おとよめがたり
あらすじ
美貌の娘・アミル(20歳)が嫁いだ相手は、若干12歳の少年・カルルク。遊牧民と定住民、8歳の年の差を越えて、ふたりは結ばれるのか……?『エマ』で19世紀末の英国を活写した森薫の最新作はシルクロードの生活文化。馬の背に乗り弓を構え、悠久の大地に生きるキャラクターたちの物語!
ほくほくせいにくもといけ
あらすじ
舞台はアイスランド島、北緯64度のランズ・エンド。17歳の主人公・御山慧には3つの秘密があった。ひとつ、クルマと話ができる。ふたつ、美人な女の子が苦手。3つ、その職業は、探偵――。あるときは逃げ出した飼い犬を連れ戻し、またあるときはひと目ぼれの相手を探し出す。愛車ジムニーを駆りながら、胸のすくような探偵活劇が、いま始まる!若き魔法使いの成長を描いた『乱と灰色の世界』から2年。入江亜季の最新作は極北の大地が舞台の“エブリデイ・ワンダー”!!
おんばんきこう
あらすじ
祖父の遺したレコードの秘密、禁制のポップ音楽を扱う地下レコード店、近未来のダイナーにおかれた古びたジュークボックス。レコードに込められた記憶と想いを辿る短篇集。
つらねこ
あらすじ
中学生・知里の悩み…それは住んでいる町にある御神木から2km以上離れられないこと。そんな彼女の前に現れたのはちょっと怪しい眼鏡のお姉さん・六尺先生。悩みを解決出来ると、先生が知里を連れて行った場所…それは不思議な力で外の土地に行くことのできる抜け道『ネドコ』だった。そこは不思議な生き物のあふれる、不思議な空間。知里は自らの世界を広げるべく『ネドコ』に挑戦する、無理やり着させられたバニーガールの衣装とともに――!不思議さと怖さと優しさを併せた妖怪的世界観を紡ぐ鬼才・熊倉隆敏が描く新たなガールミーツワンダーランド。
あらすじ
世界中を巻き込んだ戦争から数年。大国の利害関係に翻弄された、北方の小国はいまだ戦争に国土と国民が傷ついていた。懸命に復興を目指す国家において、取り残される人々がいた。国家の為に働くことのできない病人やけが人たちは社会から疎外されるしかなかった。体を動かせない重病人やけが人が最終的に集められるお屋敷で働き始めることになった猫耳少女・エレナ。エレナを待ち受けるのは命の価値が揺らぐ厳しい現実。それでも生きることの尊さと生命の可能性を信じるエレナの想いの熱は、いずれ周りの人々に、そして国中に伝わり大きなものになる。深い闇のように先の見えない現実における大きな灯となり、やがて国家の福祉を変える少女の物語。
ぴっこりーな
あらすじ
焼き鳥屋の若き店主・朗(あきら)くんが好きになったのは、美しいバニーガールの峰香(ほうか)さん。しかし彼女のまわりには、峰香さんを真似するそっくりなバニーガールが4人も付き添っています。「いったい、誰が本物の峰香さんなんだ?」こんなユニークな出会いから始まる『ピッコリーナ』。作者は前作『欅姉妹の四季』で多くの読者から実力を絶賛された新鋭・大槻一翔さん。得意の日常描写や飲食場面に加えて、今作ではバニークラブが登場! ていねいかつ派手な、新しい感覚の読書体験が楽しめます。
くろがねのばら
あらすじ
スイス連邦の独立を描いた『狼の口』に続く、久慈光久の戦闘群像活劇、第2作目の舞台は15世紀の英国! サマーセット家に仕える騎士・ブラッドは主君を逃がすため、ひとり、橋の真ん中に残って後続を迎え討つ…!
あらすじ
石化病メドゥーサの脅威から逃れるため、冷凍睡眠で未来に託された主人公たち。だが目覚めると、施設はいばらのツタに覆われていた。恐竜が歩き回り、次々に命を落とす仲間たち。世界はどうなってしまったのか……?
あらすじ
漫画家・森薫が描き連ねたSCRIBBLES(落書き)の数々を、1ページに1枚ずつ収録。第1巻では過去に小冊子として編纂された『SCRIBBLES』シリーズの、小冊子1から小冊子4までのイラストを収録しています。1枚につきひとつずつ、作者からのコメントもあわせて記載。『シャーリー』から『エマ』、そして『乙嫁語り』に至る漫画家の、興味や好奇心、練習から息抜きまで、すべてのルーツがここにあります。
なみまのこどもたち
あらすじ
天涯孤独になってしまった少女・帳。身を投げてしまおうと思った夜の海辺で、光り輝く青年を拾う。自らを宇宙人だと主張する青年・ヨルに振り回されながら、帳は自分を取り巻く生と死、光と向き合っていく。
あらすじ
大切なものを宝石に変える謎の宝石商と、彼を取り巻くたくさんの愛と物語。多種多様な舞台と時代と史人で繰り広げられる、宝石譚の数々をご堪能あれ。
くろしおかれんと
あらすじ
非現実的な存在の跋扈する「高知県」を舞台に、人間も、それ以外の存在もそれなりの日常を送っている。一般家庭に忍び込む異界の魔人、山間のダムに潜んだ巨大怪獣娘、生を厭んだ上位存在……かれらの謎が解かれたり、解かれなかったりする。
むしこみゅにけーたー
あらすじ
虫と仲よくできるという能力を持ちながら 「弱肉強食の世界で生きるもの」という虫のあり方を受け入れており いつも仲よくなった虫は食われ、死んでいく。人と人。人と虫。その、距離は――。
あらすじ
ひとりの美少女がふたりに分裂。千秋と小秋、ウワガキされるのは――。安治川良男(あじかわ・よしお)が恋する照井千秋(てるい・ちあき)は山田と名乗る魔法使いによって、ふたりの美少女、千秋と小秋(こあき)に分けられてしまった。千秋には彼氏がいるが、小秋は生まれたばかり。「安治川くん、小秋を口説きなさい」時が経ち、ふたりが合体したとき、愛情の強いほうが片方を上書きしてしまうという……!『不死の猟犬』、『おのれ人間ども』の八十八良による大人気連載が、お求めやすい上下巻として一挙刊行!
あらすじ
世界各地の民俗文化(オカルト現象)を片っぱしから体験したがる吉祥院つばき。雪女も女神ウレリトもルサールカも登場、消えゆくオカルト文化をつばきは味わい尽くせるのか!? 民俗×痴戯コメディー、ここに開幕!
ちんごちょうふつりゅうきょくうけいか
あらすじ
人類が衰退し始めて数世紀、人は突如現れた「竜」という存在に、その住処を奪われ続けていた。「誓約」と呼ばれる儀式で竜に人の領分への不可侵を願い出る機関・誓約課に所属する斎と草乃。相棒の竜・ハチと共に全国を駆け回り、竜と人との調停役を務める彼らが出会う、雄大で無慈悲な竜の姿と、竜の傍らで懸命に、時に狡猾に生きる人々の姿とは――。
きょうえんのぱいぷ
あらすじ
労働者階級で金持ち嫌いのシーナはふとした事故から経営層のビリアと煙管箒レースを行うことになる。初めてレースに触れたシーナはその奥の深さに惹かれてゆき――。空飛ぶ箒で街中を駆ける、熱きスポーツレースコミック第1巻!!
だぶるろーど
あらすじ
謎の遺物「ダブル」。それを持つものは巨額の富を得られると言われている。そんな「ダブル」をもつ賞金稼ぎクロエは、とある目的のために旅を続ける。その中で謎の少女ハルと出会いともに行動を取ることとなるが――
あらすじ
海のそばの街。高校に通いながら神主としても働く青桐志貴(あおぎり・しき)。しかして彼の“裏稼業”とは……? 『為朝二十八騎』、『たまゆら童子』でおなじみの佐野絵里子による中篇シリーズ連載が一冊にまとまりました。全話、全番外篇に加えてカラーイラストもふんだんに収録! さらには「退屈な午後に」、「お天気いい日」、「水底の宴」、「鎌倉猫迷路」の豪華な4本の読切も楽しめます。
物語ではなく、絵を読んでいる感じ。 それでも不思議と面白いのは、この作家さんの唯一無二の特性だと思います。 息を呑むような、美しい木彫り細工とか綿密な刺繍とか、本当にリアルでそれを描く画力の高さに惚れ惚れします。 牧歌的な雰囲気の中(時々、荒々しい面もありますが)、そこで過ごす生活や、人と人の繋がり、ゆっくりと進む感じのストーリーも、本作の魅力です。 まさに「人間」を描いている作品と言えるのではないでしょうか。