歴史マンガの感想・レビュー1543件場面展開激しいチ。―地球の運動について― 魚豊starstarstar_borderstar_borderstar_borderパイナップル漫画好きお笑い芸人が勧めていて、読んでみた。 面白かったのだが、場面展開が激しかったイメージ。 新刊が出た時とか、思い出したように戻ってきて読んでも…アレ?的な、私は着いていけず、そのまま興味も失ってしまった。設定が新鮮太陽と月の鋼 松浦だるまstarstarstarstar_borderstar_borderパイナップル鋼を弾く?曲げる?能力を持つ武士。 それが故に、この時代では笑いものになる始末。 ひょんな事から嫁になりたいという女性が転がり込むが、同時に不穏な動きも。。 設定が面白く、これからの展開が気になるところ。ただ8巻まで読んでも全然分からないから、焦ったくなるかも…大人向けの漫画ですよ?木更津くんの××が見たい【単行本版】 萩原ケイクstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ※ネタバレを含むクチコミです。グルメ漫画と思ったら…ゴールデンカムイ 野田サトルstarstarstar_borderstar_borderstar_borderパイナップル面白いんだけど、ハマらなかった。 5巻くらいかな?途中でドロップ片恋さぶろうの感想 #推しを3行で推す片恋さぶろう 小池一夫 松森正starstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ やっぱ小池一夫、松森正のコンビだとこれが一番だな。小池一夫のよくわからないセリフを松森正の画力で相殺している感じもあって読みやすい ・特に好きなところは? 風嗅ぎの六根治。三郎ほどおかしくないし三郎への借りの返した方も良い ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ある程度巻数が短い小池一夫がやはり物凄いと再確認できるし、松森正の絵もいいね。小池一夫原作の初心者にもおすすめ 猫猫とじんし早くくっついて薬屋のひとりごと 日向夏 ねこクラゲ 七緒一綺 しのとうこstarstarstarstarstar_borderパイナップル最近の推し。 早く猫猫とくっついて〜と願ってる。 2つあるけど、絵柄はこちらの方が綺麗だけど、もう一つの方が小説を丁寧に描いていて描写は細かい。 こちらの方は2巻(だっけかな?)の宴で毒味をするシーンが、素敵。毒がすごく美味しそうで、猫猫の人物像がよく分かるシーン。 ▼ちなみに書籍化の前にここに投稿されています◎ https://ncode.syosetu.com/n9636x/江戸×人情×料理 #1巻応援ふくふくまんぷく 碧也ぴんくstarstarstarstarstar兎来栄寿歴史に詳しくなくても楽しめる、心温まる人情グルメマンガです。 江戸後期、文化文政の時代を舞台にした料理人の娘である「ふく」が主人公の物語。母親を亡くして家のことも父の手伝いも率先してこなす健気な偉い子です。彼女が最も興味を示すのは料理。料理本を読み漁って読み書きを覚えてしまったほど、料理にのめりこんで育ちました。 元々は殿様にも仕えて料理を作っていて、 ″お殿様でも棒手振りでも うまいうまいと毎日笑って飯が食えりゃァ それが一番幸せよ たった4文の串にだってそんな力はあるのさ″ という尊敬できる父親と何年も休みなく働いて、遂に念願の料理店を居抜きで開業したものの、宣伝が足りず閑古鳥が鳴き父親は急逝。 ふくは残った借金のカタとして、料理茶屋という名目で女の子たちが男性を接待する店で働かされることになっていきます。 なかなか逆境の多い人生ですが、父親譲りの技術と人を喜ばせたいという想いで料理を作れるふくが、さまざまな人の心を動かす料理を作っていくさまにはカタルシスがあります。始めは偏屈だった人も、ふくの作ったものを頬張った瞬間にそれまでにない表情を見せるのが痛快です。 巻末の参考文献の多さからも解るように、江戸の風俗や食文化を丹念に研究して描いているのが伝わってきます。実際に現代でも手に入る食材を使った料理の数々は、シズル感が強くて幕間ではレシピもマンガで描かれているので実際に作って食べてみたくなります。口の中でしゅわしゅわ溶けると評される霰豆腐など、いいですね。 また、一方で人間ドラマとしての魅力も大きい作品です。食べることは生きること。人が食をきっかけに生きる力を得るシーンもたくさん描かれていて、読んでいるだけでも胸が一杯になります。五話のエピソードなど、特に好きです。 タイトル通り、読むと福を得られた気分になれる作品です。時代的には女性が料理人をやるのには数々の困難があると思いますが、すべて乗り越えていってたくさんの人をますます笑顔にしていく料理を作っていくさまを見続けたいです。つよいぞ火縄銃イサック DOUBLE-S 真刈信二mampuku 17世紀のヨーロッパで活躍する日本人の傭兵「イサック」がとにかくカッコイイ漫画。火縄銃なんて日本史の授業で単語覚えたくらいしか馴染みのない代物って感じですが、表紙を見ればわかる通りこの男が構えると超カッコいいんすよね。伝説の武器かなにかですかって感じ。実際に当時の火縄銃の命中精度ってどんなものだったんでしょうね?(教えて詳しい人)ちなみに作中のイサックは超絶スナイパーでした。 あらすじや時代背景の解説はここ読むとわかりやすいかもです https://magazine.manba.co.jp/2017/08/26/1st-isakku/ 次から次へ戦いに身を投じていくイサック。因縁の敵みたいのも出てきてますます先が気になります。職人の凄み神田ごくら町職人ばなし 坂上暁仁starstarstarstarstaralank登場する職人それぞれもちろんそうなんですが、作品全体を貫く静かな熱量というか、凄みを感じました。淡々とひたむきに自分の仕事を突き詰めんとする姿勢に心が動きます。このマンガそのものが職人の仕事って雰囲気です。 個々の登場人物で言えば、自分の打った刀が不本意な使われ方をしたときの刀鍛冶職人の静かな抗議や、100年後を想像した仕事をする佐官職人。目の前のタスクをこなすことに躍起になりがちな普段の自分の姿が恥ずかしくなるほどです。 みなさん言うように絵も本当にすごい。熱した刀身を水につけた時の泡の感じが特に印象に残っています。 個人的には、静かな環境で紙で読みたいマンガです。おすすめです。和×西洋美術竹光侍 松本大洋 永福一成starstarstarstarstar_borderかしこ竹光侍こと瀬能宗一郎はものすごい剣の腕の持ち主ですが、死んだ母親の言いつけを守って偽物の刀を鞘に収めています。長屋の住人達にも慕われる穏やかな人柄なのに何者かに命を狙われているのは、瀬能本にも知らない過去の秘密があったからなのです…。 やっぱり絵がすごいですね。墨で描かれた勢いのあるタッチもそうなんですが、江戸時代のお話にキュビズムを取り入れるセンスがすごいなと思いました。ゲルニカをオマージュしている場面もありましたが、「SAMURAI×ART」な感じではなく「和×西洋美術」になっていたのがカッコよかった〜。漫画って自由ですね。こんなの松本大洋じゃないと出来ないけどさ!!誰もビートルズになりたいなんて思わないですよ。僕はビートルズ かわぐちかいじ 藤井哲夫まみこ※ネタバレを含むクチコミです。第二部まだ待ってます魔女に捧げるトリック 渡辺静starstarstarstarstar斎藤※ネタバレを含むクチコミです。何度読み返しても面白いクロボンシリーズ屈指の神作品 #完結応援機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト 長谷川裕一 矢立肇 富野由悠季 カトキハジメカワセミ㌠前作にあたる【機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人】から約17年後のUC:153が舞台となっており、あのVガンダムと同時間軸の作品が誕生した事により ・Vガン本編とどう絡ませるのか? ・一応は完結したクロボンシリーズをどう復活させるのか? ・あの名作鋼鉄の7人のハードルを前にどんな作品を見せてくれるのか? 等読む前から様々な疑問や不安そして期待を持たれたガノタや長谷川先生ファンは多かったかと思いますが読めば読む程 ①Vガンダム要素(ザンスカール帝国の組織図やゾロ系MSの魅力に加えリガミリティアとの関わり合い)の取り入れ方 ②再建した木星圏ならびに新主人公フォント君の人間臭さや兄貴分カーティスさん等各陣営キャラの魅せ方の素晴らしさ ③無印~鋼鉄の敷居の広さを活かした旧陣営キャラの再登場やMS類の発展や海賊らしい戦法や武装等読めば読む程ファンが感動や脱帽する場面の嵐が巻き起こる 等々これでもかと言わんばかりの長谷川先生が送る熱量や画力が展開され様々な考えていた感じた気持ちを良い意味で覆した神作品に仕上がっている神作品だと強く実感した作品なんですよね もっと評価されるべき作品神田ごくら町職人ばなし 坂上暁仁starstarstarstarstar_border生卵江戸の街に生きる職人を描いていく基本一話完結の漫画。こういう漫画が評価される世界じゃないとダメだ。良すぎる その人たちにしか分からない細部のこだわり職人ワザ それを画力で見せてくれる。 取っ付きにくい題材なのに読みやすい 刀鍛冶と畳職人の絵でその職人の仕事を見せるシーンに惚れ惚れする 歴史物は 地頭があんま良くない僕は結構苦手なジャンルなんだけどそんな俺でも読めてしまったこの漫画はすごい荒木飛呂彦や山口貴由からの影響を凄く感じる鬼滅の刃 吾峠呼世晴starstarstarstarstar_border瀧近年のジャンプ漫画ではかなり好きな部類だった 最近無駄にスカした漫画ばかりでこういう真っ当に熱い人間讃歌を描いてくれる作品は嬉しい 連載当時これめっちゃジョジョ+山口貴由作品じゃん!と思って読んでたら山口先生本人もインタビューで褒めてて合点がいった それでいて人間のうちに秘めた怨念にもしっかり向き合ってるのも良い、特に宿敵を仕留める為にサラッと妻子と共々自爆したとこは恐ろしいね 普通の作家だったら中々やらないエリア88の陰に隠れがちだけどこれも傑作砂の薔薇 新谷かおるstarstarstarstarstar瀧赤い星のガリルが特に好き令和で初めての名作。チ。―地球の運動について― 魚豊starstarstarstarstarcircus43今まで当然のように習って来た事が、いろんな人の経験や意思があって自分の知識の一部になってると考えると中々考え深いものです。 今までにない視点の漫画。 令和に入ってからの作品で圧倒的に面白かったです。 作者もまだ若いのでこれからの作品も楽しみです。僕は第三部、好きだけどねワタリ 白土三平starstarstarstarstar_border阿房門 王仁太郎(アボカド ワニタロウ) 『ワタリ』が教育=洗脳論である事、終盤の流れが寺子屋から近代的な学校に移っていく時代の流れなどは善悪を超えた社会論、教育論として興味深く、特に0の忍者の持つMKウルトラ作戦的なSF性や神話に纏わる寓話性がある。 この作品には一つの曰くがあって、最終部となる第三部が著書・白土三平による選集に収録されていなかった。これは第二部を執筆後の白土が急病に倒れ、全体的な完成に関与できなかった故に自作ではないとの判断により除かれたのである。 実際第三部は変装のトリックがクドいほど多いなどの欠点が無いとはいえないが、それでも0の忍者が単なる暗示による超人忍者計画ではなくて、寧ろ無限に代替を生成する究極の身代わりの術―あたかも、アラビア数字の位が0で増える様な簡単さで己の複製が出来ていく、全ての基礎のような術―であると示される様は圧巻であり、それに白土が何処までタッチしていたかは不明だがそのエッセンスをある程度以上の水準で連載させて完結させた姿を見ると、当時の赤目プロが単なる職業集団では無くてワタリたちが理想としていた思想を共有し独立した生活単位を営む渡一族に見えてくる。 モデルを持たない僕達の、たとえ稚拙な芝居でも…機動戦士ガンダム THE ORIGIN 安彦良和 矢立肇 富野由悠季 大河原邦男starstarstarstarstar阿房門 王仁太郎(アボカド ワニタロウ)2024年3月17日 「また、死ぬよ!」(伝説の大根役者ロバート・コーツの「迷演技」,リーダーズダイジェスト『世界不思議物語』より引用) 安彦良和による表情がコミカルでいいんだけど、一年戦争後期のギレンとかシャアが中々しやがらないんだ、これが。仏頂面や一物抱えた薄笑いばっかりでさも自分等をアレクサンダー大王やナポレオンと思ってるんだろうね。あの芝居がかった態度は。それが大変不気味であるんだが、不気味ゆえに彼らは強い。彼らの心持はナポレオン、カエサルであるからだ、英雄は容赦を知らない、それ故負けも知らない。 それに比べるとホワイトベースの乗組員はケツの青いひよっこもイイとこ。たかが仲間が将軍を尻に敷くと言う粗相をした程度で目を丸くして開いた口が閉まらない。彼らの振る舞いもまた芝居がかってるが、ギレンやシャアと違ってそこには英雄を憑依させた凄みなんか無い。あるのは一身上の苦悩と戦場での生の証を立てようと足掻く青臭さ、それだけだ。 然し、彼らはハムレットやヒットラーを憑依させて何かしらの大物になろうとしているシャアやギレンと違って自分を生きている。彼らが英雄にのめり込み過ぎて自分でも何でもない暴力の化身になり果てているのに対し、ホワイトベースの乗組員はちっぽけな自分でしかないが、それを貫徹していく最中に英雄に届かなくても何かしら自分を語るヒストリーを身に着けた。詰り立場は逆転したのだ、余りにも豊かな教養とバックボーンにより得た資格で歴史に寄り過ぎた男たちは、逆説的に歴史の中での自分の立ち位置を忘れて骸か神か以外の自分の存在を忘却した。これは結局誰よりも歴史と己の対比に自覚的であり、メタ的にシャアやギレンの思想的師となっていたマ・クベが結局不出来な部下一人教育できず、歴史のダイナミズムを意識したアムロたちに敗北を喫した(『アムロ0082』)姿を見ても窺えよう。 『ガンダム』は45年続くロングランのシリーズだ。その中で築き上げられた設定や歴史はとてつもなく膨大で長くそれを専ら漁るファンも大勢いる。然しそのような流れの中に於て『THE ORIGIN』はフラットな設定に紐づいた歴史に異を唱えるように、そこでの「健全なダイナミズム」を描き出す。勿論、これは安彦良和の一存の作品であり、とても「粛清」の域に至らないのであるが、それでよいではないか(安彦もそこまで考えてはいない)。 結局、こういう作品が打切にならず大団円を迎えた辺りに「ガンダム」は恵まれた作品であり、我々はそれを盲信の観念を払拭して健全に引き継がねばならない。これは『ガンダム』の意匠を用いた歴史漫画であり、この歴史に『ガンダム』が含まれているとの告白だろう。 P.S: 或いはジオンが、事故演出家した歴史とするなら彼らはヨーロッパで、逆に自分を規定する歴史を持たず力で押しがちな連邦はアメリカなのかもしれない。然し少なくとも作品の後者には、己を語る語彙を得ようとするチャンスがあるのだ。作品ラストにジオンの残党が連邦で再就職するオチは「何物でもない」余地、ナポレオンでもヒットラーでもないモデルをさがす余地をアメリカに求めた隠喩なのかもしれない。これは余談の通り、根拠の無いトンチキ歴史観だ。忘れてくれて結構。自分が好きな要素が全て詰まってるエリア88 新谷かおるstarstarstarstarstar瀧カッコよすぎる、面白すぎる心という器は…シグルイ 南條範夫 山口貴由starstarstarstarstar瀧超絶大傑作、涙が止まらない 傀儡にならざるを得なかった藤木とそれを理解した三重の絶望 いつ悪女になるのかレッドムーダン 園沙那絵alank(1巻読んだ感想) 後宮のことをよく知らなくったってここは大人しくしとくでしょっていう場面で正義感を貫いた武昭がどういう過程で悪女になっていくのか想像つかない。 古代中国の描かれ方がこれまで浅学ながら持っていたイメージと異なり面白い。 権力争いはいつの世にもあるのでしょう。職人が職人を描く。神田ごくら町職人ばなし 坂上暁仁干し芋職人たちが働いている空気感まで伝わってくる説得力ある画力。 背景も細部にまでこだわって描かれている。 着物のしわひとつとっても丁寧な仕事ぶりが分かる。 そして、陰影のつけ方。 大胆なコマ割り。 江戸時代に乗り込んで、のぞき見しているような感覚になる。 坂上暁仁自身がかなりの職人である。花の慶次―雲のかなたに―の感想 #推しを3行で推す花の慶次―雲のかなたに― 原哲夫 隆慶一郎 麻生未央starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 久しぶりに「エンチャント・ファイア」のコラを見たので読み返してたが俺はこの漫画の思想をそれなりに受けているなと思う。 ・特に好きなところは? 色々あるけど蛮頭大虎。キャラ込みでギャグと紙一重だ。コマだけ見たらギャグ。マンガとして読んだら感動するね。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 読んだ後に色々突っ込みたいところができると思うがそんなことは気にせず「だがそれがいい!!」の精神でいいのではないでしょうか <<12345>>