SF・ファンタジーマンガの感想・レビュー6005件<<232233234235236>>SFテイストのエロコメディマンガへんなねえさん 吉富昭仁名無し美少女の淫らな姿が満載のマンガではあるんだが、その淫らさを演出する手法がSF。そういう意味では攻殻機動隊(士郎正宗)のエロ回を彷彿とさせるものがなくはないと言えるかもしれない(あまり自信はない) 単発的に女の子のSF的エロを描く漫画かと思いきや最終的に微妙に繋がってきたりして侮れないところもある。 表題にもなっている「へんなねえさん」は一人っ子として15年生きてきたのに家に帰ってみたら姉がいる。しかも背中にチャックがある…という感じの話で、へんなねえさんの正体は早速明かされるのだが、クライマックスに当たる「へんなねえさん」の3話目ではなんかこんなにひどいエロギャグはあるのかってくらいピノチェピの演技に笑ってしまう(これ以上はネタバレになってしまうので割愛) 下ネタが苦手だと合わないだろうが、青年誌のエロネタが楽しめるのならきっと面白いと思う。『地球の放課後』を読んだ流れで読むとギャップに腰抜かすと思う。家電は世界を救う!?おまかせ!ピース電器店 能田達規starstarstarstarstarひさぴよ一見、どこにでもありそうな下町の電気屋さんを営む「ピース一家」の物語。 知られざる天才科学者である父・貫太郎と、息子の健太郎は、どんなささいな問題でもすべて科学の力で解決!!・・・しようとするのですが、日常生活ではとても使い物にならないとんでもない道具ばかり作り出します。普通に仕事をしていれば非常に優秀なエンジニアなのに、プライドに火が着いたら最後。店の部品や在庫を勝手に持ち出しては、他人の家電を魔改造して迷惑をかけまくります。まるでダメなドラえもんみたいな感じです。一話完結型で、オチは大体この親子が自らの発明品によって酷い目に合うのですが、他の家族たち(母や弟、妹)はそんな2人を反面教師として、科学に頼りすぎることなく、人間力で問題を解決していく姿を見せてくれます。家族同士のほっこりするエピソードだけでなく、商店街を舞台に、老若男女、さまざまな人達と関わり合いながら、日常の小さな悩みから世界規模の話まで出てくる、とても懐の深いマンガです。ちなみに一番のお気に入り回は、バカ親子が飼い猫のミャーちゃんの為に、超科学を駆使して道具を作る回。これがもう滑稽なことこの上なくて、何回読んでも笑えます(=^・^=) 宇宙戦争をモチーフにしたSFボーイミーツガールマンガ地球戦争 小原愼司名無しスピルバーグ監督の『宇宙戦争』が映画であるからそっちの印象が強い人もいるかと思うが、同名小説を原案にしたマンガ。『宇宙戦争』では宇宙からの侵略がメインになっていたと思うが、宇宙人からの侵略を契機に人間同士の醜い争いがこの漫画では主題になっている。 そういった醜い争いのようなものがありながら、オリバーとアリスが信頼を深めていく。人間模様・宇宙人からの侵略・恋愛模様、色々な面で面白さがある名作。牛股権左衛門について語ろうシグルイ 南條範夫 山口貴由マンガトリツカレ男このシーン最高に好き。 人類とAIと戦争とBUSTER DRESS 貞松龍壱mampuku 高度なAIを搭載した人型ロボット兵器と、主人公たちパイロットとの絆に感動。AIに疑似的な性別のようなものがあってそれが機体ごとの個性になってるのが面白いし、「セカンドアース」を支配する謎のAIも凄く魅力的に描かれている。 ロボット漫画はほとんど例外なく絵が上手いから好き相撲×SF アメリカ大相撲を舞台に描かれるエクストリーム相撲マンガ五大湖フルバースト 西野マルタ地獄の田中すごく面白いんだがどんな漫画か説明するのが難しい。背表紙のあらすじには、 「近未来、アメリカの国技は相撲となっていた!全米相撲の聖地・デトロイトで技の賞賛される力士・五大湖は、ロボット科学者ドクター・グラマラスの甘言に乗り、その肉体を機械へと改造されてしまう。全身を最新鋭の重火器で武装し、土俵で殺戮を続ける機獣と化した五大湖を斃すため、石像となり眠っていた角界の守護神伝説の横綱が…蘇る!!」って書いてある(一部簡略化)。まさしくこの通りなんだ。ヤスダスズヒトの寄稿によるあらすじらしいがよくこのあらすじを書けたなってくらいよくまとまっている。 相撲とSFを掛け合わせていると聞いて読む前は無茶な漫画だろうなって思ったら、横綱としての矜持が伝わってくるし、白熱した相撲の立会いもすごく良いし、ドラマの部分もとてもいいし、骨太で重厚な素晴らしい漫画だった。読んでほしい。最高だった神は我らの内にあり祝福王 たかもちげんstarstarstarstarstarひさぴよ故たかもちげん氏による「神とは何か」というテーマを、信仰や宗教の枠を超えて描き出そうとした意欲作。 正真正銘の「神」として生まれた主人公が成長するにつれ、神の自覚を持ち、悩みながらも人間社会への影響力を増してゆくのが前半部。後半は、核心に近づくとともに宗教的な抽象表現が多くなる。 前半は、神が生まれる瞬間を見ているようで面白く読み進められたのだが、後半については大いなる話すぎて、自分の中で意味をどれだけ理解できているのか正直なところわからない。 ただ、「全てのものに従うのが神だ」という言葉は腑に落ちたように思う。 あまり言葉で考えすぎず、とてつもないスケールの作画を見て何かを感じ取れればそれでいいかもしれない。 煉獄の狂気的な描き込みも良かったが、それ以上に序盤の主人公が踊る舞の描写が素晴らしく、あの舞にはとてつもない神々しさを感じた…。 内なる神を感じよ! 正統派「邪気眼」的中二病漫画SAMURAI DEEPER KYO 上条明峰mampuku私ことアラサーがこれを読んでいた当時ちょうど中学生だったんですが、控えめに言って最高でしたね。最高に中二。 ・ピンチになると凶暴な人格「鬼眼の狂」が現れて物凄い剣技でばったばったと敵を蹴散らす ・90年代っぽさを残すデザインで下卑た顔の雑魚キャラ ・必殺技を放った後の、「お前もきいただろ、神風(かぜ)の清響(こえ)を」というカッコいいんだかダサいんだかわからない決め台詞 ・1巻から充実したお色気要素 などなど Get BackersやRAVEとならぶ、マガジン黄金期の主力選手ですね。フェアリーテイルがそろそろ終わりそうなんで、ちょっと懐かしさに浸りたくなりました・・・別冊チャンピオン7月号付録に「蹴人」「マリア」の冊子がついてくる刃牙道 板垣恵介名無し別冊チャンピオン2017年7月号付録にこれまで単行本未収録だった「蹴人」「マリア」を収録した冊子がついてくる。 別冊チャンピオンと同じサイズの大きい冊子でとても嬉しい。 「蹴人」はムエタイVSグラッシー柔術の総合格闘技対決 「マリア」は板垣恵介の描く恋愛漫画ということで、突き抜けた愛の形があった。コミックビームで集中連載スタート甘木唯子のツノと愛 久野遥子りょー1ツノのある妹とツノのない兄の話。 お母さんがいなくて家族の方でもちょっとしたものを抱えてて、妹はなんでかツノが生えてて周りからバカにされたりするようで、その不安を兄妹が向き合っていくようなストーリーになるのかな? アニメーターとして活躍しているようで、絵も綺麗で間の取り方も上手で、面白かった。 カプレーゼがとんでもないことに・・・ハーモニー 三巷文 伊藤計劃mampuku※ネタバレを含むクチコミです。特別編 火野恭司の華麗なる一日終末のハーレム セミカラー版 LINK 宵野コタローマンドリン松本『終末のハーレム』の中でも欲望に忠実に生きる男火野恭司を主人公にした読み切りがヤングジャンプ(2017 no.28)にあった。 火野の1日の話がメインだが、コールドスリープから目覚めた当初のことやコールドスリープする前のこととかが簡単に導入として描かれていた。 まぁさすが火野さん!って感じで、一日中女の子とイチャイチャしている。羨ましいというか、いいなぁって感じですが、最後は女の子に迫られて悩む火野という流れで、最初から最後まで羨ましいという感想に尽きる漫画でした。2巻発売!無能なナナ るーすぼーい 古屋庵名無しアマゾンのkindleランキングとかでランクインしてるし、話題にはなってるのかな? 何を言ってもネタバレになるから、宣伝しにくそうだけど・・・。 口コミでもっと話題になってほしい!! 犬に角、犬から触手犬神 外薗昌也やむちゃ動物が戦うというテーマに対し、いろんな見方があると思う。ジャンルとしてはホラーとSF?で、かなり絵が生々しいのと相まって始めの数ページで閉じてしまう人もいるかもしれない。私はそんなことよりもかっこいい犬と少年が仲良くしている場面見たさに読んでいた。 話の大筋は寄生獣とやや似た印象だけれど、私は単に動物好きなので犬神を推したい。犬と喋りたい。 全14巻でほどよく長編なのになぜかあまり知られていないので残念。 画力高い新人作家さん多いなぁ(嬉女王陛下の補給線 カワグチタケシmampuku 最前線の兵士からは疎まれがちな「補給部隊」。高貴な身分の女主人公が世を忍び、伝説の重装歩兵「オールデッド・ワン」ことディズ伍長とともに悪を討ち命を運ぶ、人呼んで「女王陛下の補給線」。 パンプキンシザーズによく似た設定だが、パンプキンシザーズよりはライトに読める。ご都合主義とかお約束的展開がリアリティを犠牲にしてる感があるので、それを許せるかどうかって感じ。 それより何より、人物だけでなく鉄道をはじめとするメカの絵がとにかくクオリティ高くてかっこいい。3巻で終わってしまったのは残念だけど、この作者の絵でもっといろんな作品が読みたいと思った。6巻-未来-は5巻のアフターストーリーorange 高野苺リョーコ※ネタバレを含むクチコミです。 押見修造の幻のデビュー作らしい真夜中のパラノイアスター 押見修造名無し粗削りでいかにも若者が描きそうな話だけど、細かいところに押見先生らしさはあって、ここから今に繋がると思うと人間て成長するのな、と思う。あと編集ってやっぱ偉大だなとも。惚れっぽい浪人紋子がイケメン伴侶を探して旅をするラブ&バトルマンガ恋情デスペラード アントンシク名無しイケメンにめっぽう弱い紋子さん(すぐトゥクンってなっちゃう)が、日本一の夫を探して旅をする。 道中で出会うイケメンに惚れては厄介ごとに巻き込まれて悪人やバケモノと戦う。絵も綺麗だし演出もうまいし、キャラクターやバケモノの造形も凝っている上に、世界観やネーミングセンス(ディキシーお猟とかアーサー・徳川jrとか)もとてもいい。 最新の4巻だと、世界観についてちょっと明らかになってきたし、紋子のバックグラウンドについても言及された。紋子の旦那は現れるのか、チラチラ出てくる敵とはどうなるのか、これからが楽しみなマンガ。アニメ化もしてほしい。つまり最高リュウ史上初の金龍賞受賞作家のデビュー短編集人生は二日だけ 堤谷菜央地獄の田中COMICリュウが主催する新人賞「龍神賞」のいわゆる大賞的な位置づけの金龍賞を今のところ唯一受賞している作家のデビュー短編集。(中国の漫画とかの賞に金竜賞があるけどそれとは別) 受賞作がコミックスの最後に収録されている「バースデイ」、表題作の「人生は二日だけ」は巻頭に収録されている。ほとんどの作品が、SFやファンタジックな設定の中で命や生命を題材に扱っている。 どれもとても面白いんだけど、「バースデイ」はやはり迫力があった。人工的に作り出した赤ん坊の生みの親?の科学者は売り払ってしまおうとするんだが、その精子を提供した男は育てようとする。この後に事件があって、クライマックスにいくんだけど、科学者と男の両サイドを終わりに向かって絶妙な具合で行き来している。 これからの作品も楽しみ 可愛さに面白さが負けてない怪滅王と12人の星の巫女 七介mampukuラノベ的な萌え系の絵柄でハーレムを形成しながらベタな異能バトルをやる話。 キャラの作りこみが丁寧で、アクションシーンの作画もいい感じ。主人公の性格がかっこいい圧倒的なオリジナリティで描かれる少年漫画の傑作覚悟のススメ 山口貴由名無し「シグルイ」と並ぶ山口貴由先生の代表作。 弱きを助け強きを挫く、善をよく勧め悪を討つ、少年漫画の原点をテーマに据えながら、キャラクターや展開は他に類を見ないオリジナリティが溢れている。さらには山口節とも言えるセリフ回しがまた魅力的で「雑草などという草はない」は覚悟のセリフの中でも特に印象的なセリフだし、罪子の「雲の上に住んでるんじゃないんだもん。誰だって叩けばホコリぐらい出るわよ」からもこの世界に住む人々の強く優しい心が伝わってくる。また、力強さだけでなく詩を思わせるほどのリズム感の良い。 もちろん戦いのシーンも迫力があるし、どこを切っても最高としか言いようがないマンガ。瞬着!覚悟完了!!はいつかいいたいセリフ不動のNo. 1。月刊エンタメに横尾公敏先生のインタビューが掲載仏像パンク 横尾公敏名前はまだないアイドルカルチャー雑誌月刊エンタメに横尾公敏先生のインタビューが掲載されていました。AKBやらのアイドル情報に紛れて「ウェブで読めるバイオレンス漫画」特集ということで。 「仏像パンク」を描くきっかけや意識していることや自分に設けてるルールなどが語られていました。とても面白かったですし、読者が増えると嬉しいです 珈琲時間の感想珈琲時間 豊田徹也ワタナベテツオ珈琲を題材にした1話完結の連作オムニバス。 探偵、映画監督、刑事、ヤクザ…。様々な人々の横顔と、それを彩る1杯の珈琲。 物語を最後まで読むと、余韻に浸りながら珈琲を飲みつつまた最初から読みたくなる極上の1冊です。 劇中で珈琲豆を焙煎する描写があるのですが、この作品を読んでから、自分でも実益を兼ねた趣味として珈琲の焙煎を始めました。 自分の生活に影響を与えたという意味では、ここ5~6年内で読んだ本の中では一番影響の大きい作品でした。異星獣(ベム)を生け捕りするハンターの漫画ベムハンター・ソード 星野之宣名前はまだない銀河の果てまで行き来することができていそうな時代?で、辺境の異星に生息するバケモノとしか言いようのない生物を生け捕りして保護団体や研究者果ては金持ちに売り渡すハンターベムの話です。 ストーリーとしては、茶目っ気があるけど一匹狼な男ベムがモンスターを捕獲するだけですが、造形もさることながら、生態や進化のプロセスなんかも盛り込まれていてSFロマンと生物の多様性や神秘・可能性が詰まっています。 <<232233234235236>>
美少女の淫らな姿が満載のマンガではあるんだが、その淫らさを演出する手法がSF。そういう意味では攻殻機動隊(士郎正宗)のエロ回を彷彿とさせるものがなくはないと言えるかもしれない(あまり自信はない) 単発的に女の子のSF的エロを描く漫画かと思いきや最終的に微妙に繋がってきたりして侮れないところもある。 表題にもなっている「へんなねえさん」は一人っ子として15年生きてきたのに家に帰ってみたら姉がいる。しかも背中にチャックがある…という感じの話で、へんなねえさんの正体は早速明かされるのだが、クライマックスに当たる「へんなねえさん」の3話目ではなんかこんなにひどいエロギャグはあるのかってくらいピノチェピの演技に笑ってしまう(これ以上はネタバレになってしまうので割愛) 下ネタが苦手だと合わないだろうが、青年誌のエロネタが楽しめるのならきっと面白いと思う。『地球の放課後』を読んだ流れで読むとギャップに腰抜かすと思う。