おっさんの気持ちを若い女性のキャラクターに代弁させるシリーズが面白い。おっさんが美少女を愛でるのは何も彼女らを征服したいからではなく、自分がなりたいからなのだが、それもそれで気持ち悪がられそうなので大っぴらには言えない。

読者と一緒に歳を取っていくか、特定の世代をずっと相手にし続けるかは作家としての戦略に関わるが、読者のライフステージの変化によって面白いと思えるかどうかが変わってしまうものが多いように思う。普遍性とは何かというのが逆に分かるし、そこをクリアした長編が読みたい。ぐっとくる細かいポイントを突く観察眼は素晴らしいから。

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40歳になって考えた父親が40歳だった時のこと【単行本版】

40歳になって考えた父親が40歳だった時のこと【単行本版】

『やれたかも委員会』『中高一貫!!笹塚高校コスメ部!!』の吉田貴司が贈る初の自伝的エッセイ漫画。「父親」についてと「父親になること」について40歳になって考えてみた。けっこうヒドいのに何故か笑える昭和の父子物語。「親のこと思い出すのはヘコむなー…」時は90年代、バブル崩壊前夜の大阪。一匹狼系タクシー運転手の父(酒乱)と陽気な母(浪費家)が織りなす暴力と涙と笑いの家族喜劇。

顔だけ候補イケザワ

顔だけ候補イケザワ

天は二物を与えない。全教科で学年ドベを取るほど何にもできない池沢面太郎だが、誰もがため息をつくほどの超絶イケメンであった。そんな彼が妖志ろくろと共に、生徒会会長選挙に出馬することに…!他の候補者を制して顔だけな面太郎は生徒会長に輝く事は出来るのか―――!?

中高一貫!! 笹塚高校コスメ部!!

中高一貫!! 笹塚高校コスメ部!!

「可愛い」を“武装”せよ―― 東京にある、中高一貫笹塚高校にある「コスメ部」。部長である藤ノ宮 苺を筆頭に彼女たちは各々の「可愛い」を磨き続ける。磨き上げた「可愛い」をひっさげて、彼女たちはイケメンたちと試合(デート)に臨む。彼女たちは“選ばれない”。彼女たちは、“選ぶ”。実写ドラマにもなった『やれたかも委員会』の吉田貴司が描く、Z世代の恋愛バトルバラエティー。

シェアバディ

シェアバディ

木田敏郎、38歳独身。彼は、電車に乗る時は必ずドアを背にして立ち、痴漢に間違えられないよう後ろ手に組む男。彼は、頭のてっぺんからハゲてきた男。彼は、変なイボがある男。彼は、世の中のサークルから独り取り残された男。そして、彼は女性と出会わずに人生が終わってしまうことに絶望を抱いている男。そんな木田がある日、アパートの隣の部屋で日替わりで女の子が訪れるナチュラルなイケメン大学生・松岡の身体に、何故か乗り移ってしまうことに。木田は松岡と揉めながらも同居生活(ボディシェアリング)をし、大学へ通い、バイト先へ行き、女の子と出会うが…!? 愛と青春の日々に出会えなかった野郎どもに捧げる、2心1体コメディー!!

やれたかも委員会

やれたかも委員会

もしもあの時、勇気を出していたら… そんな誰もが心に秘めている忘れられない夜を犠星塾塾長 能島明、ミュージシャン パラディソ、そして財団法人ミックステープ代表 月満子が判定します。「やれたかもしれない夜は人生の宝です。」ネットで話題のあの作品が待望の電子書籍化。note、cakesで発表された第1話~第8話を大幅加筆修正。さらに特別編「まるでクジラの胃袋のような長い廊下で」6pを描き下ろしで収録。(保坂和志さんとの対談記事は紙書籍のみの収録となります。ご注意ください。)

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