3.5
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学者や研究者といえば、頭が良い人なのは間違いない。
だがその分、人間的な面白みに欠ける、とか
世間知に欠ける、コミュ障、といった負のイメージを
抱かれやすい感じもする。
論理的=冷静≒冷血、というか。
実際にはそうでもないだろう(と思いたい)けれども、
漫画的にはソッチのほうがわかりやすく面白いのか、
とかく漫画では学者や研究者はロボットみたいな人間に
描かれがちに思う。
この漫画の主人公の掛田氏も完ぺきな理系人間で
色々とコミュ障な面はある。
しかし掛田氏も周りの人達も、十分に人間的で感情的だ。
女性が極端に少ない工科医大で学食のお姉さんに
恋をしてしまい、なんとか親しくなりたいと
アプローチを試みる。
掛田氏の友人や教師も彼の恋を応援し手助けをする。
何度失敗してもあきらめずに。
ただしそのアプローチ手法が徹底して理系的というコメディ。
だがその理系的手法や周囲の協力からあふれ出している
愛嬌がたまらない。
その上に、あふれ出す愛嬌が、理系的でサラッとしていて
全然ベタベタ湿っぽくなく、一歩間違えれば
キモくてエロいストーカーの世界になるところを
理系的な分だけわりと爽やか?に
笑えて楽しい世界になっていて、良い。
そして想われ人の飯島さん(学食のお姉さん)も、
結構ド天然なんだけれど凄く可愛らしい。
私的にはこれがツボった。
理系と天然の恋。面白過ぎる。