「性悪猫がおりまするそろそろ恋に慣れた年頃なので恋を手柄と勘定します」――日々生きる中、湧き起こりぶつかり合う感情たちを、猫の体、猫の目を通して詩的に描いた傑作――。
美しい日本の自然界。だが、そこには食うものと食われるもの、栄えるものと滅びゆくものの厳しい大自然の掟がある。空翔ぶ風呂敷と呼ばれるムササビに恋の季節が。やがて3匹の子が生まれ、父となったムササビは子供たちに生きる術を教える。イタチ、テン、キツネ、そしてフクロウなどの恐ろしさを。しかし、飛ぶ練習をしていた子供たちの前に、突如フクロウが現れ…。『ムササビ(空翔ぶ風呂敷)』/など、大自然の脅威や素晴らしさを、様々な視点から描いた全4話を収録した第1巻!
孫で騎手のよもぎが、なんと馬を拾ってきた!一応、サラブレッドらしい。大喜びの馬主のじーちゃんだが、この馬、ただの大メシ食らい。ある日、競馬場には福の神がいることを信じたよもぎが、なんと競馬場で福の神を発見!?今日の大当たりを確信したよもぎだが、それは貧乏神だった…。騎手・よもぎと捨て馬・はなじろーが繰り広げる、ドタバタ競馬ギャグ4コマ登場!
人の道から外れた破戒坊、三蔵法師と真面目で純情な孫悟空が、天竺へお経を取るために、旅に出る。小池一夫・小島剛夕の名コンビがおくる、新感覚西遊記!
二本足で歩く、不思議な猫の世界を描いた表題作「金銀砂子」他、幼い頃に見続けていた夢の世界を描いた「ドリームドール」、ちょっと不思議な昔話「LONGLONGAGO」など、不思議いっぱい、速水翼自薦の短編8作品を収録!!
本名・山本梨果子、19歳――源氏名・梨々花。父親は三年前に事業に失敗し、行方不明。母親は病死。暴力団の使いっぱしりの直道は、借金の取立て役として売れっ子風俗嬢・梨々花の後を追う。巧みに逃亡し続ける梨々花に翻弄される直道だったが、そこに梨々花の飼い犬だったタムが現れ…!
布施犬太郎は、学園のアイドル的存在。しかし実業家である布施家は、多額の借金を抱え、一家無理心中を図る。両親は即死し、意識を回復した犬太郎は人間ではなく犬になっていた!!そして犬太郎は、人間だった頃いじめていた親友・保地のところに転がり込む。そこから犬太郎、保地、クラスメイト・きよみの奇妙な三角関係が始まって…!?
笑いあり涙あり、恋愛ありのまるで人間そっくりなブタの世界。――スズキケイコ(ブタ)は22才、ごくフツーな名前のごくフツーのOL。ドラマティックな人生を夢みる彼女が掴んだ幸せの形とは!?「amoviestar」――その他、ショートストーリー9篇を収録。’97年「YOUコミックス」で連載。
右を見てもおさる、左を見てもおさる。1冊丸ごとおさるなんです。しかも、ただのおさるじゃない。朝起きたら左手がさるだった!宇宙猿人ゴリーは全宇宙征服を果たせるか?川からおさるがどんぶらこ。不思議な朝倉ワールドが全篇サク裂し、とにかくパンキッシュな1冊。読者の脳みそもグラッチェグラッチェ。
小学生の押坂忍は父親に連れられ、中学生の姉・恵と3人で戸隠流忍者の修験場であったとされる戸隠山へやって来た。そこで押坂親子は、忍犬ずび麻呂と名乗る、喋る犬と出会う! だが、このずびまろ、忍犬のわりには役立たずで下品で大の女好き。そんなドゲレツ犬・ずびまろと、押坂一家のハチャメチャな生活の始まり~!?
黒ネズミのカリ公と海釣りを楽しんでいたダン吉少年は、いつの間にか居眠りをしてしまい、舟はとんでもない所へと流されてしまった。目覚めたダン吉に怪鳥が襲いかかり、ダン吉は熱帯の島に流れ着いたことを知る。弓矢を作り、椰子の実や果物を打ち落とすが、落とした椰子の実がライオンに当たってしまい…!? そして、現地の人間に遭遇したダン吉少年は、あることを思いつくが…? ダン吉少年と黒ネズミのカリ公、ひとりと一匹の大冒険の始まり!!
雨の中、セントバーナードのようなデカイ捨て犬と遭遇した貧乏浪人生・降幡弘(ふりはた・ひろし)は、切ない鳴き声と潤んだ瞳にほだされて、自分の部屋にデカ犬を連れてきてしまう。そんな時、家賃を取りに来た大家のおばさんからデカ犬を隠そうとした弘は、デカ犬に女装させてキスするフリをしてその場を逃れる。しかしその後、大家のおばさんと会った弘の恋人・今日子(きょうこ)は、弘が他の女とキスしてたと知らされて……!?
ハニー・ハニーの飼っている子猫のミミーが、フローレル姫の指輪を食べちゃった!おかげでハニー・ハニーはみんなに追いかけられることに。だって、フローレル姫はその指輪を持ってきた人と結婚するって言うんだもの。ミミーの指輪をめぐってキュートな女の子、ハニー・ハニーの大冒険がはじまった!!
サファリとはスワヒリ語で「狩りの旅」という意味を持ち、世界の平和を守る国連秘密警察局に存在するサファリ部隊という名の一課は、その名のごとく、世界中を旅して事件を解決することを使命としていた。少年サファリことニンジャ・ボーイもその課に所属するひとりで、彼は独立を叫ぶアフリカG国領のウンバホにやって来ていた。だが、独立運動が激しさを増す中、ウンバホの人々に慕われていたカリフ氏が殺されてしまう。そして、G国の関与を突き止めていたニンジャ・ボーイは、G国領事館に潜入するのだが…!?
昭和37年5月、マンガ家の石川球太は上野発、青森行きの急行列車に飛び乗り、その後、超満員の青函連絡船で初めての北海道へと旅立った。旅の目的は、狼を母に、アイヌ犬を父に生まれた幻の犬の一生を描くため、イメージを膨らませることだった。夢と不安と期待を胸に、北海道の第一歩を踏み出すが…!?
酒場ジャックバーの店主で、料理教室を開催しているジャック。ある日、ジャックが新鮮な卵を割ると、そこから出てきたのはなんと恐竜の赤ちゃん!ジャックはチビと命名し、愛情いっぱいに育てる。一つ目の羊飼いや、昔から村に住んでいて、羊飼いに恋をしてしまった幽霊のお岩など、個性豊かな人々?が繰り広げる、摩訶不思議なファンタジーギャグ4コマ!
競馬騎手である父と二人でダービーを制覇する日を夢見る少年・津上健太郎(つがみ・けんたろう)が、騎手になるため様々な試練を乗り越えていく熱血競馬コミック。日本騎手学校の入学許可証が届いた健太郎は、尊敬する競馬騎手の父・修平(しゅうへい)から、食べるとすぐ太る体質の健太郎が減量に苦しむ騎手生活に耐えられるわけがないと入学を反対される。そこで健太郎は、父が入学を許すまで完全な絶食を続けるのだが……!?
村上博士と息子のワタル少年は、アフリカのケニヤでウラニュームを見つけるため、ケニヤ上空を小型飛行機で航行していた。ジャングルの中に白い建物を発見した二人は、確認するため近づくが、高射砲で撃たれて撃墜されてしまう。二人はパラシュートで脱出するも、巨大なサイに襲われ離れ離れに…。そして、一人密林をさまようワタルの前に、熱病で倒れたマサイ族の大酋長ゼガが…。
「少年アシベ」で人気爆発、ゴマフアザラシの赤ちゃん・ゴマちゃんが、ワイドサイズの4コマになって戻ってきた!キューキューと言いながらも喜怒哀楽するゴマちゃん、可愛くってたまりません。もちろん飼い主・芦屋アシベ一家の楽しい日常もてんこ盛りです。ネパールから日本に戻ってきた阿南スガオくん、パッチリお目目の天然キャラ・おじいちゃん、そんなおじいちゃんに苦労するおばあちゃんも登場して、ほのぼの笑える一冊です。
新婚6ヵ月のひとみと大介は、秋の連休を利用して軽井沢に3泊4日の旅行を計画していた。だが、直前になって、大介が会社の同僚からヒマラヤンという長毛種の猫・エルを預かってきてしまう。猫を預かったせいで軽井沢旅行がパーになり、ひとみはお冠…かと思いきや、実はひとみは大の猫好きで上機嫌!こうして、二人と一匹の賑やかな生活が始まるが…!?
中央~南アフリカに分布し、堅い甲羅で覆われて、敵に出会うとボールのように体を丸めて身を守る習性の夜行性動物・アルマジロ。ある日、競馬で大儲けしたあるまじろ君、大衆食堂で久し振りの大盤振る舞い。ビールを飲んでビフテキを食べた後、貧乏性のあるまじろ君は…。食い意地と商売魂なら誰にも負けないあるまじろ君の日常を描いた、動物ほのぼの4コマ登場!
東京は武蔵野に住む、正義感は強いがケンカは弱い犬のかっちゃく。ある日、飼い主が九州へ引っ越すことになり、かっちゃくも一緒にトラックに乗ったのだが…運悪く、途中でトラックから落ちてしまい置いてけぼりに…。必死でトラックを追いかけるが、走っても走っても追いつけない。ここから、九州へと引っ越した飼い主のもとへ、かっちゃくの長~い旅が始まる!
人間の言葉を理解する怪馬・ドンガメオーが競走馬として活躍する競馬人情コメディ。希望に燃える新人騎手・芝野良(しばの・りょう)は、調教師・穂垂(ほたる)が馬に顔面を蹴られておかしくなり、すっかり落ちぶれてしまった穂垂厩舎に所属する事に。そこで短足でデップリした胴体の奇妙な馬・ドンガメオーと出会った芝野は、人の言葉がわかるらしいドンガメオーが自分はダービーに勝つと言っていると聞いて呆れるのだが……!?
作者のやまだ紫先生、きっとものすごい猫好きなんでしょうね。猫の表情とかポーズや動作の切り取り方からそれが溢れ出てる気がします。横向きで手足を伸ばして寝てるとき、胴体が平べったくなってる絵とかとくにそう感じました。 漫画というよりは詩集に近いです。人間が生きてて日々思うことを猫に代弁してもらっているのかな、と個人的には受け取れました。それにより説教くさくならないのかなと。 なかでも母親目線の話がいくつかあって、妊娠中の人とか、子育て中の人が読んだらものすごく響くだろうなと思いました(もちろんいい意味で)。そういう精神的に安定してないときとかに、楽な気持ちで読んでほしい一冊。 これデビューコミックスなんですか…そういう意味ではすごいインパクトある。