まったく最近の探偵ときたらJKとイチャイチャしやがって
みたいな内容であり、かつギャグでした。 想像を超えたギャグっぷりに少しガッカリもしつつ1巻・2巻と読み終わり、気づいたらましろちゃんと文鳥とケルベロスは可愛いなぁと思いながら読み進むようになりました。 ギャグは方向性が自分の好みとマッチするかどうかがとても大事だと思うんですが、これは久しぶりにぶっ飛んでていいです。好き。
世間を騒がす難事件を即解決! その名は名探偵・名雲桂一郎!! だったのは10年以上も昔の話……。名雲はいまや、ただの渋いおっさんになってしまった……。時代に取り残され、スマホすら扱えない彼のもとに、若さあふれる女子高生・真白が助手希望で押しかけてきて――!?
かつては高校生探偵として大活躍をして、
名声や賞賛を集めたが
今ではすっかり冴えない貧乏中年探偵。
そこに明るくカワイイ女子高生が訪ねてきて・・
という今風の探偵物の王道というか、
どこの赤川次郎先生だよ、という出だし。
横溝正史先生が読んだらまさに題名通りに
「まったく最近の・・」
と嘆き悲しみそうな漫画だな、と思ったが、読み進めたら、
赤川次郎先生ですら
「まったく最近の・・」
と嘆き笑いしそうな面白い漫画だった。
そりゃまあ赤川次郎先生もさすがに
「ビルの5階から落ちても大丈夫系女子高生」
は描けないし描かないし描きたくないだろうけれども。
探偵物の要素や醍醐味のほぼすべてがギャグネタに(笑)。
探偵物作品としては邪道極まりないのだけれども、
ギャグ漫画としては王道で、読んで笑える楽しい漫画。
なので横溝先生や赤川先生には、作者の五十嵐先生に代わって
「最近の探偵ですみませんね」
と自分が謝るから、そのかわり、
連載を続けてますます笑わせて下さい五十嵐先生。