怪奇・ミステリーマンガの感想・レビュー3336件<<104105106107108>>わななきの義兄は面白いぞ!わななきの義兄【単行本版】 窓ハルカかしこ作者の窓ハルカ曰く、わななきの義兄は「レディコミ」らしい。たしかに不審者にしか見えない夫の兄と同居しなければいけないシュチュエーションとか、身内のゴタゴタってレディコミっぽい。主人公がめっちゃ巨乳の若妻なのがいい!マンガ界のお約束的エロも、あるある過ぎる展開も、窓ハルカが描くとめっちゃ面白い。なんだかんだ和太鼓で家族が一致団結するのも素敵やんと思ってしまった。窓ハルカで一番好きな作品だから紙でも単行本化してほしい。都市伝説問題処理係「とでんか」のスピンオフ作品とでんか 少年探偵団 大塚英志 樹生ナトマウナケア都市伝説問題処理係を舞台にした「とでんか」から飛び出したスピンオフ作で、こちらは少年・田村くんが主人公。口裂け女や人面犬など都市伝説なんてそもそも子供っぽい話が多いので、むしろこちらのほうがなじむかな、なんて思いましたがなかなかにハードな内容です。ストーリーがカードゲーム仕立てなのはイマドキの子供が主人公だからしょうがないとして、登場する都市伝説の中心は宇宙人関係。ミステリーサークルから始まりキャトルミューティレーションにアブダクトなどのフレーズが次々飛び出します。ロズウェルはともかく、フー・ファイター、フラットウッズ・モンスターにウンモ星人ってどれだけの人がついていけるかは疑問ですけどね。E.T.やMIBなど宇宙人映画ネタもちょこちょこ入っていてオチもあの名作なので、映画ファンも楽しめるのではないでしょうか。まあ、私は鈴木さんが登場していることで満足なんですが。NHKで『バリバラ』なんて番組もある時代ですから大丈夫ですよ、OVAくらいにはできる…かな?大槻ケンヂの短編小説が原作くるぐる使い 大橋薫 大槻ケンヂマウナケアもうかれこれ30年近く前、アマチュア時代から知っている漫画家で、少女漫画的なホラーが得意な人という印象でした。ところがこの作品はちょいとテイストが違っていて、ホラーというよりは奇妙な話。アーティストの大槻ケンヂの短編小説を原作にし、少女漫画ではまず見ない、怪しい方向にベクトルを向けています。なにせタイトルからして「くるぐる」使い、ですもんね…。これ即ち狂人のことです。くるぐるにされた特殊能力をもつ少女と、その少女を見世物にするくるぐる使いとの間に起こった悲劇を、老人が語るという構成。かたや人為的に精神を破壊され、かたや望んで人の道を外れた二人の末路は相当に哀れ。ですが、その二人が失くしたもの、失くしてはいなかったもの、そして失くして知ったものを本当に丹念に描いており、いい意味で先入観をひっくり返されました。アングラ仕立てにも関わらず感動的ですらあるので、心して読んでください。悲しすぎて心が砂に沈むクジラの子らは砂上に歌う 梅田阿比あくあ暗い……仲間たちがいなくなる……でも面白い……。「このマンガがすごい」ランクインも納得の重厚なファンタジー。ジブリ好きな人はこの世界観にハマるのかも。とりあえず気になる人は四巻まで大人買いするがよいぞ。途中で止まると悲しすぎて心が砂に沈んでいきます……ずぶずぶ……。 完全に想定外のラスト不死身ラヴァーズ 高木ユーナあくあ一巻、二巻とまだ許容範囲の「おもしろい!」状態だったのだが、三巻で一気に想定外の方向へぶっとんで行った……いや、こうするしかなかったのかもしれないが、正直良く分からんエンドだった。ボケとかキャラの勢いはすごい好きだし、第二部も楽しみに待ってます。松本次郎作品を読んだことがないのならお試しして欲しい善良なる異端の街 松本次郎猫あるくモラルの無い歪んだ世界に適応するのならば狂うしかない。 結局人は冗談と本気の間で生きてるんじゃないではと思わされる。 リアリティの無いリアル楽しめました。 この人の本は最後まで飽きさせない、ジワリと染み入ってくる。 すごく清水先生っぽい話Deep Water〈深淵〉 清水玲子あくあ※ネタバレを含むクチコミです。 触手ヒロインに萌えるシドニアの騎士 弐瓶勉あくあぶっちゃけ序盤は「?」状態だった。バトルシーンとか世界観とか掴めないうちに、ストーリーがジェットコースターで進むし、回収されない伏線もいっぱいあるし……なんてことは最早どーでもいい。つむぎたんかわいいよつむぎたん! まさか触手ヒロインに萌える日が来るとは……物書き志望ならぜひ読むべき。かわいいヒロインキャラ=姿かたちではない、心が大事なのだと実感できる。やっぱ明治カナ子最高…!!!のこのこ 明治カナ子たか新刊発売して即購入したものの、表紙を見ての通り「女子高生が主人公の現代もの」ということで、今まで私が読んできた明治カナ子作品と毛色が異なり、読むのを伸び伸びにしていた1冊。 しかし、エイヤッと読んでみたところ…**「んも〜〜〜〜ー!!!やっぱ明治カナ子は最高だぜ!!!」**と思わず叫びたくなる最高のダークファンタジーでした…!ありがてぇありがてぇ…。 小さいスマホのサムネじゃ気が付かなかったのですが、タブレットで本書を開いたときにやっと気づいたんです、これ!**表紙の相変わらずの不穏さ!!** https://res.cloudinary.com/hstqcxa7w/image/fetch/c_fit,dpr_2.0,f_auto,fl_lossy,h_365,q_80,w_255/https://manba-storage-production.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/book/regular_thumbnail/277776/82f5b61d-2376-4d13-acb5-b18cd12e9320.jpg そこかしこにヤバイやついるやんけ…!!(歓喜) これ坂の上の魔法使いシリーズでめっちゃ見たやつ…!!さらにこの表紙をめくった次の扉絵も相変わらずのダークさで、テンションが一気に上がりました! 主人公・のこは生まれたときから「影人間」が見える不思議な力を持っている。影人間たちにとってのこは「強運の持ち主・福の神」らしく、のこの願いを叶えようとしたり、貢物(※人間から勝手に奪ったもの)をしたりして、のこの関心を得ようとする。のこには両親がおらず、祖母とのこ以外に唯一影人間が見える兄の「たんこちゃん」と暮らしている…というあらすじ。 **表紙で後ろに立ってる、この「たんこちゃん」がまた最高なんですよ!!!(大声) ** カードキャプターさくら育ちで桃矢お兄ちゃんに「ギュン!!」と来てたタイプ人間は絶対読んだほうがいいです(断言) 桃矢お兄ちゃん…亡くなった母・撫子さんを見ることができたり、妹の身代わりをしているクロウカードを見抜いたり、いつでもどこでもバイトしてて妹のピンチに駆けつける桃矢お兄ちゃん…ホント堪りませんよね。 のこのこを読むまで桃矢くんが理想のお兄ちゃん不動のNo.1だったのですが、ここに来て「たんこちゃん」が怒涛の追い上げを見せています。そのくらい最高のお兄ちゃんなんですよ、「たんこちゃん」は。 死んだはずの両親。のこの力の由来。影人間と「たんこちゃん」の秘密。 **現代が舞台ではありますが、十二分にダークでスピリチュアルでファンタジーで、「もういいからとにかく読んでよ!!!」という気持ちでいっぱいです。**ほんと、とにかく読んでください…。 (画像は2話より。無事上京することになったのこが久しぶりに見た影人間) https://i.imgur.com/9qrDcee.png古き良きバイオレンスアクションの痛快作ブラック・エンジェルズ 平松伸二マウナケア一般的に「現代版仕置き人」という認識の本作。第一部にあたるパートはまさにそうで、ヤクザにチンピラ、汚職刑事に悪徳政治家、金持ちのバカ息子に結婚サギ野郎と、わかりやすい悪党を黒き天使たちが打ち倒す、という日本人が大好きな勧善懲悪ストーリー。法で裁けぬ悪に天誅をくらわす、しかもその手段が暗殺、という昨今の少年漫画ではまず見られない内容です。またこの悪党が、まるで改心のかけらも見せない”ド外道”なんですよね。なので死んで当然と割り切ってしまえる痛快さがこのころにはあります。この第一部の印象が強くて以降のストーリーは忘れられがちですが、この後、革命をもくろむ竜牙会との死闘を経て大震災後の日本へと舞台は移り内容は一変。少年ジャンプの王道パターンともいえる力のインフレ化を起こし、やがては超能力バトルにまで発展してしまいます。ここまで無茶苦茶しなくてもとも思いますが、やはり漫画の本質はよくできたウソですものね。延々と暗殺を繰り返す内容でも、ちゃんと虚構とわかって読まれていた、良い時代に存在した奇跡的な名作だと思っています。 早く続きを青野くんに触りたいから死にたい 椎名うみ名無し怖くなかったの1巻の始めだけ。一旦こわい!と思ったらどのシーン読んでもこわいよぉ~。エログロってよくあるけど、青春ぽくしたらこんな感じなのかもね。こわいドキドキと恋愛感情のドキドキって混ざりそうだし。 こっくりさん系のこわさってほんと無理だし勘弁なんだけど解決したところを見ないとずっとこわいので早く続きを読みたい。読み終わりたい。 殺人ゲーム未来日記 えすのサカエマウナケア私が読んだときは、解説に「殺人ゲーム」なんて言葉があっても、ちょっと萌えっぽい絵柄に、ほわんとしたタイトルだから…、と常識的な見当をつけていたのです。でもそれは大間違いでした。この作品、私が今まで読んだ漫画の中で5本の指に入る凶悪な漫画といってもいい。主人公・雪輝の仮想世界に居るはずだった神=デウスが仕掛けた、未来を予知する日記を巡る12人によるサバイバルゲーム。勝ち残れるのはたったひとり。味方も信じられない闘い、というのはよくある設定ですが、特筆すべきは雪輝の絶対的な味方である由乃という女性。彼女がこの作品のキーパーソンであり、めっちゃクセモノなのです。こんなヒロインみたことない。イッちゃってるどころではない。具体的なことはばらさずにおきますが、首が飛んだり串刺しになる描写よりよっぽど怖い。心して読むべし。目黒三吉の女子は可愛い低俗霊DAYDREAM 目黒三吉 奥瀬サキさいろく深小姫と書いてみさきと読む「みさき女王様」が口寄せ屋として霊の声を聞き未解決の霊事件を解決していく話。 みさき様が意外と無垢で可愛いのと、ちょいエロ描写がラッキースケベ的なやつじゃない露骨なタイプで今読むと時代を感じるけどそこがいいのと、何より目黒三吉先生はこの作品が頂点と未だに思うのでオススメです。 小姫って時点で下ネタなのだが深をつけて深小姫ってもう色々アレだなと今は思います。当時は全然気づかなかった(笑) 離島スローライフ×SFという不思議な組み合わせマグネット島通信 伊藤正臣sogor25翻訳家の本山田が移住してきたのは自然豊かな離島・磁辺島。彼が島で出会ったもの、それは島に流れる緩やかな時間、心優しい島民とのふれあい、空から降る謎の金属片、そして道端に置かれたネコの像に消えるお供え物…アレ、なんか変だぞ!? そんな自然豊かな島でのスローライフとちょっとだけ不思議なSFとの組み合わせ。それらが島の人々の人間関係、そして翻訳家である本山田というピースと組み合わさることで1つの大きな物語を生み出していく。 それでも作品全体からはほのぼのとした雰囲気が滲み出ている。伊藤正臣さんの絵柄も相まって、しっかりSF要素がありながら穏やかな空気感が広がる不思議な作品。 ちなみに単行本は新潮社のバンチコミックスから出版されていますが、元々はジヘンというWEBマンガ誌で掲載されていた作品。島の名前もここから来てるのかなーとかいろいろ思いを巡らせながら読んでも楽しい作品。 全3巻読了エロイムエッサイム 我は求め訴えたり悪魔くん 水木しげるマウナケア鬼太郎シリーズに次ぐ、水木しげるの代表作といえばこれですね。ほかに貸本時代の作品集「水木しげる貸本傑作選 悪魔くん」というのもありまして、こちらはその後年に執筆されたもの。実はストーリーやテーマの部分では、前者の暗い雰囲気のほうに惹かれる部分が多いのです。しかし、やや一般的にアレンジされた後者のこちらを選んだのは、圧倒的な描写力、特に絵画的に描かれるようになった背景にシビれたから。貸本時代に比べて月日がたっているので、描写力が上がるのは当然なのかもしれませんが、この質感のある背景のド迫力は何なんでしょう。スクリーントーンを使わず(この時代にはなかった?)、描き込みだけで表現された濃淡。真骨頂である点描の美しさ。巨大な妖怪や異様にうねる蔓、異世界の風景などは匠の技の賜物です。それでいて、あのペーソス感のあるメインキャラと平行して存在しているからすごいよなあ。悪魔くんは千年にひとりの天才という設定ですけど、それは作者にもあてはまるというのは言い過ぎでしょうか。どこから読んでも楽しめるアフター0 Neo 岡崎二郎starstarstarstarstarひさぴよ岡崎二朗のSFショートショート「アフター0」の続きシリーズです。前シリーズと同様に一話完結の短編集なのでどこから読んでも楽しめます。 本当に一話一話の完成度が高いです。何となくですがアフター0よりもNeoの方がメッセージを向ける対象みたいなものが、より「大いなる存在」へと向かっているような気がしました。この連載の後、傑作「宇宙家族ノベヤマ」が生み出されることを思うと、今作との繋がりのようなものを感じてなりません。 短編は全部で20話近くあるので細かくは紹介しきれないですが、どれか1話だけを選べと言われたらNeo2巻に収録されている「再会」というお話です。 何度読んでもセンス・オブ・ワンダー(あえて、このフレーズ使います)を感じる一品。 科学や人類に関わるような大きなテーマがあるわけではなく、公園のベンチに座る普通の男女の意識を通して”見た世界”が描かれているだけです。にも関わらずヒトの持つ意識や記憶、時間の概念の広がりを最も感じたのがこのお話でした。有名な短編「ショートショートに花束を」より個人的に好きなお話です。 1巻には鉄腕アトムの誕生日を祝って描き下ろされた「鉄腕アトム2003」も収録されています。もちろん手塚プロ公認です。原作の魅力を存分に活かしながら現代的なSFのエッセンスを巧みに組み込んであり、アトムとサイボーグ009の良さをあわせたような、これまた傑作です。 岡崎作品といえば藤子・F・不二雄の影響を思い浮かびますが、手塚治虫への想いというのも強く持っていたんだなあと、あとがきを読んで改めて感じました。 ちなみに、単行本内のどこかに「ファミリーペットSUNちゃん!」のSUNちゃんが描かれてるらしいのですが、未だに見つけられず…。 もし見つけた人がいたら教えてほしいです。 子供のころに読んでトラウマになった骨少女 日野日出志マウナケアブタと呼ばれることに反発しダイエットを試み、痩せたものの逆に骨と皮ばかりになってしまった少女。やがて髪が抜け、肉がこそげ落ち、少女は文字どおり骨だけになって死亡。少女をいじめていた級友たちは祟りを恐れ、恐怖の日々をおくり…。子供のころに読んでトラウマになったなー、ってことしか思い浮かばない著者の、比較的最近の短編集がこれです。表題作の絵柄は以前と比べやや丸くなったような印象を受けますが、あいかわらず視覚的にグイグイとくる描写は健在。少女が骨だけになってからがその真骨頂で、おどろおどろした胸が苦しくなるような描写で、読む者の心にストレートな恐怖を植え付けてくれます。それにしても、単調で柔らか味たっぷりのキャラが崩れていくさまが、なぜこれほどまでに気持ち悪く思えるのか不思議。本短編集にはかなり昔の絵柄の作品も収められていて、わりとシャープなそれと比べてもはるかに凄惨な印象。現在の画風に至るまでにはどんな紆余曲折があったのか…。この恐怖表現方法の確立って、意外にもの凄いことなのかもしれません。ノリというかテンションというかテンポというか、すごい好き菫画報 小原愼司地獄の田中すみれの無茶苦茶加減というのか、そういうのがすごい好きだったな たまにSFっぽい展開になるけど、特にそういうことは気にしないでぶん殴って解決するみたいな感じっていうのかな、ああいうノリというかテンションというか、すごい好きだった醜い人間が見たい時に読む漫画地獄星レミナ 伊藤潤二名無しホラーと言うよりスペクタクルロマン。 謎の惑星が地球を襲い、その惑星を宇宙に引き寄せた博士とその娘に責任があるとして殺害しようとする人々から逃げ回るという話。 命の危険が及ぶと自分が生き残るためにとことん醜い姿を晒す人間たち。 最愛の人を失いながらもなんとか逃げ回るうちに、惑星レミナも地球へ接近してくる。そして惑星レミナの実態とは…!? こんな絶望的なことある?という展開でも、伊藤潤二の手にかかればコメディを読んでいる気分に。 惑星レミナに高速回転された地球の周りを、風にのって世界一周してしまう時の景色は壮観。いや高速回転てなんだよ、という感じでしょうが、ベローンてされてクルーーッとなるんですよ、これが。 実話といえどもフィクションの典型例か呪魔の奪衣婆 杉原那月 日向名無し※ネタバレを含むクチコミです。ロリータとか好きじゃなくても毒姫 三原ミツカズ大トロおすすめです。 絵が緻密なのに物語がどんどん進んでいくので、読むととても濃い時間を過ごせます。 切ない物語です。ノーベル殺人賞のネタで有名だけど木曜日のリカ 小池一夫 松森正マンガトリツカレ男小池一夫 + 松森正の時点で、面白いのは確定している!!! 中国皇帝専用ハーレムの名探偵薬屋のひとりごと 日向夏 ねこクラゲ 七緒一綺 しのとうこstarstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)次にくるマンガ大賞2019コミックス部門1位にランクインしていたのが手に取ったきっかけだけど、絵がかわいいなと思って気になってはいた。 僕は歴史にはとんと疎いけどそれでも楽しんで読めるようになっているし、どの程度史実通りに描いてるのか分からないけどそれでいいと思う。 薬師をやっていた少女が薬草の調達にいった先でさらわれて、昔の中国の宮廷の後宮で働かせられる様子を描いた話なんですが、思ってもいなかったのがわりとお話がミステリー仕立てなんですね。 主人公の少女は、毒とか薬に関しては好奇心旺盛で、自分の体でどんどん実験して毒に強くなったり痺れるのを楽しんだり左腕がボロボロになってしまうほど。 このキャラ造形がとてもよくて、基本的によっぽどのことがなければ動じない性格で、興味もったことに対しては頭をつっこんでしまう。 この時代では毒も薬も表裏一体で医食同源で、後宮という皇帝専用のハーレム、つまり隔離された空間で女同士の政治は毒殺で動いたりするもので、毒味役に抜擢されたことで毒の発見から原因の解明も処方も、手口の究明もすべてお手の物というわけで名探偵のできあがり。 名探偵特有のゆるさやどこか抜けた感じも持っていていいし、活躍するたびに本人の意志とは別に「こいつやるな」ということでどんどん株が上がっていくのは「小説家になろう」らしさがある。 薬師としての能力をもったまま後宮にいくというある意味チートなわけですね。 後宮というのが画面が華やかでとてもいい。 主人公が男だったら男ばっかり診て、後宮にいくにはソレを切らなきゃいけないわけで読者は無駄に辛くなってしまう。 宦官(かんがん)が出てきて、あー、歴史で習ったことあるな、女の園に入って仕事するためにイチモツ取った男の人達だ、そうだそうだ、という感じでなかなか楽しい。 タイトルにひとりごとと入っているくらいは、周囲をよく観察して一人で考えているシーンが多い。 やはり高貴な人たちが集まる場所には高度な政治とミステリーが発生して人間関係などの謎解きが行われる楽しさは癖になる。 他の漫画だと「Landreaall(ランドリオール)」は主人公が王城の貴族の学校へ行ってから話のテイストがガラッと変わるけど、そこからが面白い。 血筋、産まれ、階級、王位争奪、そんな要素があれば権謀術数うずまくものだ。 5巻まで読んだのでこれからも楽しみ。ファンが切望してたやつ!名探偵コナン 警察学校編 Wild Police Story 新井隆広 青山剛昌名無しコナンに安室と赤井から入った人にいつも布教してる。 「松田という刑事がおってな、爆弾処理班でな…」 最高です!! 読みたかった!!ありがとう青山先生!<<104105106107108>>
作者の窓ハルカ曰く、わななきの義兄は「レディコミ」らしい。たしかに不審者にしか見えない夫の兄と同居しなければいけないシュチュエーションとか、身内のゴタゴタってレディコミっぽい。主人公がめっちゃ巨乳の若妻なのがいい!マンガ界のお約束的エロも、あるある過ぎる展開も、窓ハルカが描くとめっちゃ面白い。なんだかんだ和太鼓で家族が一致団結するのも素敵やんと思ってしまった。窓ハルカで一番好きな作品だから紙でも単行本化してほしい。