簡単にこの漫画のストーリーをまとめると、家出したすぐ夫、いく夫の兄弟と捨て子だったイトキンが、人の良い床屋の主人に拾われて居候生活をするというところから始まります。
三人が転がり込んだことによって次第に床屋の主人の家の家計は苦しくなり、それを知った3人は、出ていくことを決めますが、結局最後は、床屋に戻ってくるというお話です。
作者の古谷実はこの作品が二作目で、デビュー作の稲中卓球部と同様にクオリティの高い笑いが随所にあり、基本的にはギャグ漫画なのですが、この作品では、家出や売春、児童虐待など暗い話題も扱った部分もあり、ストーリー性やキャラクター達の切ない心理描写などが増して少しずつ現在の作風に近づいてきたのかなと感じます。
ちなみにイトキンは他の作品で立派に床屋の店主に鳴った姿で登場します。