親子って家族ってやつは。
とても良い話だった。 切るに切れない親子の縁。とでも言うのでしょうか。。 父が危篤になって電話がかかってくるのは息子だったり、初めて会った叔母に息子さんって呼ばれたり、何かと現実味があった。 憎んでいても嫌っていても、時間はかかるけどまた近づくことのできる2人の関係。 また家族になれる。 親子って家族って不思議だなと感じ、考えさせられる作品だと思う。
「さよならタマちゃん」で大きな反響を呼んだ武田一義が贈る、父と子の物語。ある日かかってきた一本の電話。それは長い間、音信不通だった父の危篤を知らせるものだった。一報を受けた息子の孝志は、妻の亜紀とともに15年ぶりの帰郷を果たす。もう父とは関わりたくないはずだった。だが変わり果てた父の姿を見て、その思いは揺れる……。
僕個人の2015年1番面白いと思った作品は、このおやこっこです。
この作品は親子の絆というありきたりなテーマを扱った作品なんですが、ありきたりだからこそどんな時代でも普遍的で、誰もが共感出来る作品だと思いますし、何よりも作者の武田一義先生の描く親の愛情が素晴らしいくらい暖かいです。