色々、考えさせられて…。
人生いつ何が起こるか分からない。 毎日、大切に生きていかなければ。 自分だけではなく人の人生も左右する出来事に出会うことも多々ある。 それは、自分自身も左右されることもあるので、お互い様。 人から与えられて豊かになることもあるが、そうじゃないこともある。 でも、それが人生だから。 自分で選べないことも沢山ある。 だから、自分で選べることは選んでいこう。 なるべく後悔しない人生を歩むために。 などと、この本を読んで考えたりした。
自分の才能に絶対の自信を持つ藤野と、引きこもりの京本。田舎町に住む2人の少女を引き合わせ、結びつけたのは漫画を描くことへのひたむきな思いだった。月日は流れても、背中を支えてくれたのはいつだって――。唯一無二の筆致で放つ青春長編読切。
個人的な考えだけど、ジャンプ+で本作を読んだうえで単行本を買った人のうち、結構な割合は「作者のあとがき」を目当てに買ったのではないかと思っている。
理由はわざわざ書かなくてもなんとなく伝わる気がするが、「タツキ先生はどう思っていたんだろう」というのを知りたかったのは多分自分だけではないはず。
結論から言うとこの単行本にはあとがきは載っていなかった。
カバーの折返しに付いてくるコメントとかもなし。
なので、なんとなく「各々が感じたものを大事にしてください」みたいなことなのかなぁ…とちょっと煮え切らないながらもまぁ納得していた(そもそも作者が自分の作品にあとがきを載せる義務はない)。
…のだが、このあと刊行された『藤本タツキ短編集』の最終ページにはあとがきが載っている。それもなんと『ルックバック』についての話が。
引っ張っておいてなんだけど、何が書いてあるかはここでは書かない。作者のそのままのことばで読んでほしいし、そうすべき内容だと思うから。
でも『ルックバック』がタツキ先生にとってどういうものだったのかが真摯に書いてある…と自分は感じた。掴みどころがない普段のコメントとかツイートの印象もあって、殊更そう感じたのかもしれないけど。
内容にほんの少しだけ触れると、『ルックバック』の単行本にあとがきがなかったというか、載らなかった理由もきちんと書いてある。
自分はこの理由がすごく好きだった。
そんなわけで、まだ短編集を読んでない方はぜひ手に取ってみてほしい、という話を『ルックバック』のクチコミとして投稿した次第でした。