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大蛇に嫁いだ娘

「【傷モノの娘だ丁度いい】そう言われて…

大蛇に嫁いだ娘 フシアシクモ
名無し

「【傷モノの娘だ丁度いい】そう言われて私は山の主と呼ばれている齢500年は生きていると噂の大蛇の供物としてに嫁ぐ事になった」から始まる話。 1話2話は大蛇との初対面見知らぬ生物との恐怖や戸惑いそこから来る2人の姿は端で見ると思わず苦笑する様な光景。 ところが3話でいきなりミヨの独り言「私ここに来て2ヶ月になる」え?て感じ。ミヨは大蛇に対して怖くて気味悪くて違和感だらけだったのにイキナリこれ? 自分の周りの意見は「なんでこの娘は逃げないの?」の疑問の声が。初日の夜ミヨはここから逃げ出したい、でも回想場面で周囲からの白い冷たい目線が描かれている。それが家族か親戚一同なのかまだ分からない。逃げたいが戻っても…と躊躇する心境がチラっと描かれてはいるのだが。 同じ事は数カ月あと大蛇が冬眠に入ると聞かされて安心した時にミヨは再びなぜ逃げ出そうと思わなかったのか不思議がっていた。 親の借金のかたに自分が遊郭に売り飛ばされて遊郭界隈の怪しい連中そのスジの者から逃げようなんて思うな追手に捕まって折檻受けるだけだぞ的な恐怖で支配されている訳でもないのにと。 大蛇が怖くて初日の夜慌てて逃げだしたが大蛇に見つかり追いつかれ「さぁ一緒に帰ろう」とミヨをおぶって連れ返す。 しかし3話目にはいきなりミヨはここでの2ヶ月も生活し慣れきっている様子。 これって閉ざされた環境から逃げ出せぬまま気が着いたらズルズルと時間だけ過ぎて逃げる気も失せてしまったと言う事なのか? ぶっちゃけコレって男性向けビデオにありそうな「監禁」「調教」モノのシチュエーションじゃない!?と皆で笑ってしまった。 かなり昔あるテレビ番組である出演者がこんなことを語っていた「女の人はピンと来ないと思うがジブリ作品は巧みに男の中に潜むエロを誘発させる節がある」と。 分かり易いのが例が借りぐらしのアリエッティだろうか。 可憐な少女の姿をした妖精を瓶詰めに閉じ込めてしまう場面があった。その行為は男性でなく太った中年女性であったが好奇心旺盛な子どもが無邪気に気に入った花を摘む感覚でなく悪意に満ちた薄笑いした姿だった。大蛇の目線はあれによく似ている。 あれが太った中年男性だったらリアル過ぎて生々しすぎるなどの声が噴出していただろう… 「大蛇さま優しい」「大蛇いいヤツじゃん」の意見もあるがよくよく見ていると大蛇の点数稼ぎの振る舞いに見えてくる。 洗濯モノを干しているミヨに何か手伝う事はないかと尋ねたり口を開けてガバっと川魚を捕る辺りはいいヤツぶりをアピっているだけで本音はミヨとヤリたくてしょうがない下心が見え隠れ。 「身体の調子はもう良いのか」はミヨの体調より自分の性欲優先重視がくっきり。 また僧侶と一触即発しそうになった後の大蛇が山菜を沢山摘んで帰って来たり今日は寒いから上着を着た方が良いよと良いヤツぽく振る舞う辺りもそう見えてくる。 この大蛇て何かに似ているなと思ってたら学生時代なら教師、部活ならコーチか監督ないし顧問、職場なら上司か先輩で自分より目下の者に対して依怙贔屓の激しい拙劣なキャラに酷似している。 依怙贔屓が激しいキャラは自分に甘く自分に都合の良くふるまってくれるイエスマンや自分好みの愛嬌あるルックスの持ち主に甘く気に食わない奴には集中砲火する。 景気のよい時代に楽して入社し楽して昇給し入社が先なだけ勤続年数が長いだけで立場が上なだけで偉そうにしている連中に似ている。 大蛇が嫉妬深いところも似てる。嫉妬深いのは小心者の証。たまたま大柄で向かうところ敵なしで山の主とやらの存在になっている所もよく似ている。 そう言う方向からみるとこの作品「大蛇さまが紳士的ですてきです」とか言ってるとくに女性読者て女性向けコミックにわりと出てくる彼または亭主に浮気されてしまう割りと緩いタイプかもしれない気がした。

COBRA THE SPACE PIRATE

夢と呼ぶにはあまりに厳しく余りに哀しい影に向かってのオデッセイ

COBRA THE SPACE PIRATE
阿房門 王仁太郎(アボカド ワニタロウ)
阿房門 王仁太郎(アボカド ワニタロウ)

著者のライフワークなので一言で括れない幅がある作品で、私は 1.手塚治虫的なタッチが残り奇想展開なアイディアの楽しい「少年ジャンプ初期」(「コブラ復活」~「ラグボール」) 2.線がややソリッドになりシニカルな描写の増えた「少年ジャンプ中期」(「二人の軍曹」~「黄金の扉」) 3.ヒロイックな描写の光る「少年ジャンプ後期」(「神の瞳」~「リターンコブラ」) 4.「聖なる騎士伝説」 5.CGフルカラー期 で分けている。どの期間も見るべき所のある漫画であるが、4.の「聖なる騎士伝説」について書きたい。  「聖なる騎士伝説」は青年誌に掲載された長編で他の話より暗く、いつもよりシリアスでアダルトな展開や描写が多い異色のエピソード(何てったって、レディーさえ出てこない) だ。ここでは新世界の興奮は悪鬼に蹂躙され、コブラのいつもの剽軽な態度やヒロイックな勇気は鳴りを潜め、笑みは嘗て見られなかった暗い影を忍ばせている。絵の線もどの辺よりも細く、陰影もまた濃く、混沌とした悪意蔓延る世界をこれでもかと描き出す。筋も宝や冒険ではなく悪鬼の暗殺と言う剣呑な代物で、終盤に明かされる種も周到に張られた伏線もあり陰惨な世界観を補強する。  今までのスペースオペラと比べると余りにもノワールであり、退廃的でもあるが、それだけに強烈であり、私はこのエピソードが一番好きだ。けだし、このノワールが単なる露悪に終わらず、コブラが常に世を儚むようなニヒルな皮肉を呟きながら銃をぶっ放しながらもどこか善や正義を諦めきれていないからではないかと思う。有名なコマでもある様にコブラは終盤、実際には何の利益を齎さなかった教会を批判し「神か……最初に罪を考え出したつまらん男さ」と呟いてみせたが、これはやはり神や正義についてどこか夢を持っている証拠に他ならないと思う。さもなくばこんなセリフは決して言わないだろう。  コブラの海賊としてのアウトローな性格や享楽主義は上記の理想主義的な思想やストイックさに支えられている。寺沢武一は彼の初期作品を「思弁的」と批評していた記憶があるが、そういった性格が彼の作品から消えた事は一度も無かったことは確かだろう、そしてそれこそがこの漫画をいつまでも輝かせているのだろう。海賊と言う自由とギルドに対抗する高潔な戦士の顔を持つあの男のとこしえの旅に祝福を。

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