全然カッコ良くない五十代の主人公
新連載一話の感想。 高橋ツトムといえばギラついた男を描く印象があったが、今作ではなんと50代の冴えないおじさんが主人公。いかにもその辺の薬局にいそうな人柄で、穏やかで悪そうな人じゃないんだけど、何かと損してそうなタイプ。 漢らしさとか殴り合いの喧嘩からは対極にいる人だ。 とあるきっかけで、美人の娘を持つ美魔女と勢いで結婚し、幸せの絶頂を手にするが、次々と不穏な事実が明るみに。 少なくとも、中年に夢を持たせるような物語ではなさそう。 ハードロックな展開を期待したい。
最初期のクレヨンしんちゃんを10倍ほど殺伐とさせた感じの幼稚園
を舞台にした全12ページの不条理スラップスティックもの
ビッグコミック初登場ということもあってか、普段のような心を抉ってくる要素がなく最後までギャグ全開であり、浄土るるという漫画家の顔見せ的ショートに
留まってる印象が否めない。尺短いのでしかたないのかな。。
とはいえ尖りまくったギャグ感覚はいつもながらであり、
園の校庭に埋められた園児が蘇生して「おめえらなってねえな、と説教を始めるもみんなにボコボコにされるくだりが特に好き
>ビッグコミック向けに抑えたマイルドな浄土
タイトルが的確すぎて驚きました。「心を抉ってくる要素がない」というのもわかります…闇の切れ味がいつもより大人しかったですね。
こういう雑誌に合わせてチューニングした作品も描かれるんだなと意外な発見でした。