冥土と浮世を行来する花魁、亡者の魂を救う
浮かばれない哀しき者たちの叫びに耳を傾け、元花魁が情で絆して諌める。 難しい言い回しするとこんな感じなんだけど、元花魁の主人公 あお は自分の事は多く語らない。 金が欲しい、金がどんどん必要だ。 その想いは決して下品なものではなく、かといって人に言いたくもなく、助けて欲しいとも思ってない。 彼女自身を救うのは果たしてーーー という冥土に行ってしまった人気絶頂で死んだ花魁が、冥土の入り口で狐様に出会い、魂を救う助手をするような形で色々な哀れな者たちと出会う物語。 絵柄が可愛いというのもあるけど、パースも丁寧で絵が上手で読んでいて気持ちが良い。 あとお稲荷さんがかわいい。 辛く悲しい想いをした者たちの話というだけでも切ないのに。 3巻の猫の話なんかは苦しくなる。 いい作品です。
主人公の遊女が童の姿だからでしょうか。最初マスコット的な絵柄で和風かと思いましたが、後々に解き明かされていくんですね〜。
遊女の「わっち」喋りも花街のワードも多少目が引っかかりますが読みやすいかと!
そして一番は絵が魅力的です!
和風らしく江戸らしく、カラーだったら蜷川実花の世界のように極彩色なんだろうなと思ってしまいました。
キャラクターも可愛いです。
特にキツネが可愛くて好き。
モノノ怪とか好きだった人も好きなんじゃないかなぁ〜。