哀しいけれど希望を見出すことができた下巻
どこか遠くの話をしよう 須藤真澄
※ネタバレを含むクチコミです。
ぬくもり溢れる絵と内容の上巻。タイトルと表紙、中身の絵も素敵すぎた。
手で触れた物の声を聞くことができる少女・チロ、村に辿り着いた謎の旅人、あたたかい村の人々。ちょっと不思議でゆるふわな環境の中でじわじわ少しずつ謎が解かれていく感じ。でも何やらチロは哀しい過去を背負っている様子だし、旅人は記憶喪失で言葉も通じず、村人が見たことないようなものも持っていたりで、ただあたたかいだけのゆるふわ物語ではない。上巻の終盤では「え?そういう流れ?」とちょっと意外な展開を見せる。
旅人が喋っている言葉をググってみたけど、これといってヒットせず。創作言語なのか、それともマイナーな言語なのか……。
おそらく下巻の始まりから物語が大きく動くのだろう。今から楽しみ。