9歳から30年
平和の国の島崎へ 瀬下猛 濱田轟天
おもしろいんだけど、読んでいて、つらくなってくる。
平和なシーンでも子供の頃に連れ去られていろいろあったことが蘇ってくるし、力を使うシーンもそれはそれでいろいろあったことが思い知らされる。
現実の少年兵として使われた子どもたちは、戦場を生き延びても、クスリやらなんやら、退廃した生活しか送れず早死にしやすいと、何かで読んだことがある。
40歳手前とはいえ、なんとか日本へ帰ってこれたのは、幸せなことだったのかもしれない。
そして、漢字が苦手というけれど、30年間離れていたのにひらがな・カタカナ、一部漢字が読めるのはすごいと思う。
過去は血肉となっているから、せめて平穏に暮らしてほしいのに、カウントダウンされる戦場へ戻るまでの日数。
平和に暮らせるようになってほしいから、読むのがつらいんだけど、おもしろいから読んでしまう。
僕が私になるために
勉強になったけど痛そうだった。あまり想像はしたくない痛さ。
実際幻肢痛もあったって描いてあったし
この中身ってなんなのかいまいちよくわからないんだけど、想像するだけで痛いからあんまりわからないままふんわりした理解で止めたい気でいる。