物語を読むことが出来ない体質の主人公がシナリオライター集団の運営する喫茶店と出会うという物語。
設定を提示しつつ1巻で最初におっさんライターに活躍の場を設け、これから個々のライターに焦点を当てていくものだと思ってたら、2巻で伏線を回収しつつ主人公を物語の中心に一気に引き込む素晴らしい展開。この巻での盛り上がりも十分作ったうえで次巻に更なる盛り上がりを期待させる引き方、まさに美しい"序""破"となる1~2巻。ここからどのような"急"の展開になるのか楽しみで仕方ない。
文芸がテーマのマンガだと最近では「乙女文藝ハッカソン」や「ほしとんで」などが思い当たるが、今作では登場するのが職業作家であり、そういう意味では根底にあるテーマは「響~小説家になる方法~」に近いのかもしれない。ただ、2巻まで読んだ所感としては、創作の楽しみや才能というテーマも含みつつ創作に対する熱量をより全面に出しているような感じがする。原作の三田誠さんもあとがきで触れていらっしゃるけど、印象としてより近いのは(文芸ではないけど)「ブルーピリオド」だったりする。

2巻まで読了。

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クロス×レガリア

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