サラリーマンが娘の友達のJKと恋愛する話。

設定だけだと未成年との淫行問題で、やいのやいの言われそうだけど、この話は主人公のリーマンがいたって常識人だ。

それが悪いこととわかっているから、決して一線を越えようとしない。
まぁ、どっちがリアルなのかわからないけど(普通は、おっさんが女子高生に言い寄られたら、ノールックでいってしまうんでないの?)

主人公晃介はサラリーマンとしては優秀だが、仕事一筋で家庭を省みなかった結果、娘はひきこもりに。
その優秀な面も個人としての能力が優れているだけで、部下のコントロールがうまくない。いつも損な役回りを引き受けているという、典型的ないい人だ。

良き父として、良き上司として、理想の姿を無理してつくろっている。
仕事も家庭もいっぱいいっぱいな中、出会ったのが、娘の友達古都。

彼女といても、何一つ理想を押しつけてこない、自分が自分らしくいられることに安らぎを得て…という流れ。

全俺が泣いたのは、JKとの、この背徳な恋愛に純愛の姿を見つけたところではない。

3巻最後、添付画像にある晃介の慟哭だ。

誰かの期待に答え続けて、自分をすり減らして、すり減らして、すり減らして・・・
絞り出した言葉

「父親でも、課長でもない俺は、いちゃいけないのか?」

もうこれね、泣きますよ。全俺が。
期待に応えられなきゃ存在しちゃダメなのかと。

エゴしかない社会で、要領悪く真面目でいい人が損をする社会。

そんな中で、安らぎを求めてはいけないのですかね?
たとえそれが悪いことでも、ダメなんでしょうか?
そうでなければ、誰が救ってくれるんでしょうか?

娘の友達とのイケナイ関係ばかりに焦点いきますが、本当は晃介のように疲れ切ったサラリーマンこそ共感できる作品だと思います。

今後、二人の関係が社内に暴露されてしまうような展開がおきそうで、晃介からますます目がはなせません。

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