終末期病棟で働く看護師と死を待つ患者たち、それぞれの“死のドラマ”
【掲載誌】 ビッグコミックスピリッツ2018年第4・5合併号(2017年12月25日発売)よりシリーズ連載開始 【代表作】 『透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記』 『毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で』 【公式ページなど】 ビッグコミックBROS.NET https://bigcomicbros.net/comic/owakarehospital/ Twitter https://twitter.com/xoxookita
ひーくん(恋人)は100年に一人の天才ロッカー!
将来は絶対に武道館を満員にする!
いまは、ひーくんを支えるために私が稼がなきゃ!
・・ごめんね、ひーくん。
アナタのために私は悪魔に魂を売るわ。
アナタが「日本の音楽シーンを支配する悪魔だ」という
その悪魔(アイドル)に今だけバイトでなるわ!
「ぐりこカミングスーン」は
間違いなくバカップルのカン違いコメディ物語なんだけれど、
才能があるのに気がつかないで苦労をしているという、
ある意味で贅沢なバカップルのお話だ。
「無能なこと、無意味なことに気がつけよ!」ではなく
「有能なこと、才能を無駄遣いしていることに気がつけよ!」
とツッコミたくなる物語だ。
なぜそこで、そうカン違いする!
と思いつつ読んでいたのだが、
読んでいるうちに「アレ?」と思う部分が
ダンダンと増えてくる。
カン違いロッカーのひーくん。
カン違いアイドルのぐり子。
ロックやアイドルそれそれを崇拝するファン。
スカウトマンやマネージャー、プロデューサーなど業界人。
それらの日本の音楽シーンの全部に対して、
「お前らみんなカン違いしてるよ」と
ディスって笑いにしているような漫画だと思って読んでいったが、
実はそう思った自分こそカン違いをしていたのでは?と
ジワジワと思わせてくる漫画だった。
ピザ屋でバイトした後に
「あの大空にピッツアをひろげ~」
と唄う、ひーくん。
それを見て
「ひーくん、かっこいいかも・・」
と思ってしまった。
それこそカン違いかもしれないけれども。
いいなこれ…!すごい面白そう。
勘違い系の笑いは絶対面白い。
「実はそう思った自分こそカン違いをしていたのでは?と
ジワジワと思わせてくる漫画だった。」
自分も読んでみてどう感じるかすごく確かめたくなった。