こち亀を毎日1巻読んでいくスレにコメントする
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酒チャビン
酒チャビン
1年以上前
■第5巻:取りしまり日よりの巻 第35話:取りしまり日よりの巻 交通取締の応援に駆り出される両さんの話。酔っ払い・極限改造車・超高級車などの相手をして、最後は大事故オチです。 第36話:身も心も軽く!?の巻 何気ない日常の話(ドタバタはしてます)。フータロー再登場。洋子再登場。フータローにカップうどん+たまごで派出所の部屋の掃除をやってもらいますが、フータローの体からノミを部屋に撒き散らされてしまいます。両さんはバイトする側が多いイメージですが、雇う側の話は珍しいと思いました。 第37話:スイカはいらんかね!?の巻 アイアム ア スチューデントボーイ!(訳:天国行きのキップをくれてやる!) 野口再登場。差し入れが重なってスイカが16個きてしまい、皆で食べ切りますが両さん以外の3人(中川・戸塚・野口)がお腹を壊して入院する話です。大量にスイカを買ってきて色を塗ってカラースイカとして売り出す話がありましたよね。それが好きだったので出てくるのが楽しみです。 第38話:富豪巡査・中川の巻 中川のうちが初登場。表門まで行ったら車でも今日中には着けないほどの豪邸ということが判明。中川の祖父が公爵ということが判明。中川の妹の登志恵が初登場。中川家のデカさ一発勝負の話です。 第39話:雨にうたえば…の巻 ある雨の日の日常を描いた話。派出所内で皆でバドミントンや花札をたのしみます。この時代、花札はやっていたのですかね?わたしもばあちゃんちに行くと、大体叔母や従兄弟と遊ぶというと花札が定番でした。みかんを賭けてましたね。 第40話:でました18番!の巻 両さんが住んでる寮(ニコニコ寮)が初登場。後輩の送別会をやる話です。両さんの部屋に「ワクひき3年 ベタ5年」という張り紙があるのが興味深かったです。今はバケツツールでベタ1秒で終わりますからね。野口再登場。岩田警部補(剣道の会で戦った人)プチ再登場。ひろみも再登場。 第41話:大追撃の!巻 部長と戸塚と寺井とで中川の家に遊びに行く話。2台に分かれていきますが、カーチェイスになり大クラッシュ。部長も同乗してるのに強くは止めないので、昔は優しかったんだなと思いました。ちょうど泥棒が入っていて、ドタバタ捕物帳ものに発展します。 第42話:ニコニコ両さんの巻 町会で子どもたちに見せる用に両さんたちの働きぶりを8ミリに撮る話。付近の各家庭の訪問にいきますが、泥棒が入っていて逮捕しますが、うまく撮れてなかったのでやり直しします。両さんが家庭訪問をすると高確率で泥棒に入られてますね。金田一くんと同じものを感じます。 第43話:亀有でこぼこコンビの巻 冒頭、拳銃を組み立てようとするもうまくいかずゴミ箱に捨ててます。初期に結構頻発するシーンなのですが、両さんはプラモがうまいイメージなので意外です。プラモを練習してあとでうまくなったのでしょうか。メインの話は犬とのおもしろおかしい掛け合いの話です。 第44話:両さんありがとうの巻 香取神社に幽霊が出るとのことで確認に行く話です。両さんはめんどくさがりますが、幽霊が若尾文子・竹下景子に似てるとのことで行くことに。わたし世代的には竹下景子はクイズダービー(もしくは北の国から)、若尾文子は大河ドラマの武田信玄のお母さんのイメージなので、ちょっとわかりづらいです。中川が日の丸の扇子で仰いでるシーンがレアです。 連載開始から1年が経とうとしている時期かと推察するのですが、山止先生若干お疲れ気味か、マンネリ気味か、小粒な話が多かったです。個人的にはハズレ巻に該当するような気がします。全巻集める必要がない方(ほぼそうだと思いますが)は5巻飛ばしてもいいと思いました。 https://manba.co.jp/boards/19964/books/5

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酒チャビン
酒チャビン
1年以上前
■第3巻:消えた派出所!?の巻 第17話:消えた派出所!?の巻 冬の火事ものですね。初期はこういった話が結構あった気がします。受験ノイローゼの学生の放課現場を目撃後ドタバタ活劇あり、派出所に戻った後ストーブの不始末から派出所が倒壊します。派出所が消失するのは今後もあった気がしますが、記念すべき第一弾ですね。部長がキレるのではなく「あれ?変だな、この辺に派出所があったはず」みたいにボケてるのが新鮮です。 第18話:なめるなよ!!の巻 前回派出所が倒壊したので、バラックの仮設建築で勤務しています。冬本が再登場。もう出てこないと思いましたが見れてラッキーでした。冬本の車でのカーチェイスもので最後は仮設の派出所にダイブし無事倒壊(2話連続2度目) 第19話:しつこさ一番!!の巻 今度は中川の車で署にダイブします。たまたま来てた部長にも見つかってしまいます。もろもろあり、最後は中川とホノルルから来た日系三世のラム巡査をどっちが初期研修的なものにつれて行くかで銃撃戦に。初期はバトルが銃撃戦などシンプルで骨太ですね。 第20話:再建の日!!の巻 派出所が無事再建なりました。近所のいたずらっ子に両さんがナメられ、ほんろうされる話。後年は、子供たちが興味あることに精通して、兄貴のように尊敬され、慕われることとなる両さんですが、この時点ではからかいの対象です。こち亀は両さんが人望を獲得していく道程を描いた成長ストーリーでもあるのですね。さすがジャンプマンガ。 第21話:執念の人たち!の巻 中川&部長と亀有仲町こども会の寒中水泳大会に参加。中川がカナヅチであることが判明。水着を持ってきてない中川に両さんが荒縄を渡して「これをキュッと締めるのがイキ」と言いますが、荒縄を水着がわりにした時代があったのですね。。縄ですよ?あとお手本を見せるのを嫌がって脱走しようとする両さんに対してマジで発砲する部長も見所です。初期は両さん以外もbuttonnでますね。 第22話:この世を華とするために…の巻 前回ラストで手錠をはめられてしまった両さんですが、今週もハマりっぱなしです。両さんが部長に手錠のせいにして熱いお茶をかけるところから醜いバトルに発展。初期は部長もムキになるから面白いです!いつからか部長もサメた人間になってしまいますからね。 第23話:テレビ出演の巻 戸塚とパトロール中に手違いからドラマに出演することになってしまう話。特にオチはなかったですね。毎週やってればそういう時もありましょう。 第24話:治安の戦士!?の巻 江戸川河川敷での合同訓練に参加する話。これは総集編とかにもよく収録されている人気話ですかね?いろんなところで見かける気がします。ランニングの途中で喫茶店に向かうのですが、後ろの新人たちがついてきてしまって喫茶店が警察官の貸切状態になってるのがかなりシュールで面白かったです。ただ、千葉が田舎すぎてジャングルになってるなど、千葉県民としては許し難い描写があります。 第25話:ゴキブリと両津の巻 ある1日の話。前年の夏にパチンコで撮ったチョコが見つかり、それを部長に「バレンタインに女子が部長に持ってきた」と渡すのですが、その後の部長のリアクションが見ものです。嬉しさを隠しきれない部長は、鏡を見て自分の渋さを確認してブツブツ言ったり、チョコを「ペチョ クチャ ペロリ」と気持ち悪い音を立ててむしゃぶりついたりだいぶやばいです。こういうのは初期の見どころですね。 部長が大活躍の3巻でした。爆発的に面白い回はなかったですが、どれも安定して面白かったです。3巻でここまで安定感があって、さすが200巻以上続く作品は違いますね。 https://manba.co.jp/boards/19964/books/3

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酒チャビン
酒チャビン
1年以上前
■第3巻:消えた派出所!?の巻 第17話:消えた派出所!?の巻 冬の火事ものですね。初期はこういった話が結構あった気がします。受験ノイローゼの学生の放課現場を目撃後ドタバタ活劇あり、派出所に戻った後ストーブの不始末から派出所が倒壊します。派出所が消失するのは今後もあった気がしますが、記念すべき第一弾ですね。部長がキレるのではなく「あれ?変だな、この辺に派出所があったはず」みたいにボケてるのが新鮮です。 第18話:なめるなよ!!の巻 前回派出所が倒壊したので、バラックの仮設建築で勤務しています。冬本が再登場。もう出てこないと思いましたが見れてラッキーでした。冬本の車でのカーチェイスもので最後は仮設の派出所にダイブし無事倒壊(2話連続2度目) 第19話:しつこさ一番!!の巻 今度は中川の車で署にダイブします。たまたま来てた部長にも見つかってしまいます。もろもろあり、最後は中川とホノルルから来た日系三世のラム巡査をどっちが初期研修的なものにつれて行くかで銃撃戦に。初期はバトルが銃撃戦などシンプルで骨太ですね。 第20話:再建の日!!の巻 派出所が無事再建なりました。近所のいたずらっ子に両さんがナメられ、ほんろうされる話。後年は、子供たちが興味あることに精通して、兄貴のように尊敬され、慕われることとなる両さんですが、この時点ではからかいの対象です。こち亀は両さんが人望を獲得していく道程を描いた成長ストーリーでもあるのですね。さすがジャンプマンガ。 第21話:執念の人たち!の巻 中川&部長と亀有仲町こども会の寒中水泳大会に参加。中川がカナヅチであることが判明。水着を持ってきてない中川に両さんが荒縄を渡して「これをキュッと締めるのがイキ」と言いますが、荒縄を水着がわりにした時代があったのですね。。縄ですよ?あとお手本を見せるのを嫌がって脱走しようとする両さんに対してマジで発砲する部長も見所です。初期は両さん以外もbuttonnでますね。 第22話:この世を華とするために…の巻 前回ラストで手錠をはめられてしまった両さんですが、今週もハマりっぱなしです。両さんが部長に手錠のせいにして熱いお茶をかけるところから醜いバトルに発展。初期は部長もムキになるから面白いです!いつからか部長もサメた人間になってしまいますからね。 第23話:テレビ出演の巻 戸塚とパトロール中に手違いからドラマに出演することになってしまう話。特にオチはなかったですね。毎週やってればそういう時もありましょう。 第24話:治安の戦士!?の巻 江戸川河川敷での合同訓練に参加する話。これは総集編とかにもよく収録されている人気話ですかね?いろんなところで見かける気がします。ランニングの途中で喫茶店に向かうのですが、後ろの新人たちがついてきてしまって喫茶店が警察官の貸切状態になってるのがかなりシュールで面白かったです。ただ、千葉が田舎すぎてジャングルになってるなど、千葉県民としては許し難い描写があります。 第25話:ゴキブリと両津の巻 ある1日の話。前年の夏にパチンコで撮ったチョコが見つかり、それを部長に「バレンタインに女子が部長に持ってきた」と渡すのですが、その後の部長のリアクションが見ものです。嬉しさを隠しきれない部長は、鏡を見て自分の渋さを確認してブツブツ言ったり、チョコを「ペチョ クチャ ペロリ」と気持ち悪い音を立ててむしゃぶりついたりだいぶやばいです。こういうのは初期の見どころですね。 部長が大活躍の3巻でした。爆発的に面白い回はなかったですが、どれも安定して面白かったです。3巻でここまで安定感があって、さすが200巻以上続く作品は違いますね。 https://manba.co.jp/boards/19964/books/3
幻想世界英雄列伝フェアプレイズ

クルダ流交殺法に勝てても打ち切りには勝てなかった

幻想世界英雄列伝フェアプレイズ
サミアド
サミアド

『SHADOW SKILL 影技』や『聖闘士星矢EPISODE.G』で有名な岡田芽武先生が原作・てんま乱丸先生が作画。コミックボンボンの漫画です。 よく似た漫画『幻想世界英雄烈伝 忍ザード』『幻想世界魔法烈伝 WIZバスター』が打ち切り済みでしたが数年後に不屈の闘志で再々チャレンジ!! いつも通り元気な少年&パートナーが主人公!天魔伏滅四天王!敵幹部に見覚えあるキャラ!見開きデカ文字で必殺技!既視感あるセリフ! …正直 過去作の焼き直しですが、それだけ打ち切りが無念で絶対描きたいテーマだったのだと思います。 打ち切り2作も充分面白く斬新な部分がありました。今作も「ネトゲ世界が本当の異世界で魔王が支配済み。ゲーム素体姿のパートナーと異世界にダイブして戦う。他のゲームプレイヤー達は自覚なく敵に加担している。現実世界からサポート可。異世界関係者が現実にも居る」と2001年当時としては時代先取りのワクワク設定。 代表作・影技の「我が一撃は無敵なり!」をガッツリ登場させるなど 今度こそ何としても最後まで描くぞ!という決意を感じました。 その甲斐あって?ドラマ CDとWEBアニメ(PV)が制作されゲーム化も発表!声優も募集!さぁこれから・・・! 打ち切り。え…?何が起きた…?ボンボンさん…? メディアミックスが頓挫したのか全ての企画が告知無く自然消滅。漫画も番外編で終了。ボンボンの中では人気作だったのに… 伏線が大量に残っていて今もモヤモヤしています。愛蔵版発売してオマケで設定公開して欲しいです。無理かな…。 画力は過去作より上がっていますが後半はCGが強くてちょっと読みにくいです。カラーは綺麗でアニメ向きだったと思います。 キャラも魅力的だったので打ち切りは本当に残念です。画像は人気ダントツ1位の魔法バカ親友キーン君です。

追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。 ~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~

「チー付与」ってなあに?

追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。 ~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~
toyoneko
toyoneko

未読者向けに「チー付与」の話をしましょう 知ってますか?「チー付与」。まぁ私も知ったのは最近なのですが… タイトルをみれば分かるとおり、本作は、いわゆる「なろう」系を原作にしています 原作の方は、わりとタイトル通りの内容で、あまり癖はなく、読みやすいです(なお、単行本2巻まで出てますが、未完で、現在も「なろう」連載中) https://ncode.syosetu.com/n7050gs/ 「追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。 ~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~」という長いタイトルですが、略して「チー付与」 ところで、「なろう」系のコミカライズには、当たりハズレがあります つまり、技量の高い漫画家さんがコミカライズするか、そうではない漫画家さんがコミカライズするかで、面白さが全然違ってしまうのです たとえば、「絵が上手いか否か」は分かりやすい でも、それだけでなく、同じ文章を原作としていても、それを漫画としてどう落とし込むのか、エピソードの取捨選択、コマ割りや構成を中心とした漫画力の違いなどで、全然違う作品になってしまいます では、本作は? これは、まぁ、「当たり」か「ハズレ」かでというと、おそらく「当たり」です 絵も上手いし、漫画も読みやすい。漫画としての完成度が高い ただ、普通の「当たり」作品は、基本的には原作に忠実にコミカライズします ところが本作は、全然忠実ではないです いや、初期は(比較的)忠実だったのですが、途中から異常な改変が加えられ、結果として、他に類をみない怪作に仕上がっています その結果、一部のマニアにはメチャクチャ好評で、「このマンガがすごい!(2025)」では、オトコ編21位に入りました ストーリーの話をしましょう ただ、これは、基本的にはタイトルのとおりです。「追放」モノですね 剣と魔法のファンタジー異世界が舞台になっていて、「王獣の牙」というギルドに所属する強化付与魔術師(武器とか防具を強化する)が主人公です。名前は「レイン」 彼が、「もうお前はいらない」とギルドから追放されるところから物語が始まります レインは、付与した「強化ポイント」を全部回収し、自分の武器とか防具に付与することで、圧倒的な戦闘力を得ることになり、別のギルド(青の水晶)で活躍を始めます そんな中で、世界の危機に立ち向かったりとか、まぁそういう話 原作と漫画版のストーリーは、いろいろな設定の違いはあるものの、最初の頃は、大筋では一致していました ただ、完全に世界観を壊すような描写がされてから、雲行きが怪しくなってきます 具体的には、燐光竜という強い竜があらわれて、レインらがそいつを倒すのですが、死んだと思った燐光竜が、実はサブマシンガンを隠し持っていて、レインらを射殺しようと画策していたことが分かる、というシーンなのですが…(添付) サブマシンガン? もちろん、剣と魔法のファンタジーにサブマシンガンが存在してよいはずもありません 一応、この時点ではシュールなギャグの一種として処理されたのですが、そのほかにも、平然とパチンコが出てきたりとか、「皇帝の盾」というギルドは「CEO」と呼ばれるギルドマスターがいて、構成員全員が普通にスーツを着ていたりとか、ブラック企業みたいに全員でギルド訓唱和を始めたりとか、どんどん世界観が壊れ始めます まぁこれはもう、そういう作品なんだな、シュールコメディの一種なんだろうと読んでました。この時点では 同時並行で、作品の方向性も変わっていきます 「王獣の牙」には、「グレンダ」という幹部がいて、まぁこいつは死んでしますのですが(ちなみに原作では死なない)、それを契機として、グレンダを慕う一団が王獣の牙を脱退し、反社のような存在になっていきます この集団の代表は、「俺の半分はグレンダでできている」が口癖で、「半分」と名乗っています グレンダを慕う「半分」とその一団は、こう呼ばれるようになりました 「半グレ」 そして、レインの能力を知った「半グレ」は、レインを仲間に取り込もうと画策するようになり、「半グレ」との戦いが始まります ところが、恐ろしいことに、「半グレ」は原作には存在しません(なお、ほかに、「暗殺の母」という人気キャラもいますが、こいつも原作にいない) このあたりで、原作との乖離が決定的になったように思います そして、それなのに、「半グレ」編が圧倒的に面白い 「半グレ」の一団は、かなり戦闘力も高く、「魔法」も使えます すなわち、冒険者は「魔力」を使って戦うのですが、「魔力」は身体強化に使えるほか、それぞれが固有の「魔法」を使って戦います。ただし、どんな「魔法」を持っているかは、切り札なので、みな秘密にしている つまり、「冒険者」同士の戦いは、モンスター相手の戦いとは違って、対人頭脳戦の様相を呈してくるわけです さらにその過程で、魔力と文明の関係が明らかにされたり(先ほど言及したサブマシンガンやパチンコと世界観の関係が(後付けかもしれませんが)説明されます)、レインの付与能力が、「どのような意味で」チートなのかが明らかにされたりとか、世界観や設定がどんどん拡張されていくのです 「半グレ」連中の造形も良くて、こいつらは悪事ばかり働くロクデナシなのですが、友情はすごく大事にしていて、それがどこか魅力的でもあります 作品が進んでいくにつれ、こいつらの性格も見えてきて、どんな魔法を使うのかも分かってきて、そして、だからこその、半グレ編の「あの終わり方」は本当に衝撃的でした(47話) そして、それまで、コメディ寄りだった作風は、半グレ編のなかで、かなりシリアス寄りに変化していきます(…と思ったら、半グレ編が終わった次の話はヤケクソみたいなコメディだった) あと、テーマ的なお話を 本作は、いわゆる「ざまぁ」ではありません。いや、原作はその要素が強いのですが、コミック版は、おそらく敢えて、その要素を排除している その代わりにテーマとなっているのが、「セカンドライフ」です いろいろな事情で、第二の人生に踏み出さざるを得ないということは、多々あります 主人公のレインはそうですし、そのほかの仲間たちも、さらには「王獣の牙」のギルマスですらギルド崩壊後の、第二の人生を踏み出します 因果応報を前提に据えつつも、どのようにセカンドライフを踏み出すのか、第二の人生をどう生きる(べき)かということが、本作のテーマになっているようです 実は、根本では結構まじめな作品なんですね 一方で気になるのは、原作との関係 いや、普通はここまで改変したら原作者は怒るはず(というか許可しないはず)なんですよね ところが本作では、原作者である六志麻あさ先生は、むしろ積極的に本作を応援していて、更新のたびにツイートしてくれます 内心ではちょっと思うところはあるのかもしれませんが、何にせよ、原作者がこんなに堂々と推してくれるなら、読者としても堂々と応援できるというもの なお、さんざん改変の話をしましたが、実は、地味に原作要素は拾っているんですよね… 保持者(ホルダー)、天の遺産(レリクス)、光竜王とか、「この先の原作展開」につなげる要素が拾われていて、大筋は外さないようにしているところが伺えます あと、この漫画家さん、何者なのか?という話 コミカライズを担当した業務用餅先生は、覆面作家。これ以外にどんな作品を書いているのかとか、出自とか、全然明らかになっていません このへん、メタ的に、これがこの漫画家さんの「セカンドライフ」そのものなのかも、という感じもするところです そうすると、その正体を暴くのはヤボな気もしますが、いろいろ調べている人たちもいるので、気になればそちらから探してみてください たとえば以下のスレからとか https://itest.5ch.net/medaka/test/read.cgi/ymag/1692975216 本作は、イカれた怪作でもありますが、同時に、圧倒的な漫画力を誇る名作です 年末年始、ぜひ読んでみてください!

こちらかつしかくかめありこうえんまえはしゅつじょ
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