ちっちゃいハリネズミがずっと刺さってる笑
主人公に飼ってほしいがために、自ら刺さりにくるハリネズミがかわいい! けっこう痛そうだけど、見た目のかわいらしさで許せちゃいます。 なんだかこのフォルムに懐かしさを感じるのはオナモミ(ひっつき虫)に似てるからですかね。子どものころ、ひたすら洋服にくっつけて遊んでいたのを思い出しました。 マンガの雰囲気もほのぼの日常系かな〜と思いきや、無表情系主人公・ゆづちゃんの身体能力が異常に高かったり、台車で通学する友達が登場したりと、なかなかアクティブなギャグシーンが意外と多いです。 言葉によるツッコミもあり、それはそれで面白いのですが、やっぱり動きのあるギャグの方が生き生きとして好きですね。 ゆるそうに見えてけっこうクセのある漫画です。
雪元愁二先生の短編集『けもらいふ』に何度か描かれた、ハリネズミと女子高生のお話を膨らませたものが、この『ゆづちゃんはハリネズミがささってる』になります。
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「私より弱いペットは飼わん!」というゆずちゃんのメッセージはかなり不思議です。ペットは人の都合で飼うもの、だから人間はペットを、責任を持って庇護しなければならない、というのが普通。
しかしゆずちゃんは、ペットに強さを求める一方、飼い主も強くなければと考えています。結果、ゆずちゃんとハリネズミのトラ夫の関係は、ペットというよりは「相棒」。仲良く戯れながらも、互いを尊重し、補い合うような関係。そのため、ペットものにありがちな「ペットの世話の大変さ」「病気、死」といったものを感じさせない。ありえないけれど、安心して見ていられるギャグ漫画になっています。
カワイくて、対等に渡り合える「相棒」。
こんな子、側にいて欲しいです……。