歴史マンガの感想・レビュー1578件<<2223242526>>生きた人形ローゼンメイデン0―ゼロ― PEACH-PITstarstarstarstarstar名無し時は大正、華やかりし頃。 大きな屋敷で働く少女菊は、ある日屋根裏部屋で人形を見つける。 それはそれは美しい少女人形だった。 面白がってゼンマイを回すと…その人形はまるで生きているかのように動き喋るのだった。 しかしその人形には記憶がない様子で、菊と人形は自分の事を思い出す代わりに菊も言いたいことを大きな声で言えるようになること、と約束した。 少女人形とは何なのか。東京十二階には何が眠るのか?坊ちゃんが探し求めている薔薇乙女とはなんなのか? 私が大好きなローゼンメイデンシリーズの0です。 過去編ですね。大正浪漫いいですねえ。 詳しくはネタバレになるので言えないんですが、ぜひ過去作から読んでください!! YJ版のローゼンメイデンからぜひ!!! お願いします!!!!崩壊した日本の再統一をして何を目指すのか?日本三國 松木いっか六文銭久しぶりに新作を読んで うおお! ってなりました。 というのも、自分は ・歴史、特に戦国時代が好き ・軍師的なポジションの人間(策略巡らす人間)が好き ・今の日本やばくね?という謎の不安 という3点が自分の中にあって、これが本作によって見事に表現されていたからです。 さて、その内容はといいますと、 第4次産業の敗北、教育の低下、それによって日本は衰退。 核戦争が起き、日本に難民があふれ、それによってコロナ以上の感染症が広がる。 貧富の格差も相まって、民衆の間で暴動がおき日本は滅亡。 結果、3つの国に分離してしまう。 この時点でめちゃくちゃおもしろくなる予感がありませんか? 少なくとも私は冒頭で、やられました。 主人公は、3つに分離した日本国の1つ「大和」出身で、 知識もあり弁も立つことから軍師として、日本の統一を目指すという話。 主人公がこれを目指した動機も・・・ホント胸アツなんでぜひ読んで欲しいですっ。 かわぐちかいじの「太陽の黙示録」を彷彿とさせますが、 こっちは諸外国による侵入とかあるのか、まだ不明ですね。 題材としては凄まじく広がりがあってイヤでも期待してしまうので、 逆に怖いです。 とにもかくにも続きが楽しみになったのはホント久しぶりで、はやく2話が読みたいです。 最後に、余談ですが 日本が崩壊して三国に分離 とか荒唐無稽のように聞こえるかもしれませんが、ホントにそうでしょうか? 本作の冒頭にあったように、データ✕AIの第4次産業の敗北、教育水準の低下、結果、日本が衰退していくというのは、あながち間違いではない(可能性としてありうる)のではないかと考えます。 もはや日本が誇れる産業はロクになく、高齢化対策ばかりで未来への投資(主に大学などの高等教育機関への投資)が少ないのが今の日本です。 私は、このマンガが日本を再統一し、そして世界と何でどう戦っていくのかまで明示して欲しい。 そしてこれを若い人が読んで危機意識を与えかつ未来への道標になるような作品になって欲しいです。 本作こそ今この国に必要なマンガだと、個人的に思います。前半と後半のテイストが違うのが気になってる血笑鴉 横山光輝starstarstarstarstarマンガトリツカレ男横山光輝のマンガの中でも特に好きな「血笑鴉」を久しぶりに読んでみた。「霞の小太刀」の使い手カラスが仕事の依頼を受け誰かしらを殺すのが繰り返されるが毎回一味違った話で進むのでどの話も面白い。前半はハードな展開が続くが後半一回引退したあたりの描写は随分穏やかな感じがした。このマンガのいいところはカラスが自分の能力を過信せずに周りの状況などを使い依頼の遂行や勝つためには手段を選ばないところだね男の世界エリア88 新谷かおる名無し※ネタバレを含むクチコミです。スキピオを殺すために時をやり直す話異世界紀元前202年 甲賀長生名無し※ネタバレを含むクチコミです。天竺を目ざす高丘親王の幻想的な旅高丘親王航海記 近藤ようこ 澁澤龍彦名無し高丘親王航海記とても面白いです。美とエロスの人というイメージがあった澁澤龍彦ですが、ストーリーの奇想天外さに驚かされながら楽しく読んでおります。近藤ようこさんの絵のタッチが合ってますよね。ユーモアと色気があってうっとりします。この近藤さんのツイートを見てから毎号すごいものを目撃させていただいてるんだなという気持ちになりました。 https://twitter.com/suikyokitan/status/1243929971392835586 あんなに不思議な物語のすべてのエピソードを同じページ数で書くのはもちろんですが、それを漫画にするのも神業ですよね。ケモナーホイホイ(ライト)狐の掟 中国幻想選 鮫島圓さいろくライト、と書いたけど自分にはケモナー属性がないので判断基準が違ったらごめんなさい() webアクションからの短編集。 一貫して中華な話であり、古い話であり、夫婦の話である。 獣じゃないのも混ざってた気がするけどソレもソレで良かった。 ちなみにハッピーエンドばかりではなく、昔話あるあるな残酷な終わりだったり軽く怖い話だったりもある。 「竜王の娘」と合わせてどうぞ。和風なろう系…!淡海乃海 水面が揺れる時 もとむらえり イスラーフィール 碧風羽名無し面白いですね中身サラリーマンだけど6歳で近江、淡海(琵琶湖)らへんの家に生まれ戦国時代、国を束ねる ありそうなジャンルですがめちゃくちゃ調べないと描けない分野です 作画も喜怒哀楽が幅が合って読みやすいです大正破天荒ラブストーリー美は乱調にあり 柴門ふみ 瀬戸内寂聴無用ノスケ子瀬戸内寂聴さんの小説を漫画化したもの。史実を踏まえた歴史マンガの面白さと、愛憎入り交じったラブストーリーの描き手として、柴門ふみ先生はこれ以上ない適任者であると感じました。しかも「東京ラブストーリー」のキャラクターは「美は乱調にあり」から刺激を受けてのものだそうで、その繋がり方には妙に納得感があります。 本の主な内容としては、大正時代の雑誌「青鞜(せいとう)」で活躍されていた、今でいうフェミニストの先人となる女性達、平塚らいてう、伊藤野枝、神近市子、そして革命家で、プレイボーイの大杉栄を中心とした、それぞれの人間模様が描かれています。 主人公・伊藤野枝は、若くして結婚して子どもを出産しますが、不倫して家を出てしまう所など、瀬戸内寂聴さんの人生とも似てます。そして、不倫を超越した恋愛を「フリーラブ」と称し、互いに自立した男女関係こそが古い価値観を壊し、革命に繋がるのだ!と熱弁。当然、こうした思想・価値観は政府からの反発を受け、世間からはスキャンダラスな扱いを受けるわけですが…。 後半になるほど歴史的には面白くなるはずが、昼ドラみたいになってしまったのが少し残念。ページが足りなかったのか事実の羅列だけで、最後に甘粕さんが出てきても誰?状態になる人続出だと思います。私も村上もとか先生の「龍―RON―」で描かれた時代の知識しか無いので、この時代の事はもう少し勉強せねば。時空を超越した忍者マンガ黒の獅士 永井豪マンガトリツカレ男最初の方は織田信長を倒すのが目的の忍者マンガと思い読んでいたが忍者殺しの不死身の怪物・銅磨陣内が登場したあたりからSFっぽい要素が入ってくる。展開も予想できないし勢いもすごいし面白いとは思うがどうも説明が難しいマンガだマジでただモフモフが可愛いがられるだけの読むと癒されるゆるい日常モノ 北の砦にて(コミック) 草中 三国司 明野たわ名無し結構前にバナーで見て買ってしまったやつ。なんにも悪いことが起きない…ただ砦の人たちにモフモフが可愛がられるのを見てるだけで癒される。 コミックと間違えてラノベの2巻(当時の最新刊)を買ってしまい腹が立ったのでアンリミテッドで1巻を読んでやりました。原作もなんも起こらず平和! モフモフが人型になる展開があるのでコミックも楽しみ! https://gaugau.futabanet.jp/list/work/5eccd7207765616a480300002巻の展開がすごい零戦少年 葛西りいちstarstarstarstarstarかしこ1巻はゼロ戦乗りだった作者の祖父から聞いた話を漫画化したものです。お国の為に戦う!という気持ちではなく、田舎の11人兄弟の末っ子として産まれた自分が成り上がるにはこれしかないと思い、海軍航空隊に志願した…というフィクションじゃないリアルな話が読めます。ただ1巻はよくある戦争漫画の域を出ていません。ここで読むのをやめてしまう人もいるんじゃないかと思います。 元々は1巻で完結する予定でしたが約5年後に2巻が出ます。きっかけは祖父と同じ余科練で訓練を受けていた男性が漫画を読んで手紙をくれたことです。そこで祖父からは孫である作者に語られることがなかった更なる戦争のリアルを聞くことになります。この”2人”のゼロ戦乗りの話をぜひとも映像化してほしいです!悪人面のボッチ女官が幼き陛下を守るため奮闘!暗殺後宮~暗殺女官・花鈴はゆったり生きたい~ 緒里たばさ名無し暗殺後宮・・・良いタイトルですね。あっちは生徒たちが殺せない先生を殺す話ですが、こっちは父が激ヤバ極悪文官のために人が寄り付かない悪人面の女官が陰ながら陛下を守るため奮闘する話。 陛下かわいい・・・。パパ出番ちょっとしかないのにキャラがスゲー濃くて面白かったので今後もっと出てきてほしい人生に絶望した死刑囚は"電気棺"として生まれ変わる #1巻応援ヴィクトリアの電気棺 田島生野sogor25この作品は、1920年代のニューヨークを舞台に、13歳の天才医学博士ヴィクトリアの実験台になり、電気で動く死体・電気棺となった死刑囚のデイビッドの姿を描く物語です スラム育ちであったデイビッドは自らが生き延びるために罪を犯し、その結果として死刑囚となっていました。そんな彼がヴィクトリアの手によって“電気棺”として蘇り、初めて人の役にたったことで、どうしようもない人生だと思っていた彼の生きる意味、存在する価値を知ることになります。 そんな彼がヴィクトリアと共に生きるなかで経験していく人間ドラマに加えて、果たして“電気棺”となったデイビッドの意識は本当に彼のものなのか、実験により作られたものではないのか、そんな哲学的な側面も今後掘り下げていきそうな雰囲気もあり、多層的な面白さが見られる作品です。 1巻まで読了コミカライズの最高峰でしょ!源氏物語 あさきゆめみし 完全版 The Tale of Genji 大和和紀starstarstarstarstarかしこ大和和紀先生の絵ってゴージャスなのに可愛らしくって令和になっても変わらず憧れさせてくれる魅力があります。そんな先生が千年前から愛されている名作「源氏物語」を漫画化してくれているなんて最高としか言いようがありませんね。私も寝ても覚めても光源氏のことしか考えられないほど夢中になって読んでしまいました。 結構ゲスいこともしてるけどこんな絶世の美男に愛されるなら大抵のことは許すと思ったり、最愛の人である紫の上の死期を早めたのはやっぱり光源氏の浮気心のせいだから許せんとも思ったり、心が揺れまくりました。こうやってみんな「源氏物語」にハマってしまうんだなぁ…。 ただ今回初めて読んでみて後半から始まる光源氏が40歳を超えてからの話もすっごく面白いんだなってことを知りました。生まれた時からイケメンの光源氏も年を取ってからは若い人に嫉妬したり恋愛で憂き目を見ていたなんて人間らしくって新鮮です。 1コマ1コマが美しすぎて読み飛ばせないので描くのも相当大変だったはずと思っていましたが、読み終わってから大和和紀先生のインタビューを検索しまくってたら「私は描くの早い方なのよ」とおっしゃってるのを発見して驚きました。やっぱりレジェンド作家と呼ばれる方々って普通じゃないですね!才能がすごい!好きとしか言えない戦争は女の顔をしていない 小梅けいと 速水螺旋人 スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチたか※ネタバレを含むクチコミです。幕末のうねりをつくった吉田松蔭を描く松かげに憩う 雨瀬シオリ六文銭『燃えよ剣』が映画化されて、世間に幕末ブームがきてほしいと願ってやまない私ですが、本作は、そんな幕末時代の大きな転換をつくったことで有名な「吉田松蔭」の物語。 その後、数多くの維新志士を輩出したことで有名な松下村塾をたてた人で、まさに幕末時代の思想の巨人的存在。 しかも描く作家は『ALL OUT!!』や『ここは今から倫理です。』の「雨瀬シオリ」先生! 俄然期待値は上がりますが、それを余裕で超えてきます。 特に『ここは今から倫理です。』で魅せてくれた哲学感が、松蔭の時代では異端ともいえる思想とマッチして、グッと魅力が深まります。 当時においては狂気とも言える思想をもって、 この国を憂う吉田松陰の傑物具合が色濃く表現されてます。 激動の時代、大きな時代の転換期に、誰が何を思い、どう判断したか 歴史の醍醐味とも言えるエッセンスもギュッと詰まっていて、はやくも続きが楽しみです。自分よりも高度な知性をもった狂人に何が言えるっていうんだ?1984年 -まんがで読破- バラエティ・アートワークス ジョージ・オーウェルhysysk↑ほんまこれ という感じで、監視社会やパターナリズムの恐ろしさを思い知ることができる。そしてこのような社会は物語の中だけでなく現実にも存在しているが、対抗する有力な手段は持てていない。 そしてもしかすると人間はこういった形を望んですらいるのかも知れない、ということがこのコロナ禍で明らかになってしまった。2+2=4と言えること、法的根拠のない時短営業要請には従わなくても良いこと、何とか守っていきたい。歴史好きなら楽しく読める!信長の忍び 重野なおき名無し元々戦国時代が舞台の作品が好きなのと、アニメ化されていたので気になって読み始めました。少女の忍者が主人公で、信長に仕えて天下泰平を目指し戦う話。平和にかける思いが印象に残ります。本宮ひろ志が伊能忠敬を描く新連載がグラジャンでスタート!猛き黄金の国 伊能忠敬 本宮ひろ志名無し※ネタバレを含むクチコミです。三国志を知ってから読むとさらに面白い覇―LORD― 武論尊 池上遼一六文銭※ネタバレを含むクチコミです。抜群の完成度レ ミゼラブル 新井隆広 ヴィクトル・ユゴー 豊島与志雄名無し原作が世界的名著なので様々な漫画版は存在しますが、本書はダイジェストにならないボリュームが確保されていて(8巻分)、忠実かつ圧巻の再現度です。今現在漫画で読むなら本書以外は推すのに気が引けて、漫画化されてないorされていても微妙な出来の世界的名著も多い中でその存在は幸せだなと思えます。歴史とエンタメのかみ合わせが秀逸天竺熱風録 田中芳樹 伊藤勢名無し相当にマイナーな題材なのに小難しさがなく説明もスッと入って来て読みやすかったです。個性あるキャラクター達による駆け引き、バトルついには合戦を織り交ぜながら6巻を一気に読了しました(余韻がまた素晴らしい)。伊藤勢作品の中でも最も薦めやすい作品であり、個人的には現時点での最高傑作だと思っています。続編!!父・観阿弥目線で語られる息子・世阿弥の恐ろしさぜあ ~世阿弥の地獄~ 雨瀬シオリ名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<2223242526>>
時は大正、華やかりし頃。 大きな屋敷で働く少女菊は、ある日屋根裏部屋で人形を見つける。 それはそれは美しい少女人形だった。 面白がってゼンマイを回すと…その人形はまるで生きているかのように動き喋るのだった。 しかしその人形には記憶がない様子で、菊と人形は自分の事を思い出す代わりに菊も言いたいことを大きな声で言えるようになること、と約束した。 少女人形とは何なのか。東京十二階には何が眠るのか?坊ちゃんが探し求めている薔薇乙女とはなんなのか? 私が大好きなローゼンメイデンシリーズの0です。 過去編ですね。大正浪漫いいですねえ。 詳しくはネタバレになるので言えないんですが、ぜひ過去作から読んでください!! YJ版のローゼンメイデンからぜひ!!! お願いします!!!!