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運命があるにゆえ願いは生まれ、人は生きるゆえに運命と対峙する。その心の深淵にも影を落とす強い呪縛に、すべての人は無抵抗にさえ見える。沢村史郎、十七歳。運命は彼をどう裁くのか。彼は運命を超えられるのか。
運命があるにゆえ願いは生まれ、人は生きるゆえに運命と対峙する。その心の深淵にも影を落とす強い呪縛に、すべての人は無抵抗にさえ見える。沢村史郎、十七歳。運命は彼をどう裁くのか。彼は運命を超えられるのか。
『スパイラル 〜推理の絆〜』連載中に1巻が発売したものの、休載を挟んで本編の完結後に連載が再開されたちょっと特殊な外伝です。そのため1巻と2巻ではガラリと雰囲気が変わっていて、外伝オリジナルキャラクターたちの関係に香介や亮子ら本編のブレード・チルドレンが関わってくることになります。 しかも『アライヴ』ではきちんと殺人事件が起き、解くべき謎に対して本格的なミステリー要素が関わってくるのです!推理の絆だ…! 2巻以降は本編が完結したあとということもあってか、なんと言ってもフィクサー鳴海清隆が顔出しでそこかしこにちょっかいをかけまくる姿が見られるのが醍醐味でしょう。本編の前日譚ではありますが、清隆がその全能ぶりをいかんなく発揮するサマに登場人物と同じくちょっと腹を立てながら舌を巻くことが出来ます。 本編キャラの存在感に負けず劣らず外伝のメイン3人も強烈な個性の持ち主で、『スパイラル』のテーマや業の深さを体現したかのような魅力を持った存在です。合わせて読むと『スパイラル』の世界をより奥深く味わえますよ。