化学物質過敏症を知ってますか?にコメントする
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かびんのつま

こわ

かびんのつま あきやまひでき
名無し

まぁなんというか…この作品に啓蒙された方には不快だろうけど、奥様が行くべきは精神科だとしか思えなかった。 エッセイ漫画だし画力はそこまで求めていないが、内容の気持ち悪さと併せて絵の不快感が凄い。 最初の内は「はー大変だな」と思えるのだが、話が進む毎に過敏なのは化学物質ではなく文明への拒否感、認識によるヒステリーやプラシーボ効果としか思えない強烈さが出てくる。 これを読んで反ワクチンや反化学療法を受け入れる人が尽きないのは、まさに「病気」なのだと理解したが、本人に治すつもりが無い(=治せない)というのがまた厄介この上ない。 内容から何となく感じるのだが、作者も奥さんも無意識に精神病に対する差別意識があるのではないかと感じる、だから精神病ではないと言い張るのだろうが、アレルギー反応としても対象アレルゲン(=奥さんが認識する化学物質)に疑問が尽きない。 正直人体が普段肝臓でどれだけ化学反応起こしてるのか知ったら、この方肝臓を切り取りかねないんじゃないかってくらい、化学という言葉に忌避感を感じる。 この内容を載せた当時の編集部も相当危ない感じがするが、ある意味現代の反ワクチンに感じる宗教臭というか狂信的な物に通じるものがあり、作者が意図したのとは全く別の恐怖を感じた。

宝石の国

重さと軽さが同居する、命の話

宝石の国
アフリカ象とインド象
アフリカ象とインド象

大好きな漫画です。 学生の頃、この漫画に狂っていた時期がありました。 友人全員にこれを読めとしつこく勧めて、 読んだ人に対してはお前はこの漫画の何もわかってない!と浅い考察を語る最悪のオタクでした。黒歴史です。 つまり、人を狂わせるほど魅力ある漫画ということとも言えます。言えますね。 とはいえ、こちらは既に多方面で紹介され尽くした人気作でもあります。 今さら自分の稚拙な語彙でレビューしても読むに耐えませんので、 ネットの海に散乱した情報に少しだけ補足をして、読むことを迷っている方の壁を取り払えればと思います。 この漫画が話に上がる時についてくるのが、とんでもない鬱漫画だという話題。 これが読み手の1つのハードルになってしまっていると思います。もったいない! 大丈夫。救いはあります。怖くないです。 確かに取り扱うテーマは重く、展開に心が締め付けられることはありますが、この作品の魅力はそこだけではないです。 素晴らしいのは重厚な世界観の中に、ポップさのエッセンスを忘れず組み込んでいること。 (ここで言うポップさとは、いわゆる大衆に寄り添う心のこと) 会話のテンポ、 キャラの関わり、 かわいらしいジョークのセンス。 そういう要素の節々に、作者である市川春子氏の人柄を感じられます。 そしてその人柄から読み取れるのは、 この人は読者の心をズタズタにしたい訳ではないよ〜。 ということ。 きっと最後まで読み切った方なら共感してくれると思います。 苦しさの先に希望がある。 これは人間の話。命の話。生と死の話。愛の話。宇宙の話。 火の鳥超えてます。ガチ。

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