テーマすり替わりとヘイト集めキャラ投入のダブルパンチ
防衛医科大を取り扱う意欲は買いたく勉強になる描写はあったのですが、途中から医者とはどうあるべきかのテーマが占めて行き「単なる医学部の話?防衛医科大である必要は?」と疑問でしかなかったです。 主人公が教授から説教されて一度終わったのに、後輩の容姿からして醜悪なヘイト集めキャラを登場させて蒸し返したのはしつこ過ぎでした。 そこから急に時間を飛ばしてさっさと終わらされてしまったのは詮無いことだと思います。あと最後の将来に飛んだ同窓会エピローグで結構な年齢なのに全員独身そうでそのまま過ぎるのに違和感がありました。
防衛医科大の近くに住んでたことがあったのですが、学生さん達がこんな生活をしているなんて知らなかったです!町を歩いていても全然すれ違うことないなぁ〜と呑気に思っていたのですがこういうことだったのか…。医者になる勉強プラス自衛隊の訓練も行ってるなんてとってもハードですね。でもこんなに一生懸命な学生さん達の力になれるなら私も死後は献体になりたいと考えるくらい読んでいて感化されました。海外からやってきた難民の女の子が主人公の継母かつ同期として登場する突飛な設定も、さすが「HUMANITAS ヒューマニタス」の作家さんなだけあって違和感がなく読めました。見識が広いんだなぁ!!最初の頃は3年生の指導にもついていけてなかった土居内君の成長っぷりに一番グッと来ました。