三十路なんて、まだまだ若い!でも、引き返すことはできない……
<ログライン> 30歳になった人たちが自らの夢のために仕事を辞め、シェアハウスで暮らし始める物語。 <ここがオススメ!> 30歳になり、本当に今の自分はやりたいことができているのか?と問いかけてしまった人たちの群像劇。 諦められない感情と諦めたい気持ちの矛盾が心にくるものがある。 ところで、人間の自然年齢は38歳なのだとか。日本人の平均寿命は80歳を超えている。 三十路なんてまだまだだぜ!なんて思いながらも、何かに焦る気持ちはとてもわかる。 だからこそ、物凄く胸を抉ってくる一方で、前を向こうという気持ちになれる、謎の作品。 ただ、大人になった誰もが持っているような黒歴史を見事に刺してくるので、人によっては要注意。 それほどに琴線を震わしてくる作品です。 ちなみに、やりたいことはいくつからでもやりたいし、やったらいい。 僕はそう思います。 <この作品が好きなら……> ・あくたの死に際 https://manba.co.jp/boards/183978 ・この世は戦う価値がある https://manba.co.jp/boards/193437 ・宇宙兄弟 https://manba.co.jp/boards/162
本当に恐ろしい。
現代日本社会で言えばその病を発症したら人生を棒に振るリスクが極めて高い。
青春時代というものが存在した人であれば(あるいはそうでなくても他人を一瞬でも羨んだことがあれば)大半の人は潜伏期間である。
ただ、恐ろしいことに発症するのはごくわずかの人で、世間はそのごくわずかの発症例を白い目で見る。
最後まで諦めちゃダメだって勇者に習った。
そういう少年時代を過ごしてきた私たちは大人になって気づくことがある。
最後っていつだ?と。
それは今じゃないんだけど、三十路病は早々に守るべき何か(地位・名誉・家族・誇り、など)を守るべき状態で手に入れている人たちは発症しない。
諦めという行為を大人になったと言い聞かせた人たちは発症しない。
この漫画は諦めない大人たちの物語。
彼らにどんな辛いことがあろうと目を背けてはならない、そう考えると今から次の巻が恐ろしくてたまらないのだ。