心震える内容ですが暗い話ではないのでぜひ読んで頂きたいです。作者の琴葉とこさんが中学生の時にウェブで発表していた作品を、2年かけて描き直して単行本化したそうです。序盤は「メンヘラちゃん」「病弱ちゃん」「けんこうくん」のほのぼの日常漫画ですが、4コマ漫画よりストーリー漫画のページが増えていくにつれて胸がぎゅーっと締めつけられるようなお話になってきます。いつも死にたいと考えていたメンヘラちゃんが生きることを徐々に受け入れていく過程で、病弱ちゃんもけんこうくんも悩んでる様子が描かれているのがいいなと思います。
パチンコによる借金をたんまり残して女房が家出をしてしまうが、残された子供と旦那が女房を探し回るというストーリー。結局、女房探しの旅の途中で自らもギャンブルにハマってしまうのですが、女房だけでなく、結局似たもの夫婦だったのかなぁというオチで笑いました。
思わず「痛いッ!」と叫んでしまうようなエピソード集。見たら絶対に後悔するとわかっていても読んでしまった。視覚に訴える形で、切り傷、すり傷、打撲、ヤケド、骨折などあらゆる痛みを疑似体験できます。各章ごとに「痛みレベル」が増し、読み手が耐えられる限界を配慮した優しい(?)構成になっています。ホラー漫画家・御茶漬海苔氏ならではの恐怖の一冊です。
幸せでありながら退屈さも感じる毎日を送っていた主人公がある出会いをきっかけに変化していくお話です。平穏に見えていた生活が実はそうではなく、幸せって何だろうと思ってしまいます。状況に流される主人公がもどかしくもあるのですが、そういう危うさに惹かれていく展開にドキドキします。
とにかく描き込みが凄くて、とにかく読んで楽しい気持ちになる読切。 未知の生物だらけになってしまった地上から逃げ、人類が地下シェルターで生活をはじめて千年。修学旅行で地上へ来ていた真面目な女学生・スズキさんは、同級生の手により崖から突き落とされてしまう。しかし崖の下で魔物から助けてくれた男子学生二人組に出会うことで、閉ざされた地底にいたらわからなかった、世界の広さを知る、というお話です。 面白いのが、男子2人(ホンダとカワサキ)が地上にいる理由が、千年前の日本で描かれた「ヤンキー漫画」の続きを探すためで、彼らはその漫画を「古代の書物」として扱っていること。でも、漫画を読んで心が躍ったり震えたりする様子は、今と全く変わらない。千年後の子供達と、やっぱり漫画は最高だよな!という気持ちを共有できたようで嬉しくなりました。 すごいデビュー作だなと思います。次が楽しみ。
血のつながった兄・ゆうまへの恋心に、許されないと思いつつも他の女が近づこうものなら脅迫もいとわない妹のゆうな。しかしあるきっかけにより、たとえ兄妹でも許されない恋など無いんだという思いに至り、ゆうまへ気持ちを伝えようとするが… 最後はちょっとびっくりだけど切ない結末でした。
主人公の鍵山はけしてリア充ではない。 だが非リア充であるともいいがたい。 少なくとも鍵山には自分が王様である居場所がある。 けしてニートとか引きこもりというわけではない。 大学院に通学し研究に勤しんでいる。 やたらと教授を怒らせているけれど。 コミュ障というほどでもない。 ゲーム仲間の友人も、飲みに誘ってくれる先輩も、 付き合いたくてアプローチしている同級生女子もいる。 たまたま運や都合が悪く、上手く行かないことが多いけれど。 極端に根暗だとか精神的異常者でもない。 カバの置物や炊飯器、換気扇と会話したりするけれど。 裕福でもないが飢えに苦しむほど貧乏でもない。 冷蔵庫内の余った食材を使いきろうとして 完成した謎料理をまえに躊躇したりするけれど。 アパート内がゴミ屋敷とか汚部屋とかになっている訳でもない。 掃除や整理整頓にいそしむこともある。 主にレポート提出に追われているときなどに限るけれど。 何かを達成するために、今は苦労に耐えている、 というわけでもない。 かといってけして自堕落というほど無気力でもない。 そんな普通の若者?の主人公・鍵山の、 1K(6畳)バストイレ付きのアパートでの生活 「のみ」を舞台にした漫画。 たとえ6畳1Kであろうとも、 たとえ学生バイトの身分であろうとも、 一国一城の主だ。 だから自分の城のなかでは自分をさらけ出す。 炊飯器や飲みかけの酒瓶であろうとも、 自分の意を汲んだ会話が成立?している。 スマホは色々と導いてくれる。 多少は意に反した結果となって、 自虐的に無理矢理自分を納得させていたとしても。 そんな6畳一間での鍵山の生活を見ていると、 「とにかく頑張ろうぜ、 オレも偉そうなことは言えないけれども。」 と思ってしまう(笑)。
「兄妹なのにキスしたら犯罪だよッ!」 「そうなの?じゃあ一生犯罪者でいいや…」 「じゃあわたしも共犯でいいよ…/////」 みたいなやりとりを永遠にやってます。 Twitterでちらっと拝見したことがあったけど本になってると知って読んでみた。犯罪かどうかでいうと、まあスレスレかな。完全に著者の性癖を漫画にしましたという感じが伝わってきますね。総集編、続きがあるみたいなので楽しみです。
連ちゃんパパを読んで「ありま猛」に興味が湧いたので読んでみた。 あらすじにある通り自殺したサラリーマン・天地留男(あまち・とめお)の肉体に乗り移った天使が、天地になりきって生きようと奮闘するサラリーマンコメディ。天使が天地留男になりきって生活を始めるが、全く情報がないところから始めるため色々奮闘するが、ちょこちょこ「天地留男」の過去の悪行せいで問題になったりもする。 最終回も含めていい感じのマンガだった。連ちゃんパパのような内容では全くございません
小学生のときすごく好きだった1冊! キャラが可愛くて愛らしくてたまらない! 夢も笑もある漫画です!
目が覚めると、自分が犬になっていることに気づいた男子。美少女の家にペットとして迎えられたけれど、その美少女はなんと男子が人間だったころに繋がりがあった、というよくある転生コミックです。読んでいて、一抹の寂しさもあって笑いだけではない複雑な内容でした。
剣の達人である高校生・通称村正を主人公にした、かなり性的にキワドイ漫画で、40年以上前の発表当時は大きな話題となった作品です。小池一夫氏原作のこの作品ですが、俺の空/宮本ひろ志と通じる部分があり、村正が全国行脚しながら、出会う魅力的な女性との精神、肉体的な交わりを通し物語が展開します。さすが小池原作だけあって、荒唐無稽な設定でありながら写実的な内容で楽しめます。
1980年代の野球界がベースになっていると思われる劇画でスポーツ記者を中心に話が進んでいく。 身売りに出された球団を鉄道事業を行なっている会社が買収し球団経営に乗り出したり、新聞事業を行なっている会社がオーナーの「球界の盟主」と言われている球団があったりと、なんとなくわかりやすい内容になっている。球団のオーナー同士に確執や、ドラフトで色々あり米国への野球留学をしたピッチャーの存在などもありすごい楽しめた。 俺の好きな牛次郎/影丸譲也なので安心感はあったし、あらすじに書いている通りのプロ野球を「球団経営」という視点から描いた異色作だと思う。 ただ急な終わり方をしているのが残念だった
セックスピンチヒッターという発想はすごく面白いと思った。セックスに自信がない男のために、その代わりを果たすという仕事。確かにこういうのって実社会でも需要はありそうですね。男性にとってセックスのテクニックはなによりも自尊心につながるからそれだけ重要なものなんですね。
猫好きには嬉しい、猫だらけのファンタジー短編集です。 全部で5作品ありますが、表題作「くろねこタクシー」が一番お気に入りです。 猫の背中に小人を乗せ、タクシーのように走るお話ですが、黒猫の名前が「タクシー」と言うので、ちょっとややこしいです(笑)。 こびとのさくらと猫タクシーがとてもキュートで、なんとなくトトロのネコバスを思い出してしまいました。 他の話も雰囲気の良い短編ですので、ゆっくりした気分で漫画を楽しみたい時にちょうど良い一冊です。
8人しかいない島の野球チームに、ピッチャーの主人公が転校生として加わるという野球物語。 大変面白かったです。理屈抜きに楽しく、読んでいて主人公の大活躍がとにかく痛快でした。昨今の作品に見られる妙に屈折した設定が無く、少年野球漫画として王道の健全な楽しさに満ちており、読んでいると野球をやりたくなるような大きな魅力を感じます。 また同時に、瀬戸内地方独特の大らかな風土の魅力も伝わって来るのが嬉しいですね。 とだ勝之先生の絵のタッチは子供のころに読んでいた漫画のタッチと似ていて懐かしさを覚えます。
BLとして萌えるかというとそうでもないですし、政治家に対して理解が深まるかというとそうでもないですけど、とにかく時代を感じますね、肩幅とか。 2人は国民公認のカップルで、同性愛を揶揄する者などひとりもいません。なんて平和な世界でしょう。今の日本からはかけ離れています。もはやファンタジーと言ってもいい。 面白いか面白くないかでいうと、面白いです。苦なく全5巻読めました。 ただ正直どのへんの方にオススメできるのか少々わかりかねます。平和なBLが好きな方かな?
巨人・大鵬・卵焼きの言葉に象徴される昭和の読売巨人軍の人気を指し示す1つの漫画が『黒い秘密兵器』です。 週刊少年マガジンで61年から先行して連載された「ちかいの魔球」は「巨人の星」に多大な影響を与えた作品として知られていますが、本作も後発の巨人の星に与えた影響は大きいものがあります。 本作は「ちかいの魔球」と「巨人の星」を繋ぐ“鎹”としての役割を果たしているともいえ、当時の時系列と同様に三作品通して読んでみると面白いはずです。 また巨人は伝説のV9前で人気チームであり長嶋茂雄氏は大スターではありましたが、王貞治氏はブレイク途上。 このあたりは巨人の星や侍ジャイアンツとも大きく違い新鮮味を感じられるところでしょう。
私は、幼い頃から漫画が好きだった。定かな記憶ではないが、初めて読んだ漫画は星のカービィとポケモンの四コマ劇場だったと思う。その後も、週刊少年ジャンプの漫画を中心に数々の作品に読み触れていった。 私は週刊少年ジャンプを買ったことがなかった。読み始めた小学生の頃から、読むのをやめた高校生の頃までずっと、隣に住む従兄弟のお兄さんに貰って読んでいたのだ。読み始めた頃には、アイシールド21でまだデスマーチが行われていたし、愛染もまだ良い人だと思っていた。テコンドーを題材にした漫画がすぐに打ち切りになってしまったり、リボーンやムヒョ、銀魂、SKET DANCE、ToLOVEる等等の作品が輝きを放っていたりと、沢山の漫画に囲まれていたあの頃を懐かしく思う。成人した今でも漫画は好きで、継続して読んでいる作品も少なくないが、週刊少年ジャンプの世界はもう私の知るところにはなくなってしまっていた。 鬼滅の刃を読もうと思ったのは別に奇跡でも必然でも数奇な巡り合わせでも何でもない。私がこの作品を読み始めた時には既に19巻まで刊行され、TVでは社会現象的な人気と報道されるほどの一大ムーブメントな作品として周知されていた。情けない話だが、私という人間は天邪鬼で人気で話題の作品ほど読むことを躊躇い、敬遠する。いつからこんな厄介な人間性になったのか…… 連休を迎える前、職場の後輩くんが「もうすぐ完結するかも」と、教えてくれたことで今が丁度良い頃合いかもしらんと思い、この度鬼滅の刃を読むに至ったのだ。 私が漫画を読んで泣いたのはこれが二回目だった。 この作品は、鬼狩りと呼ばれる鬼殺隊の青少年たちが、家族や友人の仇となる鬼を殲滅するまでのお話で、各登場人物が信念を胸に文字通り命懸けで鬼に立ち向かっていく。 3巻ほど読み終えた時の印象は、「サンデー作品っぽい」というところだった。想起したのは犬夜叉とうしおととら(こちらは未読)で、"妖怪奇譚"モノという印象を受けた。心地よいコメディ調、可愛らしいデフォルメ顔、インフレを起こさない"考える戦い方"に惹き込まれていった。 少年漫画から暫く距離が空いていた私がこの作品で感じたのは、"敵が強すぎる"ということ。ONE PIECEのアラバスタ編のように味方陣営、敵陣営ともに一人ずつが各人を相手に戦っていくスタイルに馴染みが深かった私は、「上限の鬼強すぎるぞ……」と、登場人物同様に絶望した。鬼滅の刃の戦いは基本的に鬼の首を斬り落とすことに注力して進んでいく。ただ、鬼が強すぎてまぁ斬れない斬れない。そこで現れるのが心強い味方。それも一人じゃなく二人。場合によっては何人でも味方が駆けつけて共闘してくれるのだ。まさに物量作戦!と思ったが、そんな糞みたいな冗談では片せないほどにこの作品のキャラクター達は生命力に溢れていて、強く優しい。どんなにボロボロになっても折れることなく進み続ける。弱きを助け悪しきを挫く彼らのその姿は、私がかつて憧れたジャンプヒーローそのものだった。 主人公・炭治郎は真っ直ぐでクソ真面目でとにかく優しい心の綺麗な少年。共に闘う仲間たちは勿論、命のやり取りをした鬼でさえも、炭治郎の温かな優しさに触れてしまえば、忘れていた大切なことを思い出してしまうのだ。その優しい炭治郎もまた、様々な人の優しさに助けられ、自らを奮い立たせ、どんな窮地でも諦めることを選ばなかった。誰かに守って貰ったように、自分も誰かを守る。優しさの連鎖は絶ち切れることなく繋がっていく。数珠繋ぎになり循環し、滅ぶことはない。 ONE PIECEのチョッパーの出自の話で泣いたのは小学生の頃のこと。齢二十五にもなった自分が漫画を読んで何度も泣いてしまうとは思わなかった。そのことに気恥ずかしさもあるが、少し嬉しくも感じた。素晴らしい少年漫画は、次話を渇望させる。コミックスで読み始めた私が、ジャンプ+のアプリで本誌を購入してまで続きを読んだように。サラリーマンの自分が月曜日を待ち遠しく感じるなんて有り得なかった。人生で最初で最後になるかもしれないが、私は週刊少年ジャンプを買いに行った。 ありがとう鬼滅の刃。 心を燃やせ。赫い刃を。折れない心を。 (204話で完結と思ったら205話で完結だったので結局二回買うことになりました)
主人公最強系の漫画やアニメが人気を得る中、この作品もまた、主人公最強系の漫画といえるのではないでしょうか。主人公が自身の力を隠し、一般人に紛れ込んで生活を送るというのがこの作品の何よりの魅力です。決して殺し屋とばれてはいけないため、主人公はわざと喧嘩に負けたり、危機の察知能力の高さから戦闘を回避したりと、最強なのに能力を隠さなければいけない歯がゆさがあります。しかし、いざ戦闘になってからの圧倒的強さといったらもう最高です。
第一部ではまだまだ未完の大器の片鱗しか見せていない沢村でしたが、このact2では甲子園での屈辱を経て、“エースとしての資質”に目覚め始めます。 春の甲子園からまだ数ヶ月しか経っていない、完全に覚醒とまではいっていませんが、夏の甲子園予選の中でどこまで成長するのか楽しみです。 夏の大会を前に、ベンチ外となり引退するメンバーなど、メインキャラ以外に焦点をあてた回も素晴らしいです。 真剣にスポーツに取り組まれた経験のある方にとっては、競技を問わず共感できる部分が沢山あります。
うみねこのなく頃にはアニメ版は見ました。ですが、漫画版にしかない怖さもありますね、、 あらすじは主人公とその身内の一行が、伊豆諸島六軒島に親族会議として集まるところから始まります。 その島には魔女が出る噂があり、、、 後はもう読んでみてください。 ホラーと萌えが好きな方には猛烈にオススメします。
故郷に食べられる夢がなくなったので地球にやって来たバクちゃんですが、子供ながらに永住権を取るために奮闘してる姿を見ると応援せずにはいられません。とても健気で可愛いです。宇宙と繋がってる東京メトロとか、成人したバク星人は人間に変身できるとか、現代の東京とファンタジーが混ざった世界観も面白いです。オリジナルな設定がとてもユニークなので、現実的に描かれている移民問題についても取っつきやすくなっていると思います。故郷がないってこんなに悲しいことなんだって思いました。
自粛中にワンピースを1巻から全部読んでたけど やっぱり最高の漫画だなと思った
篠原千絵先生の長編かつ傑作マンガで、トルコに行ってみたい女性ならぜひ一度は読んで欲しい、オススメのマンガです。古代トルコのヒッタイト帝国についてかなり調べて、そして想像力でマンガらしく膨らませているのが見事です。 絵柄は昔のマンガ絵ですが、内容は一人の女性としても、歴史好きとしても、マンガファンとしても、よく考えられているなと今でも感心します。特に後半になるにつれて人生を考えさせられるストーリーは深みを増し、エジプトのネフェルティティ王妃の最後のくだりは心に残ります。 私はトルコ旅行の前にこのマンガを読んで、トルコにはまって大好きになり、ハットゥサ遺跡に行き、シルクロード中を旅することになりました。原点のようなマンガです。 また、続編の番外編となるナプテラ王女の話は、なぜこのマンガのテーマで日本とトルコをつなぐのか、というメッセージが暗に示されていて、篠原千絵先生のうまいまとめ方に脱帽しました。
マルちゃんかわいいよマルちゃん。ごはんいっぱい食べさせたい。 食べるの大好きで一途で一生懸命で自分に甘いマルちゃんがかわいくてかわいくて仕方ない。ごはんいっぱい食べさせたい。食べさせる必要なんてないほど自分でたくさん食べてるけども!! 飲み会でのビールが我慢できないのも、ダイエットしてるって言い出せないのも、数グラム痩せただけで天にも昇る気持ちになるのも、わかりすぎてわかりすぎて震えます。誘われると我慢できずに食べちゃうのもわかる…!! スタイル抜群の美女なのにマルちゃんをライバル視する長澤さんもなんだかんだでかわいい。一生懸命な女の子はなんであれかわいい。 恋に悩む女の子はかわいい、美味しくごはんを食べる女の子もかわいい。 ひたすらかわいいを摂取してお腹いっぱいになりましょう。読んだらマルちゃんに恋するはず。
主人公のいろはと、もう1人の主人公日下部くんのドタバタによる恋愛コメディーです。 この漫画は最初から通して読んでいますが、序盤の内容と現在ではだいぶ雰囲気が違いますね。 この作品の見所は日下部くんのヤンデレ具合かなぁと思っています。
こういうスキマ時間に読んで適度にゾクッと出来る漫画、ある意味では謎解きっぽい感覚もあるのでいいですね〜好きです。 ちゃんと各話のおわりになぜ怖いのかの解説もついてて親切。
台湾の2011年第二回金漫賞(ゴールデンコミック賞)受賞作。 近未来SFアクション作品!! めちゃくちゃ面白いです! 感染すると「機人」化し人を襲う謎の生命体「BABY」によって人類が絶滅しかけた近未来。 機人化をまぬがれた主人公エレットラ。 謎の少女アリス。 果たしてBABYとは何なのか…?! メカメカしい近未来ものや美少女アクションが好きなら絶対ハマります! とりあえず女の子がカワイイしカッコいい!(正義!!) 全5巻のようですがプロローグ的な1巻しか翻訳されていない模様…。 続刊を翻訳してほしい作品! それにしても謎の生命体「BABY」。 弐瓶勉の『人形の国』に出てきそうな造形…。
イケメンとゆるキャラ人形の組み合わせって、ずるい。笑 こんなに、はまれる好きなものがあるって素敵なことだなと思うけど、小路課長は少し度を越しているのかも知れない。 だけど、長身イケメンだから、許せてしまう感じが憎い。 仕事以外はほぼパグ太郎で頭一杯だし、見た目とのギャップがありすぎです。 ただ、ここまで、大好きなら極限まで極めて欲しいと私は思う。 好きなものに囲まれる幸せそうな人を見て笑って癒された漫画でした。
※ネタバレを含むクチコミです。
高橋留美子の作品の中ではシリアスな内容。不老不死への欲求や破滅的なエゴに振り回される人々の悲劇が描かれる。時代を越え、その折々に彼等と対峙しなければならない湧太や真魚の姿を見るにつけ、永遠の命は果たして本当に幸せなのか?と深く考えさせられる。
地球が荒廃して生き物が住めなくなり、人間は全身を機械化して生まれてくるようになった世界が舞台。学校に転校してきた主人公が、特殊なギミックで不良どもを喧嘩で倒すという内容なのだが…設定はバリバリのSFだけど、中身はダサかっこいい不良マンガのノリに近かった。ダサかっこいい良さはあるのだけど、どうしても火ノ丸相撲のような熱さを期待してしまうので、主人公の武器が小物っぽく思えてしまった。細かい技の勝負より、正面からぶん殴れるような武器だともっと好きになれた。
ラブホ女子会とか流行ってるし、そんなテンションで面白いラブホ探訪する感じねハイハイ、と思っていたけどどうやらちょっと様子が違うようだ… 表紙のピンク髪の子・カシオペアちゃんは正真正銘の「天使」だそうなんだけど、加えて「ふたなり(両性具有)」でもある。どうして…? で、黒髪のオタク女子・茶耶を結構マジに狙っている。 日本に実在するラブホテルを面白く、わかりやすく紹介する側面と、2人の仲がどうなるのかとソワソワする側面とどっちも楽しめる新感覚の漫画です。オタク女子とふたなり天使のラブコメって何事…?なんだけど絵も可愛いし、猥雑な描き方は一切していないのでおすすめできます。 ふたなりの天使とか受け入れられるかな…と最初は不安でしたが、今ではすっかりカシオペアが大好きです。 なぜカシオペアはふたなりの天使なのか?なぜ人間界にいるのか?というのはまだ不明で、茶耶にもまだ言えない裏事情がありそうです。
うる星やつらと言えば80年代テレビアニメにも映画アニメにもなり一世風靡した高橋先生の最高傑作マンガ作品。宇宙からやって来たラムちゃんの魅力は男の子のみならず女の子のハートもゲット。しのぶも可愛いけど、あたる以外はみんなラムちゃんにぞっこん!世界一悪い相のあたるの周りには信じられない難事件がたくさん。その半分はあたるに付きまとう錯乱坊(チェリー)が持って来たのでは?とは思うけれど、とにかく奇想天外な事件がみんな面白くて爆笑してしまう。高橋先生はどうやってこんな面白い話を作るのか、その才能が羨ましい限り。誰が読んでも面白い、落ち込んだ時には是非、元気の出る薬書として手に取って欲しい。
見たものを完ぺきに暗記できる横辺くんが、大学の数学で初めての挫折を味わうお話。京大っぽい舞台ですが、暗記だけで京大入試突破は無理では…?とは思うものの、たしかに高校までの勉強と大学からの勉強は、全然違うものかもしれません。 横辺くんが、爽やかで、リアクションが素直てかわいい。留年の挫折を乗り換えてほしいと応援したくなります。作中に出てくる数学の話も、込み入った難しいだけのものじゃなくて、解説も噛み砕いたものだから、数学嫌いな私でも、拒否反応なく読めました。
タイトルからもわかるように主人公の女の子はコミュ障なのですが、みんなから崇拝されているという設定が斬新で面白かったです。 そのせいでたまたま隣の席になった只野君は波風を立てない暮らしを目指していたのにいきなり周りから嫉妬の目で見られるところも楽しかったです。 隣の席ということもあり少しずつちょっとした古見さんの態度から、コミュ障じゃないかと感じ取り、偶然二人きりになった教室の黒板を使って筆談をして親交をふかめる見開きのシーンには何とも言えない感動があります。 その後も、幼馴染などいろいろな性格というか特技をもったキャラが出てきてテンポもよくて面白いです。
好きを仕事にしたいと決めたものの思うような仕事に就けないと悩んでいたところ、「報道カメラマン」をしている大学時代の先輩の誘いでアシスタントバイトを初めたのをきっかけに「報道」とは何なのかをイチから学んでゆく!というお仕事漫画です。 舞台が地方のテレビ局ということで、人が足りないときはなんでもやるというところが「チャンネルはそのまま!」と一緒だなと思いました。報道カメラマンという名前から事故や事件現場など「派手な仕事」というイメージになりがちですが、この漫画ではまず「天気予報も報道」であるということを教えてくれます。 主人公はズブの素人ですが一度した失敗はちゃんと学ぶし、人に言われたことは素直に聞くので、いってみれば普通の子です。なのでよくある主人公が救いようのないドジでそればかり気になる漫画とは違い、「報道」の役割や意義をちゃんと伝えたいという意志があるように思いました。 かといって全体に流れる空気はそんなにシリアスでもなく、絵も上手いので非常に読みやすいです。 1巻の最後はちょっとショックな感じだったので2巻どうなるか気になります。
気になったので読んだら面白くて一気に読んでしまいました。バスケ部イケメン四天王とぼっち主人公が仲良くなっていくという王道ストーリーですが、トキメキや感動があって、この漫画を読んだら自分にもあった青春を思い出しました。キャラ達がキラキラしていて眩しいです。元気になれる漫画ですね。
生身の人間と区別がつかないダミー(人形)の制作者である度胸俊介が、日米で巻き起こす様々な事件を経て、気弱な俊介と強気でエロいオスカーと言う2重人格を乗り越える刺激的な漫画です。性描写が過激なため、GORO誌に連載されていた当時は人前では読めない漫画でした。初老となった今読んでもそこそこ刺激的。
1巻の表紙が本家ちびまる子ちゃんの同じく1巻のパロディなのも最高です。かなりシュールな内容でこんなの本人じゃなきゃ描けないし、こんなふうに自分の作品で遊べるさくらももこってやっぱり天才だなって思いました。本家と同じキャラが登場しますが名前や性格がちょっと違っています。みんな自分の性格の悪さを隠しません。あの天使のように優しいたまちゃんが一番ギャップのあるキャラになっていて、人の不幸を喜んでいる姿はまさに小悪魔です。この世界でも毎週アニメのちびまる子ちゃんが放送されていて、こういう話はセルフパロディの醍醐味だなと思いました。
このミスミソウですが、ギャグなしのホラーサスペンスです。押切蓮介氏がギャグ作家だと思っている人も多いと思いますが、実はもう一方でホラーサスペンス作品も描かれていて、その中でも群を抜いて陰鬱な漫画です。 主人公が周囲からいじめられるシーンや、信頼していた人間による裏切りなど、人間の醜さにスポットが当たっていて、自分の嫌な思い出がフラッシュバックするかのようです。 どこまでも後味が悪い、そんな怪作です。
コマに対して人が小さくて、絵が読みづらい。妖精みたいなのも女の子も可愛くない。 ヤクザにブツって、古臭い。 セリフ回しもどこかで見たような既視感。 笑いどころも泣きどころもない。ハラハラもしない。 魔法少女被りしてるけど、早々に終わるのはこれでしょう。
「インドになさそうなものを売ればお金持ちになれる」これは日本のベンチャー企業がアメリカの流行を日本に持ち込む「タイムマシン経営」と原理的には同じだし、ビジネスや経済の基本と言ってもいい。 違うのは計画がないこと。言葉も喋れないし、伝手もない。 我々はしばしば色々と計画を立てるが、結局やらずに終わることが多い。ほとんどの人がそうかも知れない。リスクが大きいとか、今じゃないとか、もうちょっと準備してからとか。 そういった発想をぶち壊して、とにかく何かを始めてみること、失敗にいちいちへこたれないことの大切さが描かれている。ポジティブ思考とも違う、生き物として強さ、しぶとさ。それを発揮せずに一生を終えるつもりか?と突きつけられるものがある。 漫画家だから漫画を売るのは分かるが、「次はうどんと漫才だ!」となるのもすご過ぎる。すごいんだけど、ある意味で「これでいいんだ」とも思えるので、閉塞感を打破したい人、勢いをつけたい人におすすめしたい(とはいえ若干のクズ耐性がないと読むのはきついかも)。
ネコ漫画であり、グルメ漫画であり、江戸人情漫画でもあります!どの観点から読んでも面白いってすごいなと思います。毎回登場するごんぶと眉毛ネコの食欲丸出しの様子が笑えます。文字通り「ハニャ〜ン♡」してるのがいいです。
家族がテーマのお話です。登場する人たちが全員不器用なのがいいなと思います。家出して妊娠して帰ってきた妹も、家族の為に自分を犠牲にしてきた姉も、頑固な小説家の父も、みんな不器用です。実はそうなってしまった悲しい理由があるのですが…。不器用でもいいじゃない!人間だもの!と肯定してもらえる話でした。堤谷さんの絵柄がとても可愛いです。
職を失った海野みちるが妙な縁で出会ったのは、「人ならざる者」が訪れるホテル。異種属が「見える」みちるは客室係となり、抜群の気遣い力でお客の要望に対応していく……優しさに溢れる「異種属ホテル」で、今日は「あの人」が癒される! ◉◉◉◉◉ ホテルに集まるお客は、神話・伝説・民話の登場人物達。普段は「らしさ」を気にして素の自分を隠している彼らは、ホテルとみちるの優しさと機転で自分を解放し、満足して帰っていく。なるほど、確かにそういう事思ってそう!というお話にうなずくし、エピソードの結末は優しい気持ちになる。 ●タピオカ ●ジェンダーフリー ●ビューティケア といった女性漫画的な題材がファンタジーと組み合わされ、ちょっと斬新。白場を活かしたあっさりとした画面と相まって、とてもおしゃれで愛らしい作品だ。カバーも含め、紙の本で持っていたい感じがする。(私は電子書籍ですが楽しめましたよ!) しかしホテルの大女将の「鬼の子」という言葉から、物語は新たな方向へ。何故みちるは人外の存在が見えるのか、という疑問に関わる、ちょっと緊張感のある展開の予感。次巻が待ち遠しい!
イントロダクションで読者に与えられる情報から、何やら不穏な空気が漂う物語だと最初は思ったりもしました。ただ、読後感は爽やかな物であり、作者のストーリーテラーとしての手腕の鮮やかさを称えたくなるのではないかと思います。 実際、作者の他の作品を読んでも、ストーリーのフックの掛け方であったり、伏線の回収の方法であったり、上手いなあと感心します。 些か古い言い方だとは思いますが、「社会派」と呼ばれるような作品だと思います。前向き過ぎないポジティブさを感じる作品であり、ここ最近のこの社会の風潮とか出来事に疲れているなあともし感じている方に読んでもらえたら、なんてことを考えたりもします。
BL未チャレンジですが、これは、かわいい、ソフト、いじらしい笑笑 ほんわかした気持ちになれます。1話も短いし気軽に読めるー!
心震える内容ですが暗い話ではないのでぜひ読んで頂きたいです。作者の琴葉とこさんが中学生の時にウェブで発表していた作品を、2年かけて描き直して単行本化したそうです。序盤は「メンヘラちゃん」「病弱ちゃん」「けんこうくん」のほのぼの日常漫画ですが、4コマ漫画よりストーリー漫画のページが増えていくにつれて胸がぎゅーっと締めつけられるようなお話になってきます。いつも死にたいと考えていたメンヘラちゃんが生きることを徐々に受け入れていく過程で、病弱ちゃんもけんこうくんも悩んでる様子が描かれているのがいいなと思います。