"少年"たちのアパレル物語…!!
いや〜王道のボーイ・ミーツ・ボーイに加えて目新しさもあってめっちゃ面白かった…!!自らブランドを立ち上げる「起業」にフォーカスした物語は、海月姫ぶりに読んだ。 しかもこちらは主人公が高校生ということで、大人にはない苦労もしつつ、学校以外に活躍の場所を広げていく姿が目に浮かぶ…すでに1話からワクワクが止まらない…!! 迅はただ単位が足りなかったんじゃなくて、休学したというのが気になる。いまから2話が楽しみ!! 【公式サイト】 https://yanmaga.jp/c/BRTR/ https://comic-days.com/episode/10834108156746954889
「黒白(こくびゃく)を弁ぜず」
意味: 物事の正邪・善悪・是非の区別ができない。
― デジタル大辞泉(小学館)より引用
犯罪心理学を学びながら自らも7人もの人間を殺害した連続殺人犯・黒枝生。彼を捜査に参加させる上でもしもの時に"彼を撃つことができる"という理由で彼の護衛を任された捜査一課の刑事・白葉大地。かつてなく歪な組み合わせの2人によるバディサスペンス。
絶対に理解り合わない2人が対峙するのは数々の猟奇的な連続殺人、そして決して混じり合わないはずの善悪の価値観。
それを根底からを揺るがすことで読者の倫理観の奥底に訴えかけてくる、答えのないメッセージが強い作品。
また、ストーリーもさることながら、マンガとしての画面作りの"白さ"も強烈に印象に残る。会話劇が中心のために絵の情報量を少なくしようという意図なのか、背景を極端に省略したコマを多用していることも理由の1つなのだが、それよりも黒枝と白葉、2人のコントラストとしての白さが目につく。
名前およびキャラの背景に反するように、黒枝は白髪の青年として描かれ、服装は勿論、影の描写すらも黒塗りを最小限に留めている。それに対して白葉は黒髪かつ服装もスーツなので黒なのだが、まるで照明に照らされているかのように髪や服装の大部分が白く塗られる形で描かれることが多い。言い方を変えれば黒の部分が白色に"侵食"されているようにも見えるのだが、果たしてこの表現には何か意図があるのだろうか…。
1巻まで読了