男おいどんにコメントする
※ご自身のコメントに返信しようとしていますが、よろしいですか?最近、自作自演行為に関する報告が増えておりますため、訂正や補足コメントを除き、そのような行為はお控えいただくようお願いしております。
※コミュニティ運営およびシステム負荷の制限のため、1日の投稿数を制限しております。ご理解とご協力をお願いいたします。また、複数の環境からの制限以上の投稿も禁止しており、確認次第ブロック対応を行いますので、ご了承ください。
男おいどん

永遠のモラトリアム

男おいどん 松本零士
名無し

私が今住んでいるアパートは、一説には東京オリンピックと同じ時期に建てられたともいわれる年代物です。当然、フローリングではなく畳敷き。床にビー玉を置くと、勝手に転がっていきます。  口さがない友人たちからは「男おいどんハウス」とか「どくだみ荘」など呼ばれ、端的に「女にもてなさそう部屋」とまで言われています。でも、「おいどんと一緒ならそれもいいかな」なんて思ってしまうのです。それに我が家は6畳なので、おいどんの四畳半よりは1.5倍マシなはずなのです。  『男おいどん』は、『宇宙海賊キャプテンハーロック』や『ガンフロンティア』といったフロンティア精神に溢れた男らしい男を書かせたら日本一の松本零士が、それらに先駆けて書いた、それはそれは、男らしさが空回りした青年の物語です。類似作品に『元祖大四畳半大物語』『聖凡人伝』『ワダチ』などがあります。  九州から上京した大山昇太は、大学を目指して、働きながら夜間の学校に通っています。トラブルを起こして勤め先をクビになり、当然ながら勉強をしている余裕はありません。けれど周囲にはたくさんの女性が登場し、なぜか昇太に優しくしますが、なにひとつ進展はありません。「おいどんには春がきたど!!」なんて言いますが、目当ての男性の気を引くために利用されただけだったり、元彼にかっさらわれていったり、結局はいつもの四畳半で一人涙に暮れながら寝ることになるのです。  おいどんのセリフはいちいちたまりません。松本零士作品は名台詞の宝庫ですが、『男おいどん』も、どのページをみても名台詞だらけです。 「でもねー あいつらはみんな将来への軌道にのってちゃんとやっとるんよねー」「なんだくそっ おいどんは先が長いんだど くそ おのれくそ」「てめーら ろくな死に方はせんのど というてみてもすききらいは女のほうのみかたしだい こりゃだれをもうらめんねー」  何者でもないというコンプレックスと、結局何者にもなれないんだという諦観が合わさったおいどんは、“前向きだけど後ろ向き”という不思議なキャラクター性をもっています。未来も女性も、決して手に入らないとわかりながらも、求め続けるその姿に、同じような家に住んでいる私は感情移入してしまうのです。  永遠のモラトリアムを過ごしたおいどんは、最後にどうなってしまったのか、それはみなさんに読んでいただければと思います。

刃牙らへん

バキのレビュー…考えてみたら初めての体験…

刃牙らへん
toyoneko
toyoneko

正直言うとですね、「バキ道」を最後まで読んで、あぁこれはもうダメかな、と思ったんですよね 連載開始のタイミング的に、「バキ道」は、「鮫島」への追悼の意味もある作品かと思っており、それなりに期待していたんですが、バキの世界観だと、力士との闘いというのは遥か昔に終わっている話でして、まぁ案の定というか、結局、何だかあまり盛り上がりも無く終わった、という印象でした 私は、バキシリーズ大好きですし、チャンピオン読者としてずーっと追っていたシリーズなんですが、チャンピオンの購読をやめて、「バキ道」も読まなくなりました そんな中、ふと漫画喫茶で「バキ道」を最終巻まで全部読んで、あぁこれはもうダメかな、と思ったのです(ついでに、「ゆうえんち」の方が遥かに面白いな、とも) ということで「バキ道」に見切りをつけたのですが、今度は「バキらへん」というヤケクソみたいなタイトルの連載が始まるというので、あぁこれはもう本格的にダメだなと思って、初回からノーチェックでした とはいえ、一応気になって、コミック1巻はとりあえず買ってみたのです そうするとこれが…意外と面白い バキシリーズには、面白い部分と、つまらない部分があります 特に「つまらない部分」は分かりやすくて、 ・ 刃牙の戦い ・ 現実にいそうな「強者」との闘い は、基本的につまらないです(一部例外はある) いや、「グラップラー」の頃の刃牙の戦いは面白かったと思うのですが、SAGAを経験したあたりから刃牙の性格がねじまがっていって、それに加えて非常に強い主人公補正もかかるようようになり、「主人公が出てくるとつまらなくなる」という、不思議な現象が起きるようになり、刃牙の戦いは、つまらなくなりました 現実にいそうな「強者」との戦いは、これも、「グラップラー」の頃は良かったのですが、どんどん強さがエスカレートしてしまい、普通にバキワールドの人間が勝つだけになってからは、つまらなくなりました 「バキ道」なんかはこれにあたると思います(ただ、烈海王ボクシング編とかは、意外と面白かった) いずれにも共通するのは、結果がみえている、ということ 読んでいてのワクワクがありません そのうえで、「バキらへん」ですが、 これは、この「つまらない部分」を排除してるんですね つまり、「バキらへん」は、 ・ 刃牙は(今のところ)戦わない ・ バキワールドの住人同士で戦う という話のようなので、戦いの勝敗が読みにくく、それが面白さに繋がっているように思います まぁバキワールドの住人同士でも優劣関係はあるので、ある程度勝敗予想できますが、それでも充分に面白く仕上がっています バキシリーズを見切ってしまった方には是非お勧めしたい作品です …と言いつつ、まだ2巻までしか出てないので、今後どうなっていくかはまだ不安ですが… なお2巻のハイライトは、ジャックと勇次郎がご飯を食べるシーン(添付)

おとこおいどん
男おいどん(1)
男おいどん(2)
男おいどん(3)
男おいどん(4)
男おいどん(5)
男おいどん(6)
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい
※本棚・フォローなどの各アクションメニューはこちらへ移動しました(またはフローティングメニューをご利用ください)