣れていくのが寂しいところ。
追記
最終巻まで読んだ。
生きがいとはなにか。
食べるとは。
そして、ライオスはどこまでもライオスだった。