原点にして頂点の酒漫画
原点にして頂点という言葉をこの漫画に捧げたい!! 現代的なアイテムや背景が登場すればするほど、時代感のアップデートされなさが浮き彫りになっていく酒のほそ道。 楽しく美味しく呑めればいいじゃないかと言いながらもめんどくさい酒呑みばかりが登場し、でも結局みんな楽しければいいじゃないかというところに収束していく酒のほそ道。 アプデ前の人も後の人も、楽しくなるまで呑んで食べればそれでいいよね。自分がよければいいの極地がここにある。みんな自分勝手に楽しければいいんです! という空気感が絶妙に好きなんですよね。 めんどくさいこと言いながら、干渉し合っているよいでありながら自由に酒を楽しんでいる宗達がなんだかんだ好きなんだなあ。 自宅でつまみを作りながら酒を飲む回はレシピ漫画としても重宝するし、一人酒も飲み会もちょっといい店もいろんな酒の楽しみ方が学べる(?)のもいいところ。 時代に迎合することもなく、自分の信念を押し付けることもなく、適度にめんどくさいリアルなスタイルを貫いてくれる酒のほそ道が好きです。 誰よりもめんどくさいカスミちゃんがどんどん宗達に影響されてるのかわいい。めんどくさかわいい。
GWなので「酒のほそ道」のGWネタを・・
「第三巻第三話・鯉よ来い」
GWに休日出勤をさせられた宗達君。
飲まにゃいられないのだが、GWで居酒屋も休みの店ばかり。
そんな中、営業している店で美味しいビールにありつくも、
魚河岸休みで新鮮な肴ネタは全滅。
意気消沈していたら常連さんが釣れたて新鮮な鯉を
持ってきてくれて・・というホノボノ回。
しみじみと面白く感じたのは
・確かに一昔前はGWは居酒屋も休みは多かった。
ビジネス街は客が来ないわけだし。
でも最近はチェーン店とか多いから結構やっているね。
・冒頭では休日に働かされて愚痴を言ってた宗達君だが、
生中を飲み干すと「仕事の後の生ビールが一番」と、
なかなかに飲兵衛サラリーマンらしい発言を(笑)
・休日出勤の宗達君、休日返上で営業する店主、
でも魚河岸休日でネタ不足、
そこに(多分休日なので趣味の釣りに行ってきたであろう)
休日を満喫した常連さんが鯉の差し入れ。
様々な休日模様?がホノボノする。
・ヤボだけれど川で釣ったばかりの鯉は
泥抜きしないで直ぐに食べるのは厳しいと思ったが。
しかしオマケエッセイでラズ先生が
「田舎が鯉の産地で、よく食べた」とのことで
ラズ流の鯉の評価、食べ方が書いてあって
ソレを読んだらなるほどね、と思う部分があった。
3巻3話、GW中は居酒屋が開いていないというのは昔のあるあるですねー
私も昔GWにやっと見つけて入った個人店の居酒屋で「今日は市場が休みで…」という事で、できるメニューがゲキ少なかった記憶があります(^^;
今から10年以上前の話です。
そして、3巻3話を「あるある!」と思いながら読んだのを思い出しました!
GWや盆暮れ正月には飲み屋とか開いていない。
20年位前はそれが常識だったんですけれどね。
チェーン店や大型ショッピングセンターなどの普及
(普及というより不休かな)
が定着して、すっかり変わりましたね。
帰省の時期に、懐かしい友人知人と飲もうとして
開いてる店屋を捜し歩いたこととか、
今では一時代前の懐かしい話になってしまいました。