あらすじゆづちゃんを放課後の教室で待ち受けていたのは・・・キュートでパワフルなハリネズミ!?学校で居残り補習をしていた千葉結月(通称ゆづちゃん)がイスに座ろうとすると、なぜかお尻にハリネズミが刺さっていた。ハリネズミの目的はゆづちゃんに飼ってもらう事。だが昔、飼っていた動物と悲しい別れをしたゆづちゃんは自分より強いペットしか飼わないと決めていたのだった・・・。★単行本カバー下画像収録★
雪元愁二先生の短編集『けもらいふ』に何度か描かれた、ハリネズミと女子高生のお話を膨らませたものが、この『ゆづちゃんはハリネズミがささってる』になります。 ▲▲▲▲▲ 「私より弱いペットは飼わん!」というゆずちゃんのメッセージはかなり不思議です。ペットは人の都合で飼うもの、だから人間はペットを、責任を持って庇護しなければならない、というのが普通。 しかしゆずちゃんは、ペットに強さを求める一方、飼い主も強くなければと考えています。結果、ゆずちゃんとハリネズミのトラ夫の関係は、ペットというよりは「相棒」。仲良く戯れながらも、互いを尊重し、補い合うような関係。そのため、ペットものにありがちな「ペットの世話の大変さ」「病気、死」といったものを感じさせない。ありえないけれど、安心して見ていられるギャグ漫画になっています。 カワイくて、対等に渡り合える「相棒」。 こんな子、側にいて欲しいです……。