なでしこどれみそら
あらすじ
卒業文集で不名誉な三冠を獲得する地味な中学時代を送ってきた音古間美弥。高校でイメチェンを図り“変わりたい”と願う美弥は、竹海陽夜との出会いをきっかけに和楽器という未知の世界へと踏み出す――!! 注目の和楽器ガールズバンドストーリー第1巻!!
わだいこがーるず
あらすじ
孤独な優等生の環と言葉を持たないシスター特待生のマリア。マリアの真っすぐな和太鼓の音に惹かれた環は、和太鼓部への入部を決意する。2人は部員集めに奔走するが、集まってくるのはギャルグループのリーダーやハーフのヤンキーなど、なぜか問題児ばかりで…!?ミッション系女子高生たちが奮闘する青春部活コメディ!!
ぱーふぇくとこみゅにけーしょん
あらすじ
※本作はmatchの個人誌作品の電子書籍版となります。【41ページ】幼いころに聞いた異国の音が忘れられないユリア。数年後日本に訪れた際、ユリアは偶然それがこの国の音だと知る。ユリアは感激のあまり、三味線演奏者の千江子に弟子入りを申し込む。持ち前の明るさと前向きさですぐに周囲と打ち解けていくユリアだったが……
ごにんばやし
あらすじ
女子高生×和楽器×バンド!? 目立ちたがりの高校生・亜子が出会ったのは「和楽器」!? 友達を巻き込んでバンド活動を始めたものの、右も左もわからない状態!箏[そう]・三味線[しゃみせん]・ドラム、異色の組み合わせで若さあふれる音楽4コマスタート!
ひかりとつえのうた
あらすじ
日本の里の原風景。目の見えない少女・ゴゼはその運命を一身に背負い、三味線を手に、強く生きる。少女と、彼女と交わる人々との旅路はどこへ――。胸に響く紡ぎを切り取り集めた連作短編集。
大切な誰かに教わった物。最早分かち難く身についた行為。大好きなそれを、奪われるとしたら……。 ♫♫♫♫♫ バンド活動に飽きていた高校生・伊賀は、小さな年上の女の子・なずなの津軽三味線の音に触れる。 そのとんでもない音に魅了された伊賀は、なずなに三味線を教わろうとするが、なずなはやると言ったりやらないと言ってみたり……。 伊賀が頑なななずなの心の殻を、少しずつ優しく剥いで行くたびに見えてくる、なずなの心の傷は痛々しい。 全3巻中2巻を費やして、なずなが三味線を「弾きたい」と「弾けない」を行き来する物語は余りに繊細で、苦しい。しかし、なずながそのドラマの重さから解放され、自分らしく三味線を鳴らす時、物凄いカタルシスに満たされる。 ♫♫♫♫♫ 自分の三味線の音は血であり、過去であり、自己であるなずなにとって、三味線を奪われる事は、己の存在を否定される事だった。 例えば同じ津軽三味線漫画『ましろのおと』で、祖父の音を捨てて、自分の音=自分の存在証明を得るべく迷走する主人公の澤村雪と、苦しむポイントは違うが「自分の音=自己を鳴らす」という命題は共通している。 むしろ澤村雪の姿は、なずなの姉を神格化し、なずなの姉の様になりたくても叶わなかった、伊賀と同学年の橘ハルコの方に重なる。 『ましろのおと』に興味のある方は、2008年に同様の命題にチャレンジした『なずなのねいろ』も是非、読んでみていただきたい。