歴史マンガの感想・レビュー1547件<<12345>>「架空戦記」でもあり「歴史」でもあるアルキメデスの大戦 三田紀房starstarstarstarstarmampuku極上の「負」のカタルシスだった。 日本が第二次大戦に突入しそして敗戦するまでを描いた戦記モノで、架空の天才軍人・櫂直(かいただし)が明晰な頭脳と冷静な分析によって開戦を、ひいては敗戦を回避すべく孤軍奮闘する話。 犠牲を払いながら手を尽くしても戦争へ突き進む軍部を止められず、事態は坂を転がり落ちるように悪化の一途をたどっていく。巻数にして30巻を超える長い長い無力感と喪失感を味わいながら、物語終盤ミッドウェー海戦で惨敗、櫂は軍を離れ、そのまま終戦、東京裁判を経て完結へ。 勝利も復讐も俺TUEEEも、およそ快感と呼べるものを与えられないまま、ずっとしんどい思いをしながら読み続けることになるものの、読後感は不思議と悪くない。むしろ心地よいまである。なぜか。 「いわんこっちゃない!」と叫びたくなるような負の感情のカタルシスの連続、喪失感、破壊(と再生)、櫂の決意と忠誠、わずかな希望……。一言であらわすなら、「大人の味すぎる娯楽」って感じ。趣味と仕事の間で揺れる正直おじさん【1巻の感想】へうげもの TEA FOR UNIVERSE,TEA FOR LIFE. Hyouge Mono 山田芳裕starstarstarstarstarたか※ネタバレを含むクチコミです。さて映像化はどうなるのかゴールデンカムイ 野田サトルstarstarstarstarstar_border江戸川不安であり楽しみである。ありがとう武田観柳るろうに剣心―明治剣客浪漫譚・北海道編― 和月伸宏starstarstarstarstartoyoneko無印るろ剣はリアルタイムで読んでました。和月先生の作品では武装錬金が好き(特に終盤)。るろ剣北海道編は、3巻まで読んで、あとは追ってませんでした …という状態で、「カレー沢薫、漢を語る」の武田観柳回を読み、北海道編を最新刊まで読みました https://comic-walker.com/viewer/?tw=2&dlcl=ja&cid=KDCW_MF09202918010018_68&bs=1 最高でした!! とにかく武田観柳が良すぎる。あの小悪党がこんな魅力的なキャラになって再登場するというのは全く予想できなかった 泣きました。無印読者でまだ読んでない人は絶対読むべき! コミック5~6巻です(それ以降も面白いよ)厳選!読んでほしいこのマンガ夏目アラタの結婚著者:乃木坂太郎完結全12巻作品情報はこちら続きはよドリフターズ 平野耕太starstarstarstarstar山下真司現世で死んだ有名武将や哲学者、陰陽師などがファンタジーの世界に召喚される系のストーリー。織田信長、那須与一、ジャンヌダルクや土方歳三などが敵味方に分かれて戦う。これだけ見るとありきたりでスッゲェつまんなそうだけど超面白いからどうぞ。未知を既知にするのは何時だって機知に富んだ無知な奴らダンピアのおいしい冒険 トマトスープピサ朗17世紀の海賊の航海日誌を膨らませた「事実を基にしたフィクション」の伝記漫画なのだが、とても素晴らしい。 昔の学習漫画のようなシンプル絵柄だが、当時の海賊という事情からも病気や戦闘などのともすればグロテスクな部分も読みやすく、またダンピアも実年齢より若々しく感情移入がしやすいし、異常なまでの参考資料から読み取ったであろう先住民や欧州、東南アジアなど各々の文化を、しっかり漫画に落とし込み、題材となった人物をしっかり主人公として魅力的に描くのは相当な筆力を感じる。 英国生まれの青年ダンピアは、貧困と教育を軽んじる当時の価値観から大学に通えず、紆余曲折の果て、はみ出し者だらけの海賊船に流れ着いた、当初は悲観していたが、誰も知らない事の発見者になれる喜びを噛みしめ、未だ未知なる事に溢れた太平洋の冒険に胸を躍らせる。 当時航海も盛んになっていたとはいえ、人々にとっては日々を生きるのが精一杯というのは珍しくもないだろうし、ダンピアのような青年はきっと多かっただろうけど、どんな状況にあろうと好奇心と探求心に満ち溢れ、恐れず行動し、海賊というヤクザ稼業をすらチャンスとして学ぶダンピアが実に魅力的。 「おいしい冒険」の名の通り、食事に関する描写が豊富だが、当時誰も食べたことの無い未知の食材を調理するその風景は、その航路からも正に「先駆者であることの歓喜と偉大さ」を訴えかけてくる。 しかし食事だけでなく、授業料の無いフィールドワーク、税金にせよ犯罪にせよ許され、実力勝負故に人種差別の薄い海賊という職業、それらもひっくるめてのダンピアの「おいしい冒険」であるのも面白い。 危険に溢れた海賊稼業が「おいしい」と言えるかは人によるだろうけど、職業選択の自由もない時代で、海賊以上に劣悪な環境の海軍の事情なども併せて語っているのでダンピア達にとっては正においしい冒険だったのだというのが伝わってくる。 教科書には載らなくとも歴史を彩る偉人の生涯を実に魅力的に描いていて、とても良い読後感を得られる名作。とにかく勢いで笑わせにくる何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!? 井出圭亮 藤本ケンシstarstarstarstarstar山下真司織田信長が本能寺で殺されるのを回避するために何度もループする歴史改変しまくりストーリー。 とにかく信長がクズ野郎でめっちゃ笑う。部下に嫌われすぎててどんだけ頑張っても謀反起こされる。果たして信長は歴史を変えられるのか!?が見どころ。パロディも多くてネタが豊富。ウマ娘のやつとかめっちゃ笑った。竹光侍の感想 #推しを3行で推す竹光侍 松本大洋 永福一成starstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 面白いのはわかっていたけど今回読み返したがこれだけ面白いというのは10年くらい前の俺は気づいていなかったのか。昔は瀬能宗一郎を基準を読んでたが今回は木久地真之介と御輿大三郎がお気に入り ・特に好きなところは? 木久地真之介の全て。木久地真之介の言動の全てがいいね。ネズミを異常に可愛がったり、馬を助けたり赤目のことを邪険に扱いつつも優しかったりするところだな ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 瀬能宗一郎の物語として読むのもいいですが、瀬能宗一郎の周りの人間模様の思いを馳せながら読むのがおすすめです カルト的人気の小池桂一かたじけない 小池桂一 神崎夢現starstarstarstarstar_borderカイ黒船来航の時代に日本の未来を考え渡米を目論む侍 ある日ピエロから謎の金平糖をもらいトリップ トリップ中に天狗の国に拉致されモアトリップ ザックリ言うと火の鳥みたいな感じ 元プレミアム本のためリバイバルと電書もなかなかの値段で小池桂一ファンじゃなければ手が出しにくいとは思うけど、その価値はありました。 ちなみに 別作品のスピノザは2024/01で5万円程作者が好きな物を描く乙嫁語り 森薫starstarstarstarstarカイ森薫の良さは「描きたいものを本気で描く」だと思ってます。 乙嫁語りは異文化フェチ&描き込みフェチ 民族衣装に手芸品、動物や背景まで超こだわって丁寧 読むなら電子書籍で見開き出来る状態がオススメ青春探偵団の感想 #推しを3行で推す山風短 せがわまさき 山田風太郎starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 前作の時代劇と違い現代劇で探偵小説好きの高校生6人が海岸で奇妙なトラブルに巻き込まれる内容だがくの一紅騎兵や剣鬼喇嘛仏に比べると俺向きではないかな ・特に好きなところは? 銀幕女優の最後のセリフ。解決したのかしていないのか思わせぶりなところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! くの一紅騎兵や剣鬼喇嘛仏のような物を好む方にはお勧めできないですがなんとなく夜寝る前にはちょうどいいとは思う うまずいは褒め言葉いよっおみっちゃん 山田芳裕starstarstarstarstarかしこ女浪人おみっちゃんが強い強い。100人を1人でぶった斬るくらい強いけど、自分より強くていい男を探している乙女な一面もあるギャップがいいです。もう絵も演出も完成されていてシビれますね〜!この漫画が気に入った人には「仕掛暮らし」も読むといいと思います。そちらはもっとダークな話ですが…。剣鬼喇嘛仏の感想 #推しを3行で推す山風短 せがわまさき 山田風太郎starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 「剣鬼喇嘛仏」は宮本武蔵との対決を願う「剣鬼」・長岡与五郎がお登世と結合したまま物語が進む。途中ですぎ恵美子「げっちゅー♥」の「SHINと繋がったままこんな街中歩くなんて頭がフットーしそうだよおっっ」を思い出したが全編と通して俺好みではあった ・特に好きなところは? せがわまさき、山田風太郎の描く宮本武蔵が今までのキャラと違い少しギャグよりになっているところ。十 ~忍法魔界転生~を読んだ後だったのでギャップがすごい ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! なんだがわからんがすごいもの読みたいと思う時にはおすすめです 女が強くてカッコいい #完結応援テンタクル 岡村星starstarstarstarstarかしこ2巻が血生臭くてめちゃくちゃ面白いです!バッサバッサと薙刀で男達を切り刻んでいく美しい人妻が出てきますよ〜!残念ながら3巻からは電子版のみの販売になってしまいましたが、今こそ全巻一気読みを推奨します!! 舞台は幕末の九州。国家転覆を測ろうとするテロリスト達を心優しき主人公が杖術で撃退していきます(杖術とは文字通り「杖」を使った武術だよ!)。テロリスト達も複数いてそれぞれの思惑があるから一筋縄じゃいかないんですよね。 主人公が最も敵対するのが皇族の血を引く女の子で、しかも凄腕の二刀流なんです。それがカッコいい〜!!幕末の歴史に詳しくなくてもカッコいい女達を見るだけでも価値があると思います。くの一紅騎兵の感想 #推しを3行で推す山風短 せがわまさき 山田風太郎starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 多分昔に山風短を全部読んだ覚えがあるのだがまったく内容を忘れていた。今回のくの一紅騎兵は、むちゃくちゃよかった。くの一の可能性と歴史的な話が組み合わさって荒唐無稽と言うべきなのかその通りだなと思う両極端の感想を持つことができたので最高 ・特に好きなところは? 男性でも妊娠できるのかということに対して直江山城守兼続の回答。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 男装の美少女、または女装の美少年が妊娠したのか不明な感じですがまあこの画像をみたら細かいことは気にしないでいいかなと思う 十 ~忍法魔界転生~の感想 #推しを3行で推す十 ~忍法魔界転生~ せがわまさき 山田風太郎starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 柳生十兵衛三厳は働きすぎじゃないか?Y十M(ワイじゅうエム)~柳生忍法帖~でも活躍しているし今回の十 ~忍法魔界転生~でも大活躍だな。今まで数回『魔界転生』のコミカライズを読んでるけどこれが一番普通に終わっているような気もするが、どこまで忠実にコミカライズをしているかちょっと調べたがこれが一番忠実にコミカライズしているようだったが本当のところは原作を読んでいないので不明 まあ石川賢版は忠実にコミカライズをしているわけはないし多分違うしとみ新蔵版とは何となくちがったなような気がする ・特に好きなところは? 牧野兵庫頭と根来衆、自称柳生十人衆。剣豪や化物しか登場しない作品にちょっと一般人に比べて頭がいいとか剣術ができるぐらいの人間が混ざるとどういう扱いになるかがよくわかるね ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! これを読むと後の世への影響はものすごいものはあるなと思うので一回読んでみるのはいかがでしょうか? どデカい白鯨との因縁エイハブ 猿渡哲也starstarstarstar_borderstar_borderカイ猿渡哲也の漫画初めて読みました タフの存在は知ってるけど、絵が綺麗なバトル漫画って程度の知識しかありません。 エイハブの感想はまぁ普通の漫画って感じ ストーリーは因縁復讐の熱い戦い、でも全てが薄い 絵は綺麗で見開きなどインパクト大、だけど動きが弱い セリフの位置がわかりづらくて読みにくい場面あり 一冊で完結してるのでサクッと読めていいY十M(ワイじゅうエム)~柳生忍法帖~の感想 #推しを3行で推すY十M(ワイじゅうエム)~柳生忍法帖~ せがわまさき 山田風太郎starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ なんか昔読んだ気がするが間違いなく、「十 〜忍法魔界転生〜」とちょっと混ざって覚えていた。こちらは柳生十兵衛三厳と堀一族の女七人の話だ。柳生十兵衛三厳が直接戦わず策を駆使して堀一族の女七人でどう会津七本槍を倒すかをわかりやすく描かれていていい ・特に好きなところは? 普通に考えたら十兵衛のかっこよさなり堀一族だったり、沢庵宗彭、南光坊天海、芦名銅伯の読み合いだったりとするが俺は途中に出てくる十兵衛の協力者である坊さんたちだな。絶対に力では勝てない会津七本槍に対して堀一族の女をどうやって守り時間を稼ぐかを実行するところがいいね ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 途中色々残酷な面はありますが良い終わり方なのでおすすめです 帝政ロシアに咲く血塗れの百合 #1巻応援蝶と帝国 箕田海道 shirone 南木義隆starstarstarstarstar兎来栄寿南木義隆さんが2022年に上梓した小説を、『病月』や『北の女に試されたい』の箕田海道さんがコミカライズした作品です。 赤の広場で演説するレーニンを主人公が暗殺しようとするところから始まる百合物語はなかなかないでしょう。 第1話は丸々カットバックとして使われます。恐らく1920年5月に行われた赤の広場でのレーニン演説の際。すべてを奪われた主人公キーラがその怒りを刃に込めながらも、それをどこに振り下ろすべきか迷いながらレーニンを標的にし、しかし秘密警察に防がれて未遂に終わり捕えられる寸前までが描かれます。1話では、まだキーラの名前も出ないのが特徴的です。まるで、歴史という大海の暗く深い部分で藻屑として消えていったことを象徴しているかのようです。 そして、第2話から舞台は1905年の7月、ウクライナ南部のオデーサ(元々は「オデッサ」と呼ばれていましたが、2022年3月31日から外務省によりウクライナ支援及び連帯を示すためロシア語ではなくウクライナ語に基づく読み方にするという方針で「キエフ」を「キーウ」、「チェルノブイリ」を「チョルノービリ」と呼ぶのと同様に「オデーサ」と呼ぶことに決められました)に場所を移して、本格的に物語が始まります。 美貌と輝かしい未来がありながら暗澹たる過去を抱えるお嬢様のエレナ。エレナの屋敷に仕える、捨て子で故郷も血縁者も持たない16歳のキーラ。世の不条理によって奪われ欠落した部分を互いに埋め合うように、情愛を交わし合う間柄のふたり。その破滅的で危うく、しかし艶やかな営みが狂おしく胸を焦がします。 16歳のころは誰かを憎んだり復讐の炎を燃やしたりといった感情もなかったキーラですが、やがて反ユダヤの機運が高まる中で横行したポグロムという悲劇が彼女を襲います。運命の皮肉と言うべきか、レーニンも実はユダヤ系の血を引く人間でしたが存命中はひた隠しにされていたという事実はキーラも知りえなかったでしょう。 きっと、そこに刃を突き立てられていたとしても本質は何も変わることはない。それでも、突き立てようとせずにはいられない。その身から血と共に溢れる衝動を止めることはでき得ない。人はみな大河の一滴であったとしても、その大きな流れに抗う。その切実な在り方に、強く引き付けられます。 この物語によくぞ箕田さんを抜擢したなと。この黯さと、それだけに止まらない情感の表現をするならば理想的だと感じました。あとがきを読んでも、非常に真摯にディティールにもこだわって描いていることが伝わってきますし、神は細部に宿っています。 今の情勢下であるからこそ、『戦争は女の顔をしていない』や『同志少女よ敵を撃て』などと併せて読んでおくべき作品であると感じます。職業漫画の極致でもあり、実は美少女漫画でもある神田ごくら町職人ばなし 坂上暁仁starstarstarstarstarmampukuこの作者の漫画を初めて読んだが、いったい何者なんだ…… トーチらしい漫画といえばそうだが、果たしてどれだけの知識、取材、リサーチがあればこれほどの解像度で江戸の街が描けるのか。陳腐なコメントになってしまうが職人たちの息遣いや染め物や木材の匂いなどさえも感じられるほど。 ただそれだけでなく、職業モノの短編としてとにかくストーリーがエモい。特に1巻後半の『左官』にはクリエイター物の魅力が詰まっている。江戸というひとつの場所と時代を切り取っていながら、悠久の時間をも感じさせる。 少し幼い顔立ちの女の子が主人公の話が多いのも特徴だ。職人漫画というやや堅苦しくなりそうな舞台がぱっと華やかかつ柔らかくなる、という一般的な美少女漫画的な効果も確かにありつつ、三者三様に奮闘する彼女たちの姿に、この時代にも色々な女性の生き方があったのだろうなと想像させられる。まめで四角でやわらかでまめで四角でやわらかで ウルバノヴィチ香苗starstarstarstarstar寸々日本から失われてしまった"四季"だ…… 江戸時代の考証がしっかりしてるのはそうなのだけど、その風俗豆知識みたいなのを決して押し付けがましくせずお話に上手く取り入れているのがプロい。食べ物が全部美味しそう! 線の省略とかは高野文子っぽくも思えた。『緋色の研究』より前のホームズと「ベイカー街イレギュラーズ」 #1巻応援ガス灯野良犬探偵団 松原利光 青崎有吾兎来栄寿本格ミステリ『体育館の殺人』の青崎有吾さんが原作を、『リクドウ』の松原利光さんが作画を担当する、19世紀末のロンドンを舞台にした新たなミステリ。 19世紀ロンドンといえば、コナン・ドイルが生んだ世界中に愛好家がいる最も有名な探偵、シャーロック・ホームズですね。本作は、そのホームズを助ける浮浪少年のリューイが主人公の物語です。 巻末に北原尚彦さんの解説がある通り、ホームズ正典における「ベイカー街イレギュラーズ」、ホームズからお駄賃をもらって彼を助ける1ダースの浮浪少年たちという存在からリューイは着想されているものと思われます。 レストレード警部のような原作でもよく見かけた登場人物や名前だけ言及された事件名などが登場して、原作で書かれていたわけではないけれど仄めかされていた事柄を上手く繋ぎ合わせながら補完するような立ち位置の新たなシャーロック・ホームズの物語となっています。ホームズがまた開業したばかりでワトソンと出会う前段階ですね。 とはいえ、ミステリとしてサスペンスとして、また明日もわからぬ浮浪少年が今日を必死に生き抜く物語として純粋に面白いので、ホームズをまったく知らなくても面白く読めることでしょう。本格を得意とする青崎さんらしい、質実剛健な謎解きの楽しみを味わえます。 また、松原さんの高い画力で描かれる19世紀末のベイカー街と息衝くようなキャラクターたちがとても魅力的です。リューイの目力が良いですね。ホームズも癖はありながら、ずば抜けた慧眼を発揮するところはやはり格好いいです。アクションシーンも迫力があります。 今後、原作の他の有名なキャラクターたちは登場するのか、どのように料理されて提供されるのか。非常に楽しみです。考える侍の感想 #推しを3行で推す考える侍 山田芳裕starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 何がすごい面白いかというのは説明がむずいが、タイトル通りの「考える侍」であった。俺の好きな最初の一話と最終話がちょっと繋がってるタイプのもいい ・特に好きなところは? 豆乳の壺のおちた二匹のネズミが一匹は溺死し一匹は生き残ったという雑談の回 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 寝る前に読む山田芳裕をマンガ何がいいと聞かれたら「考える侍」を勧めるね 「開花アパートメント」感想開花アパートメント 飴石ニーナ個人的にめちゃくちゃツボな一冊だった! 絵柄も世界観もストーリーも全てがどストライクで、読みながらずっと好きを噛み締めていたわ(笑) 探偵コンビのバックボーンが非常に気になります!そのうち掘り下げてくれるかな?その他の住人たちも、みんな魅力的ですごくいい!<<12345>>