いい意味で重い
最初からパンチが効いているヘビーな内容です。 一巻はまだ救いがある内容でしたが、2巻は救いがない。 それがまた重く感じる要素なのかなと…鬱ですね。 不気味さがある中でも、なぜか絵とストーリー性に引き込まれていく、 そんな感覚になります。 絵も個性的で魅力を感じます。とてもおすすめです!
失意と疑惑と苦痛と迷い… 一体僕達は何によって救われるのか? 珠玉のオムニバスシリーズ第一集。49日間の監禁から解放された少女のその後を描く『海の夜明けから真昼まで 』。硫酸を持ち歩く小人のヤクザ「ピンキー」が夜の街を舞台に活躍する『 オーバードーズ』。その他『 ポップロンド』『 ガッコーの巣の上で』『 How To Go』(前後編)を含む6話を収録。魂を揺さぶる異端者たちの叙事詩ここに開幕!
普通であるにも関わらず、普通であることに耐えられない人間が、露悪的に振る舞う結果良くないことが起きる話、というのがいくつかの話に共通する短編集。普段思っていても言わないことを言ってしまっているのが、気持ちいいと言えばいいし、単に奇を衒っているだけとも言えて何とも困る。読む時の気分や体調にも左右されるかもしれない。
1巻は面白く読めたのだけど、2巻はひたすらきつい話で読後感も悪く、徒らに心を掻き乱されるので、そういうのを敢えて楽しめる人でなければうっかり読んでしまわないように気をつけた方がいいと思います。