あらすじ

教師を辞めたさち子は無職になり、怠惰ながらも心安らかに日々を過ごしていた。だが二十八歳のある朝、病魔が突如彼女を襲う。手足が委縮してしまう自己免疫疾患の一種に罹患し、通院を余儀なくされたさち子。そんなさち子に元職場である小学校から卒業式の招待状が届く――。さち子には担任だったクラスの子供達に渡さなければいけないものがあった。重い身体を引きずりながら卒業式に向かうさち子が届けたかったものとは……!?
夫のちんぽが入らない 1巻

発売即13万部を突破し、各メディアやSNSで大反響を呼んだ衝撃の私小説『夫のちんぽが入らない』(こだま・著)。繋がれない痛みの中で懸命に生きる女性の半生を、『R-中学生』『水色の部屋』のゴトウユキコが鮮烈コミカライズ!学校、社会、そして男女の関係。様々な場所において彼女を苦しめたのは、「普通」という名の「呪い」だったーー。生きづらさを抱えたすべての人達に捧ぐ、絶望と希望の人生譚が幕を開ける!!

夫のちんぽが入らない(2)

累計23万部を突破し、Yahoo!検索大賞小説部門を2年連続受賞した話題の私小説が鮮烈コミカライズ!倉本慎と付き合い始めてから4年。“入らない”問題は、いまだに鳥居さち子を苦しめていた。誰にも言えない悩みを抱え、教師となった彼女を襲う厳しい現実とは‥‥!?この痛みは、決して他人事ではない。

夫のちんぽが入らない(3)

赴任先の小学校で学級崩壊に直面したさち子は、心身ともに追い詰められていた。夫の風俗通いも発覚し、仕事の悩みもうまく相談できず、限界まで達した彼女はやがて死を頭の片隅に置くようになる。そんな時、インターネットで知り合った“おじさん”に誘われ、待ち合わせをすることになったさち子。しかし、連れて行かれた先はラブホテルだったーー。思いも寄らぬ展開に動揺する彼女は‥‥!?

夫のちんぽが入らない(4)

教師を辞めたさち子は無職になり、怠惰ながらも心安らかに日々を過ごしていた。だが二十八歳のある朝、病魔が突如彼女を襲う。手足が委縮してしまう自己免疫疾患の一種に罹患し、通院を余儀なくされたさち子。そんなさち子に元職場である小学校から卒業式の招待状が届く――。さち子には担任だったクラスの子供達に渡さなければいけないものがあった。重い身体を引きずりながら卒業式に向かうさち子が届けたかったものとは……!?

夫のちんぽが入らない(5)

生きづらさの底にある希望の物語。ついに堂々完結。ひとりの女性が二十年の歳月をかけ、辿り着いた答え。 三十代半ばを迎えた倉本さち子はすべての性活動を終了させる。ずっと悩み続けていたコンプレックスから解放され、やっと手に入れた安寧の暮らし。そんな時、高校教師である慎の携帯電話に警察から連絡が入る。問題を抱えた生徒にも根気よく接する夫の姿を見て、全面的に支えたいと願うさち子。だが、身を削り生徒指導にあたっていた慎に異変が起きてしまう。世の中の「普通」に呪われた女性が、絶望の果てに見つけた希望とは‥‥!? 「そう思えただけでも 私が死にたい気持ちと向き合った日々は 無駄ではなかったと思う」