独り身の高齢男性に近づき後妻に入り、そっと始末して遺産を頂く―― それが、後妻業。高齢向け結婚相談所を舞台に繰り広げられる悪行に、立ち向かう遺族の闘い。これは、決して他人事ではありません。
警察官だった夫が謎の自殺を遂げ、その真相をいぶかしながらも幼い息子・光(ひかる)を一人で育てる為に現場を離れていた女性警察官・静(しずか)。恩師の紹介をきっかけに、彼女は「犯罪被害者支援室」という部署との関わりを持つことになる。文字通り、被害者の心のケアに努めるこの部署の任務は、彼女がこれまで培ってきた“常識”とは 大きくかけ離れたものだった…! 真っ直ぐな正義感と、人を思いやる心を持つ新米支援員・静の奮闘の日々が、今、始まる――!!
芸術家たちの魂が集う、美の迷宮ルーヴル美術館を訪れた作家は、ルーヴルの守り人に導かれ、美術史の旅に出る。ゴッホ、コロー、など巨匠たちと出会い、言葉を交わした作家が、最後に出会う人とは…!? ※通常版と豪華版の内容は同じです。
見たモノ全てを記憶できるJK大柴チズ。亡き父に覚え込まされた古文書が原因で単身上京!! その目的はなんと、徳川埋蔵金探しだった!! 古文書と古地図を頼りに東へ西へ―― 大都会・東京を狭しと、チズの埋蔵金の謎解きが始まる!!
分不相応な美しい妻子を持つ冴えない中年アキオは幸せだった。妻の元カレが現れるまでは。離婚を迫られたアキオは決断する! 間男・元カレの義父になることを! 中年男・アキオの奮闘! 美しくないのに、胸に迫ります。TVドラマ「重版出来!」で大好評だった漫画作品『タンポポ鉄道』は、この村上たかし氏のフェイクだった! そのご縁で上記作品を大幅描き下ろしで収録! 漫画「重版出来!」ファンも、ドラマファンも必見です!
フリーライター・神木トオルは22歳の誕生日に偶然出会った占い師の婆さんから“名刺を100枚作り、1枚を手もとに残し99枚を配れ”と告げられる。時が過ぎ―――――― 神木が45歳の誕生日を迎えた日にあの占い師が再び目の前に現れ、「お前は欲望の取次人なんだ!!」と言い残してまた消えた……… 「誰、あのお婆さん?」目撃していた元カノ・レイコと十数年ぶりの再会。レイコの手には、あの名刺………… 神木が配った99枚の名刺のうち、一枚が握られていた。
汗と涙と感動と……!! 高校野球のイメージといえば、やっぱコレ!! でも、それってあくまで高校野球の主役である球児達のお話。監督ともなると、地縁や血縁、OB会に父母会と、とかく“しがらみ”がついて回る。そんな、“高校野球の監督”を職業に選んだ男の、熱く、切なく、そしてとってもサラリーマンな、まったく新しい高校野球漫画が今、始まる!!
生まれたときから不器用で、下手くそな生き方しか出来なかったマコト。その生き方は、マコトの父と同じだった。高知県四万十で育った『深夜食堂』の作者・安倍夜郎氏の自伝的、心温まるなんちゃあない(たわいもない)話
不器用な生き方しかできない安倍夜郎とその父の話
東京の大手全国紙・大和新聞。その大和新聞に籍を置く戸塚文子は、新聞協会賞も受賞し、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの若手敏腕記者である。そんな彼女に人事異動の発令が!! 自他共に認める若手のホープとしてワシントン総局への異動か? と胸を躍らせていた文子だったが、蓋を開けてみると辞令は、小さな地方新聞社・日刊北海道への出向だった…… 納得いかぬまま北海道の地に降り立った文子がその地方新聞社で目にし、感じたものとは!?
あの名探偵・エルキューロ・ポアロが、昭和11年の横浜に甦る! 相対するは、ABCと名乗る連続殺人犯!! アガサ・クリスティーの名作「ABC殺人事件」を、全くの新解釈で完全漫画化!! 昭和11年2月―― 226事件が勃発し、戒厳令が敷かれた 帝都・東京の浅草で、一人の惨殺死体が発見された。その前日には、横浜で名探偵と名高い英玖保嘉門の元に 犯罪予告状が届いていた……!!
家族のピンチ! そんな時こそ“とうちゃんロボ”出動なのだ!! 母を亡くし、父も亡くした天涯孤独の3姉弟。そんな貧乏、親なしの矢野井家に変なロボットがやって来た。ドジでドンクサくってダメダメのメタボ・ロボだけど、あふれる愛は開発者の亡くなったお父さん譲りなのだ。3姉弟+ロボットの織りなす、家族の絆の物語。 ――『競艇少女』の小泉ヤスヒロが描く、家庭内ほのぼのコメディー。ロボットのとうちゃんが巻き起こす泣き笑いの数々を見よ!
極道の世界でのし上がった男・古田豊が、愛娘・美穂をのびのび育てるために自ら作った「おひさま保育園」。それを守り抜いて亡くなった妻の遺志を継ぎ、豊は園長先生デビューを果たすが…!? この華麗(?)なる転身は、成功するのか? それとも!? ――いま、暴れん坊のゴリラ面園長の保育への体当たりが始まる!! 怒ると誰も止められない… が、子供にはムチャクチャ弱い!? 霊長類最強のイクメンが大暴れする、愛と感動の物語、ここに登場!!
かつて高校の野球部で苦楽を共にした浅本(通称・あさ)、日留川(通称・ひる)、板東(通称・ばん)の三人組「あさひるばん」。卒業から30年経ったある日、浅本の元に手紙が届いた。内容は、野球部の元マネージャーで皆のマドンナ的存在だった阪元幸子が、重い病で入院中だとのこと。浅本は、かつての仲間である日留川、板東と三人揃って幸子のお見舞いに行こうと思い立つが、板東は罪を犯して刑務所の中に。悩みに悩んだ浅本が、遂に考え出した「秘策」とは…!?さらに、幸子の一人娘・有三子の本当の父親は「あさひるばん」の誰かではないかとの疑惑も飛び出して…!?思い切り笑えて泣けて、そして最後には胸がじんわり熱くなる、中年男三人組のドタバタ大活劇!今年11月29日(金)全国松竹系公開の話題の映画『あさひるばん』(監督・脚本/やまさき十三)を完全コミカライズ!!
家族は揺れる、家族は割れる、家族は流される。売れない芸人の父。離婚を決意した母。愛想を尽かした娘。いじめられっ子の息子。バラバラになりかけた家庭を乗せて、その家は海へと漂流していく。石坂啓が現代の家族へ問う、No direction home――― 心の旅路。
老人はひとりだった。妻を亡くし、娘を嫁に出してからは人生に戸惑いを感じながら生きていた。猫もまたひとりだった。温もりを知らずに生きていた。ある日、ふたりは出会い、そっと寄り添いながら旅に出た―― 猫を描いて15年……… 大ヒット漫画『猫なんかよんでもこない。』『クロ號』を描いた杉作氏の新作“猫”漫画!! 特別読み切り「はこのねこ」も収録。
5歳児は、小さなヒト。保育園へ行っていない木下みやこ(5歳)は、今日も一日町中を大冒険。昼なお暗い商店街、猛獣のような(そう見える)近所の犬、山賊の親分(のように見える大人)……。事あるごとに、初めての勇気を振り絞り、道を切り開くみやこ!可愛いだけじゃない!…むしろ可愛げはないほうの女児、5歳児の日々はハードボイルドだ!心つかまれる、ショート・ライブ・ストーリーズ全10編!
[フィッシュパークなかおち]その小さな釣り堀は、とある住宅街の片隅にあった。日常の生活実感とシュールさ満載のショートスケッチ。TVアニメ『団地ともお』も大人気の小田扉ワールドに、思わずにやにやしちゃう!
人が人である限り、愛情からは逃れられない。人が人である限り、愛情を求めずにはいられない。稀代の絵師・能條純一が様々な愛情の形を紡いだ珠玉の短編集!!
職無し、恋人無し、気力無しの草食系・31歳、清水実。このままでは子孫が途絶えてしまう。それを憂えて現れたのは、なんとご先祖様5人!!自らの生き様を見せて、実の考えをかえようと奔走する。しかし、ご先祖たちは皆、悔いを残して成仏できない霊だった。果たしてご先祖様の子孫繁栄指南は成功するのか?
この街のどこかに僕を待っている人がいる。私を待っている出会いがある。今日と明日をつなぐ道草の物語。『コーヒーもう一杯』の山川直人が描く、あたたかく、切ない、市井の人々の物語。全て手書きによる独特の画風が、都会の孤独から優しさを紡ぎ出す、魔法の一冊。
全てのクルマ好きのオヤジ達に捧ぐ!!オトナに童心を蘇らせるオモチャ、それがクルマの異名です。働き盛りのオトコたちで、人生にも懐にも余裕が生まれたとき、あなたはどんなオモチャを手にするでしょうか?きらびやかな最新のものでしょうか?とにかく人が羨む高級なものでしょうか?それとも若かりし頃、買えずに諦めた思い出のクルマでしょうか?今となっては排気も馬力も、装備さえも古めかしい旧車だけど、買いたかったあの頃の気持ちがあればそれは宝物になる!旧車の代表格・スバル360(てんとう虫)とオーナーであるオトナたちの珠玉物語を9篇収録。宝箱を開ける瞬間、あなたの童心は蘇るでしょう。
東京湾内および河川にて起きた水難事故や水上火災は、東京消防庁の管轄となっている。その水中は、伸ばした手の先すら見えなくなるほどのヘドロに覆われた、限りなく苛酷な戦場なのである。新米消防隊員・平田廉平は、今日もその水中で、人々を救うために戦っている!!
村上たかし氏渾身の、家族の喪失と再生の物語――第1章では、若い家族の姿を、第2章では、老いを歩み始める夫婦の姿を――真摯に命と向き合う本作は、「家族」を持つすべての人々に繋がる命を語りかける。この涙は――祈り。
誕生日、結婚、開店祝い、お正月、還暦祝い、入学、就職……ゆりかごから墓場まで人生のあらゆる出来事を祝福してくれるのが“祝福屋”!!しかし、“祝福屋”に寄せられる要望は複雑なものばかり。花嫁が現れない結婚式。入社してから定年まで、デパートのお客様相談室係として働き続けた男。仲が悪い嫁と姑……これらの要望に最大限応える“祝福屋”の団長・福助の妙技、全十一編をとくとご覧あれ!!!
村上たかし先生の作品には珍しく、”悪人”が主役の作品。 というのも黒川博行の原作小説を映画化した「後妻業の女」をコミカライズした作品なのです。村上先生にとって、初めてのコミカライズということで、映画を漫画に落とし込むのにだいぶ苦労されたそうです。※あとがきより 主役の「小夜子」のイメージは、良くも悪くも映画版の大竹しのぶの印象がありましたが、漫画の方が小夜子という人間の業が表現されているように感じがして私は好きです。 村上先生の画なので、根っからの悪人に見えなくて、どこか良い人感が出ちゃってるのは否めないですが…。 物語については、文句なしに面白いので説明不要ですね。 1巻完結でコンパクトにまとまっている漫画ですので手に取りやすいです。 ぜひプロの後妻業の”業”を感じてみて下さい。 また、巻末には2016年7月の「ビッグオリジナル すし増刊」に掲載された「寿司とポップコーン」という読切が収録されています。村上先生のお祖母さまの思い出を描いた作品で、こちらも良い作品でした。