原点にして頂点の酒漫画
原点にして頂点という言葉をこの漫画に捧げたい!! 現代的なアイテムや背景が登場すればするほど、時代感のアップデートされなさが浮き彫りになっていく酒のほそ道。 楽しく美味しく呑めればいいじゃないかと言いながらもめんどくさい酒呑みばかりが登場し、でも結局みんな楽しければいいじゃないかというところに収束していく酒のほそ道。 アプデ前の人も後の人も、楽しくなるまで呑んで食べればそれでいいよね。自分がよければいいの極地がここにある。みんな自分勝手に楽しければいいんです! という空気感が絶妙に好きなんですよね。 めんどくさいこと言いながら、干渉し合っているよいでありながら自由に酒を楽しんでいる宗達がなんだかんだ好きなんだなあ。 自宅でつまみを作りながら酒を飲む回はレシピ漫画としても重宝するし、一人酒も飲み会もちょっといい店もいろんな酒の楽しみ方が学べる(?)のもいいところ。 時代に迎合することもなく、自分の信念を押し付けることもなく、適度にめんどくさいリアルなスタイルを貫いてくれる酒のほそ道が好きです。 誰よりもめんどくさいカスミちゃんがどんどん宗達に影響されてるのかわいい。めんどくさかわいい。
第43巻では宗達君のまわりの
キレイドコロがそれぞれ揃い踏み。
麗ちゃんは宗達君をオヂサン扱いしながらも楽しげだし、
カスミちゃんは結婚発表ジョークを、意外に嫉妬とか
焼餅焼かずに平然と流しているし、
松島さんは縁談トークをする課長と宗達君のあいだで
微妙にまんざらでもない表情?をしているし。
松島さんの表情が意外だったので、
「え、もしかして?」
とも思ったが、実はそう思わせておいて
「実は(宗達君以外の人)と結婚します」
と逆方向に展開する前フリなのかも知れないしなあ・・。