結構シリアス
タイトル的に、読まずにいられないとワクワクしていましたが、結構シリアスな話です。 スケべなムフフを期待した人は少しガッカリかもです。 夫婦には色んな形があるし、いろんな悩みがある。 不妊の原因は様々です。 子供が生まれた喜び、かけがえのないものだという事が再認識できました。
発売即13万部を突破し、各メディアやSNSで大反響を呼んだ衝撃の私小説『夫のちんぽが入らない』(こだま・著)。繋がれない痛みの中で懸命に生きる女性の半生を、『R-中学生』『水色の部屋』のゴトウユキコが鮮烈コミカライズ!学校、社会、そして男女の関係。様々な場所において彼女を苦しめたのは、「普通」という名の「呪い」だったーー。生きづらさを抱えたすべての人達に捧ぐ、絶望と希望の人生譚が幕を開ける!!
漫画よりも前に原作小説を読んでいたので、この夫婦が作中で別れることはないとわかっていながらも、やはり「さち子が慎さんに捨てられたらどうしよう」って読みながらずっと考えてしまいます。読んでると、笑っていいのか悪いのかわからないところがあるんですが、面白いと思ったら声出して笑っていいし悲しいと思ったら思いっきり泣いていい漫画だよな、と改めて思います。
個人的なNo.1爆笑ポイントは「高山病」のところです。
読んだ人はみな思うと思いますけど、ほんとうにゴトウユキコさんの作風と物語が合っています。慎さんのイメージとかもうそのままだなと。どう表現していいのかわからないですけど、ぬるっとじめっとした感じとか、ふとした瞬間の笑顔とか、シンプルでもないけど情報量も過多じゃない丁度いい感じが魅力的で非常に読みやすい。キツイ内容だと思って読むのを躊躇してる方にも、おすすめできる作品です。
小説を読んでいるときは、こだまさんってそう遠くない未来に死ぬんじゃないかと思ってたんですけど、新作も出版されてるし、よくTwitterしていますね。よかった。