昭和33年4月、高校を卒業して昭和銀行に入行した矢口(高橋)は、銀行は閉店した後こそが戦場であることに衝撃を受ける。伝票の集計結果と現金残高が一致しなければ、一致するまでやり直すのはもちろんのこと、現金の過不足ともなれば、一円単位で原因を究明するのは当然であった。そして、同僚の当直中に起こった悲劇や、テレビ時代の到来を機に始まったテレビ積立てなど、矢口高雄本人が、高校卒業後から30歳でマンガ家としてデビューするまでの12年間の銀行員生活をふり返りながら描く、自伝的エッセイ漫画!
世はまさに、<大・異世界転生時代>! 異世界転生・転移する準備、できてますか?実際問題、突然自分の身に降りかかったら……無双、できるのか~~~?独自の視点で流行りの異世界転生ものを分析する、新感覚☆異世界転生空想レポ、開幕!
それは、誰が助けてくれますか―― 「水頭症です」夫婦に衝撃が走った。それまで穏やかに暮らしてきた、どこにでもいるごく平凡な家族。元気いっぱいの長男と、産まれたばかりの次男。新しい家族が増え、希望に満ちた日々を過ごすはずだった。しかし、生後一カ月の次男に突然宣告された「水頭症」。その日から水頭症と家族の闘いが始まった。一刻を争う状況の中、翻弄され行き場を失っていく家族。この小さな命はどうなってしまうのか… 冷たい雨のように絶望が胸を打つ。そんな時、家族はひとりの医師のもとへ辿り着く。「この先生ならきっと…」命を託せる何かがあった。第15回文化庁メディア芸術祭〔マンガ部門〕審査委員会推薦作品に選出された、実在する一人の医師と、その「仲間(かぞく)」の物語。
放浪の旅に出ていた地院家若美は群馬の地で美しき少年・赤木武尊と出会う。武尊との甘い生活を妄想する若美は、この地で農業に従事することに…。美しき自然に、美しき男たち…ここは若美の天国か!成長した『主将!! 地院家若美』のキャラクターも登場し、群馬にピンクのからっ風が吹きすさぶ!「マガジンSPECIAL」に連載されていた伝説の「格闘ギャグBLコミック」が「農業格闘ギャグBLコミック」に生まれ変わる!!合本版には、若美たちの日常を描く描き下ろしマンガも収録!さらに、ebookjapan限定で、原作者うどんまんぼうの壮絶な農業実体験をつづったおまけマンガを追加収録!
どおくまんプロ秘蔵の読み切り短編中心のお蔵出し作品集!!第1巻には「嗚呼!!花の応援団家潰しの赤次郎の巻」ほか9編を収録。舞台は明暦元年、剛田一家にかわって新興ヤクザの薬痴寺組がとりしきる河内の宿を通りかかった謎の男は、そこで薬痴寺組の連中に絡まれる娘・お静(しず)を助ける。名前も告げずに去った謎の男がキセルをくわえていた事から、お静は彼が十年前にいなくなった青田赤次郎(あおた・せきじろう)だと言い出して……!?
敵中深く侵入し、奇襲攻撃を主とする少数精鋭の勇敢な兵士たちで編成される空挺隊。生き残れば勇者だが、一歩間違えれば敵軍に無防備な姿をさらし、反撃もできずに殺されてしまう。ドイツ兵たちが待ち受ける敵地に降下した空挺隊40名は、そのほとんどが殺される。敵軍の真っ只中で塔にぶら下がった若き兵士の運命!?
北海道の根室から釧路にかけて広がる根釧原野を、国立公園の阿寒、摩周、屈斜路の湖水を水流に無数の川が流れている。42歳の十巻正信の釣り場はこの原野の川で、狙うのは、文明の波に次第に棲家を奪われて激減したため幻の魚と呼ばれる大魚・イトウ。そんなイトウを、正信は小夜子と呼ぶのだが…その理由とは!?『チライ・アパッポ』など、ほか5編収録。矢口高雄のデビュー初期の作品を集めた貴重な短編集です!
監督は惚れた女を追っかける一匹狼のヤクザ、コーチはサラ金返済地獄で、ナインは極道11人!?日本のヤクザとイタリア・マフィアが前代未聞のサッカー決闘試合!恐怖の島シシリーで、今、キックオフ!!
【単話版1~16話までを収録。】世はまさに、<大・異世界転生時代>! 異世界転生・転移する準備、できてますか? 実際問題、突然自分の身に降りかかったら……無双、できるのか~~~? 独自の視点で流行りの異世界転生ものを分析する、新感覚☆異世界転生空想レポ、待望の単行本化!
【描き下ろし特典漫画4ページ&イラスト5点収録!単話版1~9話合本版】同期の中でも出世頭となった30歳の会社員、桑野杏奈は、婚活に疲れ果て、結婚せずに子供だけ欲しいと思うようになっていた。そんなある日、事故によって異世界に転生した杏奈は、いきなり子供を出産することに。生まれた子供・ユリウスが魔族を倒す勇者の一人だと告げられたアンナは、かわいい我が子を勇者にしないため、自分で魔王を倒すことを決めるのだった。しかし、なかなか仲間が見つからず、ようやく見つけた「デビルバスターズ」の面々はみんな曲者ぞろい。彼らと共にクエストに挑戦することになったのだが……。
神阪タイガロスの投手、竹藪は過去、6回も清田にデッドボールを当てていた。野獣のごとき清田は、今季、危険球を投げたら竹藪を半殺しにすると宣言。恐怖に怖気づく竹藪だが、柱野監督は昨季よりも強烈な内角攻めを支持する。そして因縁の二人の対決が始まったが、神阪タイガロスが清田に対して取った衝撃の行動とは…!? 強烈ギャグ炸裂!!
『ダークキャット』『イリーガル』(原作:工藤かずや)『監察医朝顔』(原作:香川まさひと 監修:佐藤喜宣 )の木村直巳が渾身の筆致で描いた『東京零度』が電子書籍で登場!! 東京大空襲のさなか、言問橋から男の子を抱き、炎に身を包まれたまま隅田川に身を投げた女性の姿があった──現代、上野仲町通りでは銃乱射事件がテレビを騒がせていた。ちょうどその頃、くさかべ小児科内科医院を営む日下部鶴也のもとに、隅田川に身を投げた2人が運ばれてくるのだが……。
A児はテレキネシスという念じることでものを動かすことができる超能力者(エスパー)。彼の友人達もまた、彼と同様に超能力を持ったエスパーたち。ただし、それぞれの持つ超能力は異なるもの。そんなエスパーたちをめぐるドタバタ劇を山本貴嗣が独創的な観点で綴ったSFコメディ。
RPG「METALMAX」シリーズのキャラクターデザインを担当したのがきっかけで、山本貴嗣が独自のキャラクターとストーリーで描き上げた表題作『METALMAXMOMO』をはじめ、『セイバーキャッツ』の布石となった読切作品『サンダーボーイ』などを収録した珠玉の短編集。
三丁目警察署に赴任してきた女刑事、盃珠(さかずきたま)は、美人でボインの、これぞ憧れの『Oh!刑事(デカ)パイ』!?ちょっと変わり者で破天荒、クールで地道な刑事とは程遠いけど、ホットなハートと抜群のプロポーションで、今日もフル回転!!
フィットネスジムZOOを舞台に、そこの従業員や会員達がおりなす様々な人間模様を描いた人情ギャグコメディ。出会いを求めてフィットネスジムZOOに入会してきた美女三人組。その中でも髪の長いヨーコに目をつけた従業員の高橋と中井は、どっちが彼女をモノにするかで十万円を賭けた勝負をすることに……!?
陸蒸気(おかじょうき)や瓦斯燈(がすとう)等の文明開化に沸く時代、明開新聞社の青年記者が世相を追いかける懐古的青春ストーリー!!時は明治初期、情熱をほとばしらせる若き新聞記者・原之進(げんのしん)は病に伏せる妹・小桃が、絵でもいいから陸蒸気を見たいという言葉を聞いて発奮。さっそく、新入社員の友樹を伴って陸蒸気開通式に向かうのだったが…。
医者への道を強要する父、上手くいかない彼女との関係、慕っていた祖母の不調……。上手くいかない毎日にいら立つ高校生・山内勇(やまうち・ゆう)は、“すずめ”と名乗る不思議な少女に出会う。すずめとの出会いで、勇はささやかな心の安息を得るが……。青年期、誰もが抱えるわだかまりの爆発を描いた、叙情的な短編集。
ダークキャットの原形になった『黒猫少年』や、ハイムFと呼ばれるアパートの怪異を描いた『ハイムF』。ダークキャット本編でも登場した、小野寺省吾と倉沢亜弓や、シズマらサブキャラクター達が活躍するストーリーなど、全5編を集めた短編集!!収録作品:『黒猫少年』/『ハイムF』/『省吾事件メモ―桜の下の憂鬱―』/『猫魔ヶ岳恋歌』/『シズマ挽歌』
日暮里のテキヤで鳴らす東条組を仕切るのは、“日暮里とんぼ”こと、高校生の東条透。発育途中の体には納まり切らないバイタリティで、男の花を咲かせるぜ!日暮里テキヤの顔役として忙しい毎日をおくる透の前に、ある日突然、許嫁となのる明日葉真亜子、通称・風鈴屋マーコが現れる。美しいだけでなく、侠気も持ち合わせたマーコの登場に、透の男らしさに磨きがかかる。
平和な日常をおくりながらも、不思議な夢にうなされる少年オン。どこかで見覚えのあるこの記憶は、いつ見たものだろうか……「原野へ」。思春期をむかえ幼いころの気持ちを失っていく少年を叙情的に描く「さよならインプ」。白亜紀にまよいこんでしまった少年たちが見たものは、侵略者におびえる恐竜人だった……「白亜紀の少年」など、ベテラン・木村直巳のデビュー作「最後の妖精」を含む5編の短編集。
南千里にあるフィットネスクラブを舞台に、恋愛に奮闘する若者達を描いた青春ラブコメディ。居酒屋で下ネタ話に盛り上がるスケコマシ男・井上(いのうえ)は、フィットネスクラブに入会したポルシェ美人・白鳥(しらとり)の噂を聞いて、白鳥へ猛烈アタックを始めていく。しかしちっともなびかない白鳥に対して、他の女の子を買収して合コンをセットした井上は……!?
万年最下位の四流大学野球部の新監督としてやってきた美女が、ダラケきった部員達を叩き直して再生させる熱血野球コミック。メチャクチャ弱くて万年最下位の宗衛門町大学野球部に、ナイスバディな美女・赤桜道花(あかざくら・みちか)が新監督として着任する。ワールドカップの女子硬式野球日本代表のエース兼四番バッターだった経歴を持つ道花は、部員達へ全日本大学生大会で優勝させてあげると宣言するのだが……!?
初めての子供が生まれようとしているのに、実感が湧かないでいるサラリーマン・山内は、どこか懐かしさを感じさせる女性・佐々倉と出会う。子の誕生を前に、自分の子供時代だった70年代を懐かしむ山内は、佐々倉に感じた懐かしさの正体に気がつく……。表題作「ボクによろしく!」をはじめどこかに置いてきてしまった子供時代への憧憬が描かれる、短編集。
釣りキチ三平の矢口高雄先生は漫画家になる前に銀行員をしていたとは聞いたことありましたが、その当時を詳細に描いた自伝漫画があったとは…!!すこぶる面白かったです。 1巻。まず恩師から推されて銀行員になるって矢口先生はむちゃくちゃ優秀な学生だったんだろうな〜!と思いました。下宿しながら働いていた新人時代は銀行とはなんぞやのエピソードが中心ですが、この頃は何もかも手作業で大変ですね。宿直していた行員が殺された話はいきなりサスペンスが始まったかと思うくらい描写が怖かった…! 2巻。当時でも24歳での結婚は早かったらしいですね。早婚だった理由が「味噌が嫌いだから」というのはジョークだと思いますが、どうして味噌嫌いになったかの話が印象的でした。こういうちょっとしたエピソードでも秋田県の風土を感じます。この頃にハマった鮎釣りもその後に描かれる作品に欠かせない経験ですね。 3巻。徐々に子供の頃の夢だった漫画家になることを再び意識し始めます。転勤先の同僚女性が都会的な人で刺激を受けたのと、彼女の実家が本屋でガロを読ませてもらったことが、矢口先生の人生を変えていきます。こんなに白土三平をリスペクトしていたとは知りませんでした。 4巻。ガロに持ち込みをして水木しげるや池上遼一に会ったエピソードがとても貴重でした。憧れの白土先生ではなかったけど水木先生に会えて褒めてもらえたことも一つの転機になっている気がします。上司に漫画を描いていることを咎められたことがきっかけで本腰を入れて夢を追うことにしたとありましたが、デビューして真っ先に届いたのがその上司からのファンレターだったのは泣けますね。しかし何より銀行を辞めて漫画家を目指すことを承諾した奥さんが偉い!!当時の矢口先生は30歳でお子さんが2人いますからね。自分が奥さんだったら反対してしまいそう…。 こうして見ると30歳まで地元にいたことが矢口先生の作家性に繋がっているので、遅咲きのデビューではあったけど回り道ではなかったんじゃないかと思いました。希望していた本店勤務ができなかったけどその反動で趣味を充実させたし、人生って何がどうなるか分からないという面白みを教えてくれる素晴らしい作品でした。