終末期病棟で働く看護師と死を待つ患者たち、それぞれの“死のドラマ”
【掲載誌】 ビッグコミックスピリッツ2018年第4・5合併号(2017年12月25日発売)よりシリーズ連載開始 【代表作】 『透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記』 『毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で』 【公式ページなど】 ビッグコミックBROS.NET https://bigcomicbros.net/comic/owakarehospital/ Twitter https://twitter.com/xoxookita
エロのない愛か、愛のないエロか。
そして愛のあるエロか。
もちろん愛のあるエロが一番(理想論として)。
けれども愛だけでエロが無い「純愛」を
神聖視する風潮は強い。
一方で愛のないエロにも逆説的に価値観はある
(性欲的に)。
これが文学とか芸術なら「純愛こそ至高」な
方向でいいし、性欲は人間の本質だとするなら
「エロこそ最高」でもいいかも。
けれど連載漫画として人気を博すためなら
エロが第一なほうが受け入れられやすい。
とくに、たまたまその漫画を見た人には。
なので
エロを前面に出す漫画が生まれるのは当然だし、
エロエロを競いあうようになるのは漫画界の
競争として必然だし、
エロエロエロを読者もより求めるようになるし、
エロエロエロエロだけな漫画も当然に出てくる。
エロエロエロエロエロな展開だけで話を進めて
最期はエロこそ全て、で締めても文句をいう読者も
いないだろうし、逆に一転して
エロよりはやはり純愛だ、で締めても
それなりに納まりはつくだろう。
ただ、一応の納まりはついても、
エロ抜きで漫画作品として面白い形で完成して
終わる漫画は少ないと思う。
てのひらにアイを!は、
エロ抜きでも面白く、エロ漫画としても面白い。
そしてエロ漫画であるからこその面白さが弾けまくっている。
最終巻の第5巻で、それまでのエロがエスカレートして
伏線として怒涛のように展開される。
そこに単行本書下ろしの特別漫画がダメ押しする。
結果、エロと純愛が成就している。
第5巻の最期でムラタ先生自身がこの作品を
「暴走青春列車」と評しているけれど、
暴走列車が定刻に終着駅に着いて、
でも止まれないぜ(笑)という、
突き抜けちゃっている良いオ馬鹿エロ漫画だと思う。