読み手を選んでしまうナンセンスギャグ漫画にコメントする
森繁ダイナミック
マニア向けの怪作ギャグマンガ
森繁ダイナミック 桃吐マキル 福耳ノアル
toyoneko
toyoneko
森繁ダイナミックは,桃吐マキル先生と福耳ノアル先生がヤンサンに連載した怪作ギャグマンガです。 表紙をみればわかりますね。 マニア向けです! 不条理と意味不明のハイテンションギャグが延々と続くので相当に読み手を選びますが,読んでいると次第に楽しくなってきます。 …楽しくなってこないかもしれませんが,そのときはまぁ相性が悪かったということで。 下巻の巻末には,いろいろな漫画家が寄稿してます。具体的には,非メジャーな作風だったころの押切蓮介先生とか清野とおる先生などが寄稿しており,何となくこの作品のディープさが伝わるかと思います。 上下巻ともアンリミで読めますので,興味ある方は是非ご一読を。 ところで,作者の一人である福耳ノアル(福耳ノボル)先生は,かつて週刊少年チャンピオンに連載された伝説の作品「フリオチ」の作画(三三先生)と同一人物なのではないかと噂されています。 フリオチは…正直歴史に残るレベルでヤバい漫画だったのですが,今となっては,改めてまた読んでみたい漫画の一つではありますね(コミック未刊行)。 フリオチの連載第1回が載ったチャンピオン https://akitashoten.co.jp/w-champion/2005/19 「福耳ノアル(福耳ノボル)」=「三三」であるという噂 https://etc4.5ch.net/test/read.cgi/wcomic/1120975143/356 https://etc4.5ch.net/test/read.cgi/wcomic/1120975143/358 http://kuzure.but.jp/f/b/756832697/756832697.html
ねずみロワイアル
かわいい恐怖の殺し合い #1巻応援
ねずみロワイアル
兎来栄寿
兎来栄寿
『ムムリン』や『オオカミの子』の佐々木順一郎さんのかわいい絵柄で描かれる、残酷なバトルロワイアル。 そう、まさに高見広春さんの『バトル・ロワイアル』と同じようなクラスメイト同士の殺し合いが描かれていきます。1999年に出てリアルタイムで読んだ小説が、四半世紀経った今でもこうして色濃く影響を与え続けてフォロワーを生んでいるのは感慨深いです。 基本的なルールも『バトル・ロワイアル』に準拠しており ・殺し合いは島で行われる ・生徒たちには全員爆発する首輪が付けられている ・島にはランダムで刃物や銃器など武器が配置されている ・1日ごとに禁止エリアが設定され行動エリアが狭まっていく といった具合です。進化しているのは、スマホのような携帯端末でさまざまな情報を得られるということ。ただそれもどこかで充電ができないとずっと使い続けることはできないという制約も面白いです。 殺し合いのゲームが進行する傍らで頻繁にエモーショナルな回想が挟まっていく構成もまた『バトル・ロワイアル』を思い出します。それぞれの同級生たちが、普段の学校生活では見られない陰の姿を持っていたり、非日常だからこそ剥き出しになる感情を表したりといった醍醐味の部分もしっかり描かれていて刺さります。本家も、もちろんゲーム的な部分の面白さもありつつ思春期の少年少女たちが織りなす人間ドラマの模様が名作を名作たらしめた部分ですからね。 同じネズミでありながらそれぞれのキャラクターがしっかり描き分けられているのもすごいです。外見は似ているにも関わらず、それぞれがちゃんと個性的に立てられています。そして、このかわいさがあればこそ本家さながらの酷薄な展開が引き立ちます。 血と裏切りに塗れた島で、彼らの運命はどうなるのか。どのような結末を見せてくれるのか。目が離せません。
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