主人公は賞金稼ぎ
父親の死をきっかけに普通の大学生だった主人公が賞金稼ぎになるんだけど、確実に獲れる賞を地味に泥臭く狙っていくのが面白い。主人公はクォーターで美形な顔をしてるけど眉毛が繋がっていたり、恋人の留学生ビッキーを「ミツコ」と呼んだり、キャラクター付けが独特なんだけどそれが段々かっこよく思えてくる。ビルの早登り競争、百貨店主催の美術展、村のカラオケ大会など、賞金を獲得してくごとにゆかいな仲間達も増えていくのも好きなポイントだった。
父の死をきっかけに収入が無くなってしまった大学生・渥美中郎。働く気もない彼は、雑誌の懸賞や美術展の1等、競馬、カラオケ大会、仮装大会などの賞金を狙って金を得る賞金稼ぎ「ザ・プライザー」として生きていくことを決意する。日本で暮らす英国人女性・ビッキー(光子)と同棲し、彼女をも「賞金」で養おうとする渥美は、金欠の危機をくぐり抜けながら、緻密な作戦、傾向と対策を練って賞金を獲得していく!!
荒事専門の賞金稼ぎとは一味違い、地味な大会に出張っては賞金をぶんどるという仕事。
入念な準備をして勝負に挑むタイプの主人公、中郎(あたろう)は、
運にはあまり頼らず、天性の情報収集能力・計画力・実行力を活かして次々と賞金を攻略していく。
いくら勝算があっても常にギリギリの展開となるが、最後に勝敗を分けるのは、一度きりの勝負に賭ける覚悟か。
世の中に楽々ゲットできる賞金大会などありはしないのだ、と思わせてくれる。
ヒロインのビッキーは日本語をあまり話せない外国人なのだが、不思議と作中に溶け込んでいて、主人公と拳で語り合う愛憎の念が入り混じったロマンスも見どころのひとつだ。