ネタバレ
名無し

東北在住の作者が、自宅の庭に設置した鳥用餌台にやってくる鳥達やその他自然などを見た観察記。
東北というと遠野物語的な民話的世界とか、
冬は雪に覆われるぶん大自然が残っている田舎の風景が
イメージされるかもしれないが、
この漫画の舞台はわりと普通の住宅街。
そこに飛来する鳥達を窓越しに眺め時に直接触れて
考察するエッセイ漫画。
作者・とりのなん子先生のトリやムシなどの
愛らしくて奇妙なネタを見つめる視点が独特。

読みたい

とりのなん子先生の描く鳥や虫はある程度擬人化されているけれど、必要以上に美化したりベタベタしない距離感があっていい感じ。
絵は凄く上手いから、描こうと思えば鳥も超美形に描けると思うのだが、あえて一癖ありそうな目つきに描いていたりするような感じもする(笑)。

何気に、1ページや1コマの中の絵と空白部とのバランスとか構図とか、コメントを書き込む位置や量とか、凄く上手いと思う。

鳥の餌付け漫画なんだけれども、読んでいるとまるで自分が餌付けしているような気分になる。それ以上にペットとして自分が飼っているかのような気分になることすらある。
実際に餌の準備とか後片付けとかするのは大変なんだろうから、いい気分だけ味あわせてもらって、とりの先生には申し訳ない。

ウィキベディアの「とりのなん子」を見てみた。
以前に働いていたのが小岩井農場とか書いてあったので
へえーっと思っていたら
「とりのなん子先生はウィキに書いてあることはウソばっかりと言っている」
とか書いてあった。
なにがなんだか(笑)。

ここ(マンバさん)で右上に出てくる「黒白」って作品?
表紙画だけでも「とりぱん」とかなり違う感じはしますね。
どちらかというとホラーっぽい感じがします。
とりの先生って絵はとっても上手いと思うから、
描こうと思えばそういうのも描けそうだけれど
とりぱんからは想像がつかないですね。

「黒白」って漫画です。雑誌で読んでいたんですが、途中でよくわからなくなってしまった....

「黒白」なんですね。
ネットで読んだ人の感想とか書評とか少し読んでみたけれど、東北が舞台のロマン・ホラーって感じなのかな。
興味はあるけれど、とりぱんとは全く別物と理解した上で読んだほうがよさそうですね。

連載開始の時点で、既に何年も鳥にエサをやっていたみたいですね。けして漫画のネタ作りで始めたって感じではない。
かといって鳥にたいして「好き」とか「かわいい」とかの想いがそれほど過剰でもないみたいで、そのへんがいい感じ。

餌台を設置しての鳥の餌付けって面白そう。
でも実際には結構大変そう。
山里でやったら意味ないだろうし都会でやったらカラスやスズメしか集まらないとか近所から苦情いわれたりとかになりそう。
作者も言わないだけで苦労しているのかもしれないと思うと
「ありがとうございます。頑張って連載を続けてください」
と言いたくなる。

とりのなん子先生は、自身の生活を楽しんではいるけれど誇らしげではない・・って感じがする。
ロハスとか言われちゃうと、こっちも構えちゃうんだけれど、そういうところがないので気楽に読める。

餌を食べようとする鳥たちの色んな行動がネタになっているけれど、よく考えたら鳥って「手=羽」で餌を手づかみにするとか手で押さえるとか出来ないんだよね。そりゃ、いろいろと苦労も失敗もするね。
そんな当たり前のことに今頃になって気がつきました(笑)。

本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい
空日屋

空日屋

その未来を「確定」するか「確定」しないかは、あなた次第――。20年以内の“未来の1日”に行って帰ってこれるお店「空日屋(うつろひや)」。その不思議な店を訪れ、未来を垣間見、決断を迫られることになった人々の、様々な人間模様と選択を描くオムニバス・タイムリープ・ストーリー。

星の翅

星の翅

「あたしが地球に連れてってあげる」。…これは〈スノードーム〉と呼ばれる超巨大彗星に生まれた少年と、彼に本物の海を見せたかったガールフレンドの、ある「夏」の冒険物語。オールカラーで描かれる、美しく謎に満ちた異世界の風景の中、天才少女の一か八かの脱出計画が動き出す…! 北東北・生き物エッセイ漫画『とりぱん』の作者が、『宇宙兄弟』のムックで連載した幻のSF漫画、初の書籍化。

黒白

黒白

大鳥居のある東北の村で、手厚く守られる盲目の少女「ユキ」と出会った ひとりの少年。謎めいた村でのこの邂逅が彼や周囲の者たちの人生を大きく変える…いや、「変えさせられて」いく…モーニングにて『とりぱん』大人気連載中の とりのなん子が贈る、初めての本格“物語”連載『黒白(こくびゃく)』。いつもの4コマとは異なる流麗な画筆と大胆な構図。あなたの想像を超えるもうひとつの“とりのなん子”、ご覧あれ。

東北地方街中鳥虫草等自然観察記にコメントする
※ご自身のコメントに返信しようとしていますが、よろしいですか?最近、自作自演行為に関する報告が増えておりますため、訂正や補足コメントを除き、そのような行為はお控えいただくようお願いしております。
※コミュニティ運営およびシステム負荷の制限のため、1日の投稿数を制限しております。ご理解とご協力をお願いいたします。また、複数の環境からの制限以上の投稿も禁止しており、確認次第ブロック対応を行いますので、ご了承ください。