いい短編集(トーキョーエイリアンブラザーズの後日談が)!
真造圭伍先生、「ひらやすみ」がブレイクと言えなくもないのではないか(実際先生の懐がどのぐらい潤ったのかわからないので)と思うんだけど、元々短編が向いてそうなタイプだと思っていたのだ。 そして6年ぶり?に出た短編集。 短編集はそれなりになってからでないと出せないと思うので、これで多分2冊目。 急に立派なマンガ家になってしまわれたなーと遠く眩しく感じられた。 本作の内容。 トーキョーエイリアンブラザーズの後日談が載っていたり、麒麟・川島さんが薦めてた清水家の2話だったり、悪性リンパ腫の話(ノンフィクション)だったり、どれも良い。 個人的にはマンガ家が行きつけ酒場友達を探す話がすごくベタで好き。 いずれも濃いんだけどゆるくて、苦しくない空気で描かれてて、真造圭伍節が効いている。 突拍子もない設定の靖国通りの話も、内容は予想を裏切る事もないのに、表現が印象に残る。いいよね。
「休日ジャンクション」「台風の日」に続く(たぶん)3冊目の短編集。作者本人はスランプの時に描いた作品が多いと語っていたけどぜーんぶ面白かったです。あぁ〜この人の漫画をこれからもずっと読みたいなと思いました。後半に収録されてる新しい作品たちには「ひらやすみ」に繋がる要素がたくさん発見できるのも楽しいです。あとがきのところだけショッキングピンクの紙が使われてるのカッコよかった!!紙で買うのオススメだよ!!
「松本大洋になりたかった」「悪性リンパ腫で入院した時のこと」を読んだら、またこのツイートを見返したくなって探しまくりました。