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新刊ページを眺めてて、『雨の日も神様と相撲を』という詩的なタイトルが気になって試し読みして1話でガッツリ心を掴まれた作品。ソッコーで買いました…!
相撲好きの母と大学まで相撲をやっていた父の元に生まれた、小柄な中学生・文季。事故で両親を喪い親戚に引き取られたことで、10年以上続けていた相撲から離れられると思いきや、引越した先は相撲好きの「カエル様」の加護で異常なほど反映しているムラだった
親兄弟から相撲を学ぶのが不文律となっているその村で、文季の小柄さをカバーするために磨いてきた分析力はみんなから高く評価され、ついにはカエル様からも助けを求められる。
1話のヒロイン・真夏がスクーターを担ぎ上げている見開きでもう買うっきゃないとなりました。
原作小説は知らないのですが、文季が真夏のことを淡々と「尻の大きな女子だな」と何度も評するところがじわじわ来ます。
カエルを見かけたら礼をするとか、村の農業従事者の平均年齢が若く年収が同世代のサラリーマンの5倍あるとか、村の設定が妙にリアルなのが良いですね。
また、カエル様はカエルが偶然神さまとなった姿で、身体の物理的構造は微妙にカエルと違う――カエルは直立して前を向くことが出来ないが、カエル様はできる――から相撲をとれるという設定も理にかなってて好きです。
村の在来VSイチゴヤドクガエルというカードがどうなるのかメチャクチャ気になります。