名無し

佐々木幸子・29歳。
結婚式の最中に新郎に逃げられた。
「サチコ、すまない」の書置きを残されて。
もともと四角四面な性格で鉄の女とも評され、
良く言えば冷静、悪く言えば感情の起伏がない幸子も、
やがて自分が傷ついていることを自覚する。
そんな自分の心の傷の痛みを忘れさせてくれるのは
唯一、食による感動だけ。
しかもそれは一度だけで、同じものを二度目に食べても
心痛を忘れるほどの忘却の境地には至らない。
かくして幸子は自分を忘却に至らせてくれる食との出会いを
求めて走り出し走り続けることになった。

佐々木幸子・29歳。
結婚式の最中に新郎に逃げられた。
「サチコ、すまない」の書置きを残さ...
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主人公はもともとロボットなみに冷静な正確で
徹底的に自分も周囲も客観視するキャラだった。
そういうキャラの主人公が結婚式の最中に新郎に逃げられた。
そりゃいかにロボットでも精神的に平静ではいられないだろう、
という形でストーリーは始まる。
なので(少なくともそれを読んだ自分は)
ショックを受けた主人公・サチコの行動が
相変わらず客観的なゆえのキャラなのか、
ショックでいかれてしまったキャラなのか、
それがわからず、少々戸惑いながら漫画を読み進めることになった。
ようは「これは笑っていい場面なのか」と躊躇しつつ
読み進める形とでもいうか。
コミックス二巻くらいになって、ようやく
「笑っていい場面」と「同情すべき場面」が
わかる(と思えるように)なって、
それから、この漫画を楽しめるようになった。

主人公はもともとロボットなみに冷静な正確で
徹底的に自分も周囲も客観視するキャラだった。
...

さいきん読み始めたばかりですが、いつかは俊吾を忘却できるのか、それともずっとできないのか…
でもご飯て食べるタイミングと心の状態によって、本当に味が変わるんですよね!鯖味噌食べたいなーと思ったけど、サチコほどは感動できないと思うのでやめます。
サチコには幸せになってほしい。

あとはサチコの横顔が好き。

それまで、食事とはエネルギー補給です、
みたいだったサチコ。
普通の人は心に傷をおったらそれこそ味なんか
わからなくなるんじゃないかと思うのだが、
真逆というか、心に傷をおったら
サチコは忘却するほど食に目覚めてしまった。
サバ味噌定食を食べてビバ日本!と思うほど。
そして代金を払うのを忘れるほど(笑)。
よく考えたらこれって切ない話だ。
だが面白い。
もともとが文芸雑誌の個性派?編集者だけに
食に目覚めてしまえば、食や味に関する
視点や味わい方や感想もサチコ流に個性的。
サバ味噌に感動しつつ味噌味の鯖と
味噌味の味噌汁の組み合わせについて
考察せずにいられない
(しかもそれを周囲に問いかけずにいられない)とか。
そうゆうところが面白い。

最終回は、再会した俊吾さんと食事しながら
サチコが何をどう味わい考えるのか、
みたいな内容になるのだろうか。
凄く切なくて面白い回になりそうな気がする。

サチコさんの凛とした横顔は凄く良い。
けれど美人でスタイルもいいから、
真正面から見た顔も、お辞儀する姿とかも良い。
そして走る姿も良い。
なんだかんだで走るシーンが結構多いんだよね。
肘を90度に曲げて手首はまっすぐ伸ばす
独特の走り方。
なんかサチコさんの真面目な性格が
出ている走り方って感じがする(笑)。
見方によっては、
ウルトラQに出てくる宇宙怪人・ケムール人
の走り方とそっくりにも見えるけれど(笑)。

サチコさんの凛とした横顔は凄く良い。
けれど美人でスタイルもいいから、
真正面から見た顔も...

おおざっぱに分類すればグルメ・コメディ
でもなるのだろうけれど、旅の要素も多い。
多分、ご当地グルメなどを実際に取材して
漫画にしよう、という企画で始まったんじゃ
ないだろうか?
阿部先生は「ラーメン王子」でも、
登場したラーメン屋はすべて実際に取材して
描いていたし、そういうのが得意なのか、
好きなのか、そう編集部に見込まれたのか(笑)。
寝台列車で札幌へ行く話とか、
ホームでの写真をとるところから色々と、
実際にそういう苦労をしたんだろうな、
と感じる話が多い(気がする)。
そういう旅の小ネタというか、
これ実体験だろ、と思わせるネタが
結構好き。
わざわざ実際に取材に行くのって大変そうだし、
しばらく体調不良で休載して最近に再開したが、
無理しない程度に取材に頑張って
連載を続けていただきたい。

おおざっぱに分類すればグルメ・コメディと
でもなるのだろうけれど、旅の要素も多い。
多分、...
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ミルオポン

ミルオポン

●主な登場人物/本城タケシ(硬派を装う高校2年生。ミルオに連れられ、別世界と今いる世界を往来する。通称ポンちゃん)、ミルオ(ポンちゃんを別世界に連れていった3歳の男の子)、坂本真弓(ポンちゃんのクラスメイトで、憧れの人。雑誌でモデルもやっている)●あらすじ/自分の部屋で、憧れの真弓がモデルとして載っている雑誌を見ていたポンちゃん。そこへ突然、ちょっとヘンな服を着た、ミルオという3歳の男の子がやって来た。とりあえず警察に届けなければと、ポンちゃんはミルオを連れて出掛ける。その途中、ミルオは胸のボタンを押した。すると二人は光に包まれ、一気に別の世界へ。その不気味な場所でポンちゃんの前に現れた男は、腕の中からマシンガンを出し、それを撃ちまくる…(第1話)。●本巻の特徴/ポンちゃんが連れ込まれた世界では、人体改造こそ一番の喜びだと主張する「改造派」という大きな組織があった。彼らは自分たちの改造にあきたらず、全ての人間を改造しようとしはじめたらしい。ミルオのママはこれに反対する「自然派」のリーダーであり、改造派に捕らわれてしまったのだった。ポンちゃんに託された使命は、ミルオを守り、ママを助け出すこと。思いがけずやって来てしまった別世界で、スリリングでバイオレンスで、でもコミカルな、ポンちゃんとミルオの冒険が始まる!●その他の登場人物/ミルオのママ(自然派のリーダー。真弓にそっくり)、上村じいちゃん(自然派だが、改造派の工場に職員として入り込みスパイ活動中の、とぼけたじいちゃん)、オババ(自然派の偉い人。せんべい占いが得意)、みのまつ(自然派の若者)

ラーメン王子

ラーメン王子

ラーメン原理主義!1日3食ラーメンの男、成宮禎王が実在の名店・行列店を食べ歩く!完全実食取材に基づいたスーパーリアル・ラーメンコメディ!!「ラーメン二郎目黒店」「高田馬場べんてん」「横濱元町本丸亭」「九段斑鳩」「新横浜龍上海本店」「新宿麺屋武蔵」「麺屋青山成田店」「東池袋大勝軒」「椎名町中華料理松葉」を収録!

パパがも一度恋をした

パパがも一度恋をした

▼第1話/神様のごほうび ▼第2話/っポイ! ▼第3話/「かわいさ」って何だっけ。 ▼第4話/蘇る勤労 ▼第5話/恋愛教習所 ▼第6話/恋の仮免許 ▼第7話/娘の一番長い日 ▼第8話/38歳のハローワーク ▼第9話/見えすぎちゃって… 困る! ▼第10話/賢者の贈り物 ▼第11話/ふたりの神田川 ▼第12話/僕がプレゼント決めたらあの娘どんな顔するだろう ●主な登場人物/山下トモ(しっかり者の中学3年生。引きこもりでニートの父にうんざりしている)、山下吾郎(トモの父親。妻を亡くした悲しみから3年もの間、引きこもっている)、山下多恵子(トモの母親で、3年前に他界… のはずが、中年男の姿になって帰ってきた?) ●あらすじ/母を亡くして今日で3年目。中学3年生の山下トモは父・吾郎の部屋の前に立っていた。吾郎は妻を失った悲しみから、3年も引きこもっているのだ。いいかげん立ち直るよう諭すトモの傍らでは、祖父のタロスケが吾郎を甘やかしてばかり。トモが「悲しいのはパパだけじゃない」と言えば、部屋の中から「パパの方が悲しい」と父親とは思えない言葉を吐いてきた。そして吾郎は「ママの所へいく」と首を吊ろうとして…。慌てるトモだが、その時、家の中に見知らぬ中年男が…!? (第1話) ●本巻の特徴/亡くなった母が帰ってきた… ただし、見知らぬオッサンの姿で!! “彼女”の作る手料理、服の隙間から覗く肌、そして2人きりのデート。悲しみに暮れていたはずの父に、まさかの2度目の思春期が。伝説のギャグ漫画家・阿部潤がスピリッツに初見参!! ●その他の登場人物/山下タロスケ(トモの祖父。大食い。息子の吾郎に甘い)

ポルタス

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▼第1話/踊るナイフ ▼第2話/そこに希望なんてない ▼第3話/ばたふらい ▼第4話/隠し面 ▼第5話/爪を噛む ▼第6話/子消し ▼第7話/石つぶて ▼第8話/憎悪 ▼第9話/呪念 ▼第10話/青い空 ▼最終話/愛するということ●主な登場人物/川上あさみ(高校2年。17歳。同じ美術部に所属する友人・千春の死の真相を追う)、沢ケイゴ(美術教師で、あさみの所属する美術部の顧問。あさみとともに千春の死の真相を探る)●あらすじ/川上あさみは、昔流行したTVゲーム[ポルタス]に関する噂話を聞く。それは[ポルタス]のあるステージにひとりの男の子が現れ、彼の問いかけに「はい」と答えると、その人は必ず死んでしまうというものだった。そんな折り、最近学校を休みがちだった美術部員・千春が、部活動にやってきた。あさみが千春に休んでいた理由を聞くと、彼女は[ポルタス]にハマッていたと答えて…(第1話)。 ●本巻の特徴/謎の自殺を遂げた千春。彼女の自室でTVゲームの[ポルタス]を発見したあさみは、彼女の死にそのゲームが関与しているのではないかと疑いを持つ。しかし、その死の真相を探るうち、自らも[ポルタス]に囚われていき…!? 底なしの大絶望ホラーコミック、ついに単行本化!! ●その他の登場人物/千春(あさみの友人で、同じ美術部所属。TVゲーム[ポルタス]にハマッた後、謎の自殺を遂げる)、山下真由美(あさみの通う高校の国語教師。過去に彼氏のトオルを千春と同じような原因で亡くしている)、菅野サトシ・サトル(謎の死を呼ぶTVゲーム[ポルタス]の開発者)

the  山田家

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漫才ギャング

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