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サタノファ女塾
1年以上前
180話で、新藤と対峙する小夜子の表情が もの凄くカッコ良い!!と 大評判です。 その秘密はどこにあるのか? 実は、雑誌で見た方が 格段にカッコ良いのです。 というのは、前ページのコマが 小夜子の顔に 「裏映り」しているからなのです。 雑誌を持っている方、よく見てください。 先ず、前ページのコマ割りのラインが 小夜子の 顔の真ん中を通って 白く映っています。 これにより 小夜子の鼻筋が通り、引き締まった 表情に見えるのです。 さらに、全ページの丸い吹き出しが 小夜子の 右側のほおに映っています。 これで小夜子の顔にうっすら光が差し込んだよう に見え、絶妙なリアル感が出ているのです。 つまり「裏映り」の効果により、小夜子の表情が 引き締まってリアルに、より凄みを増しているの です。 これは 紙ならではの見え方です。 もちろん 作者はこれを狙った訳でなく、狙って 描けるものではないと思います。 偶然の産物といってしまえば それまでです。 が、その偶然によって 小夜子の顔に凄みが増し、 新藤との戦いが盛り上がっていく! こういうのを「持っている」というのでしょう。 サタノファニは「持っている」作品だといえます。 これから 凄い事が起きそうな予感がします。

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宝石の国

重さと軽さが同居する、命の話

宝石の国
アフリカ象とインド象
アフリカ象とインド象

大好きな漫画です。 学生の頃、この漫画に狂っていた時期がありました。 友人全員にこれを読めとしつこく勧めて、 読んだ人に対してはお前はこの漫画の何もわかってない!と浅い考察を語る最悪のオタクでした。黒歴史です。 つまり、人を狂わせるほど魅力ある漫画ということとも言えます。言えますね。 とはいえ、こちらは既に多方面で紹介され尽くした人気作でもあります。 今さら自分の稚拙な語彙でレビューしても読むに耐えませんので、 ネットの海に散乱した情報に少しだけ補足をして、読むことを迷っている方の壁を取り払えればと思います。 この漫画が話に上がる時についてくるのが、とんでもない鬱漫画だという話題。 これが読み手の1つのハードルになってしまっていると思います。もったいない! 大丈夫。救いはあります。怖くないです。 確かに取り扱うテーマは重く、展開に心が締め付けられることはありますが、この作品の魅力はそこだけではないです。 素晴らしいのは重厚な世界観の中に、ポップさのエッセンスを忘れず組み込んでいること。 (ここで言うポップさとは、いわゆる大衆に寄り添う心のこと) 会話のテンポ、 キャラの関わり、 かわいらしいジョークのセンス。 そういう要素の節々に、作者である市川春子氏の人柄を感じられます。 そしてその人柄から読み取れるのは、 この人は読者の心をズタズタにしたい訳ではないよ〜。 ということ。 きっと最後まで読み切った方なら共感してくれると思います。 苦しさの先に希望がある。 これは人間の話。命の話。生と死の話。愛の話。宇宙の話。 火の鳥超えてます。ガチ。

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