牛丼、しかも吉野家のが食べたくなる
松屋、すき家、吉野家が並んでたら迷わず吉野家を選ぶくらい、吉野家の牛丼が好きです。 他のはあまりそうならないのですが、吉野家だけは、なぜか無性に食べたくなるときがあるんですよね。 麻薬でも入っているんでしょうか?(入ってません。) 少し前に吉野家のマーケティングのエライ人が 「生娘シャブ漬け戦略」 とか称して炎上してましたが、このネーミングがアレであったとしても、中毒性という点においては納得してしまいます。 本作も、そんな吉野家に取り憑かれたサラリーマンが主人公で、絵もそうなのですが、吉野家の牛丼の素晴らしさについて語る部分が共感しかなくて、読んでて無性に食べたくなります。 そして、原作者がゲームの『ドラッグオンドラグーン』『NieR:Automata』で一躍有名になったゲームクリエイターの「ヨコオタロウ」氏というからびっくりしました。 『君死ニタマフ事ナカレ』の漫画原作もされてましたが、こちらは、まだつくっているゲームの世界観と近しいので理解できましたが、こういうアットホームなグルメものも描けるのかと驚きました。 御本人のnoteにも、その経緯が書いてありましたが、宣伝でも何でもなく好きだから描けるものは、打算がないぶん純粋ですね。 その点でも興味深い作品でした。
吉野家でいちばん好きなメニューは特朝定食なんですが、この作品を読んだらさすがに牛丼が食べたくなりました。
牛丼愛の深さももちろんですが、主人公2人の微妙な距離感が、徐々に縮まり家族になっていく様子がよいのです。心温まります。
そして育ち盛りの高校生の食欲に微笑ましくなります。
お金はないけどたくさん食べたいとか時間をかけずにパワーチャージしたいとか海外出張の帰りで日本の味がすぐに食べたいとか、いろんな人のいろんなニーズを牛丼屋さんは支えているんだなあと感じました。何気なく食べてたけど牛丼屋さんに感謝ですね。
これは吉野家の宣伝マンガとばかり思ってたんですが、純粋に作者さんが吉野家好きだから描いてる作品らしいですね。愛深い。