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名無し
1年以上前
スポーツ経験者は、 成功した人は成功例として、 失敗した人は失敗例として、 自分の実体験を他者に伝えたいと思うだろう。 それは紛れもなく自分にとっての真実だから。 本気で、それが正しい、教える価値があると思って 「良かれと思って」指導することになる。 そうでなければ困る面もあるわけだが、えてしてそれは 「素人、未経験者が知ったようなことをほざくな」 に繋がりやすい。 しかしそれは「本気」ではあっても「正解」で あるかどうかは定かではない。 だが指導する側される側、それぞれにとって 「信じること」は美化されやすい。 正義とされやすい。 信じて教えることも、信じて教わることも。 そのほうが波風もたたないし。 トレーニング・流した汗・指導者・チームメイト、 それを信じて疑わない。 信じることに価値があり美しさがある。 そうされやすい。 この漫画「ダウト」は、そこに踏み込んでいる。 スポーツ、とくに少年スポーツで なにが正しくてなにが楽しいのかは 人それぞれだし、この漫画も必ずしも 正しいとはいえないかもしれない。 けれどダウト(疑う)ということが 必ずしも悪いことではない、とは気づかせてくれる。 そしてそれを面白い漫画にしてくれている。
スポーツ経験者は、
成功した人は成功例として、
失敗した人は失敗例として、
自分の実体験...

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名無し
1年以上前
スポーツ経験者は、 成功した人は成功例として、 失敗した人は失敗例として、 自分の実体験を他者に伝えたいと思うだろう。 それは紛れもなく自分にとっての真実だから。 本気で、それが正しい、教える価値があると思って 「良かれと思って」指導することになる。 そうでなければ困る面もあるわけだが、えてしてそれは 「素人、未経験者が知ったようなことをほざくな」 に繋がりやすい。 しかしそれは「本気」ではあっても「正解」で あるかどうかは定かではない。 だが指導する側される側、それぞれにとって 「信じること」は美化されやすい。 正義とされやすい。 信じて教えることも、信じて教わることも。 そのほうが波風もたたないし。 トレーニング・流した汗・指導者・チームメイト、 それを信じて疑わない。 信じることに価値があり美しさがある。 そうされやすい。 この漫画「ダウト」は、そこに踏み込んでいる。 スポーツ、とくに少年スポーツで なにが正しくてなにが楽しいのかは 人それぞれだし、この漫画も必ずしも 正しいとはいえないかもしれない。 けれどダウト(疑う)ということが 必ずしも悪いことではない、とは気づかせてくれる。 そしてそれを面白い漫画にしてくれている。
スポーツ経験者は、
成功した人は成功例として、
失敗した人は失敗例として、
自分の実体験...
宝石の国

重さと軽さが同居する、命の話

宝石の国
アフリカ象とインド象
アフリカ象とインド象

大好きな漫画です。 学生の頃、この漫画に狂っていた時期がありました。 友人全員にこれを読めとしつこく勧めて、 読んだ人に対してはお前はこの漫画の何もわかってない!と浅い考察を語る最悪のオタクでした。黒歴史です。 つまり、人を狂わせるほど魅力ある漫画ということとも言えます。言えますね。 とはいえ、こちらは既に多方面で紹介され尽くした人気作でもあります。 今さら自分の稚拙な語彙でレビューしても読むに耐えませんので、 ネットの海に散乱した情報に少しだけ補足をして、読むことを迷っている方の壁を取り払えればと思います。 この漫画が話に上がる時についてくるのが、とんでもない鬱漫画だという話題。 これが読み手の1つのハードルになってしまっていると思います。もったいない! 大丈夫。救いはあります。怖くないです。 確かに取り扱うテーマは重く、展開に心が締め付けられることはありますが、この作品の魅力はそこだけではないです。 素晴らしいのは重厚な世界観の中に、ポップさのエッセンスを忘れず組み込んでいること。 (ここで言うポップさとは、いわゆる大衆に寄り添う心のこと) 会話のテンポ、 キャラの関わり、 かわいらしいジョークのセンス。 そういう要素の節々に、作者である市川春子氏の人柄を感じられます。 そしてその人柄から読み取れるのは、 この人は読者の心をズタズタにしたい訳ではないよ〜。 ということ。 きっと最後まで読み切った方なら共感してくれると思います。 苦しさの先に希望がある。 これは人間の話。命の話。生と死の話。愛の話。宇宙の話。 火の鳥超えてます。ガチ。

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